ひよこの千夜一夜読書話

本についての話や、熟女の何気ない生活を綴ります。

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覚書(淤母陀琉神・阿夜訶志古泥神)

淤母陀琉神・阿夜訶志古泥神(おもだるのかみ・かしこねのかみ) 天魔 他化自在天 魔縁 崇徳天皇 第81番札所 綾松山 洞林院 白峯寺(りょうしょうざん どうりんいん …

2024年5月X日、鹽竈にて。

鹽竈神社に行きたくて、塩釜へ向かった。 塩釜へ向かうJR仙石線は混雑していたので、てっきりみんな塩釜に行くのだとばかり思っていたが、途中の駅で多くの人が降りた。 そ…

インテリア本というジャンルの「エモ本」

本棚に置いておくと、ちょっとお洒落な人に見える本というのがあるらしい。インテリア本と言われている。 テレワークやオンラインミーティングなどが発達した現代では、自…

2022年9月X日、嵐山にて。

桂川の川縁は腰掛けられるような石造りになっていて、そこに暫く座っていると、初秋の嵐山を五感で感じられた。夕暮れ時は観光客も減り、古い街並みを歩いていると、平安時…

【読書】眠れぬ夜に……句点について考える小説。

今年の夏も暑った。 暑くて眠れないというわけではなくて、ただ眠れない夜だったと思う。 無造作に積み上げた本の中から一冊を手に取った。 横になりながら読むには文庫…

僅かに文豪的な夜<3>

 鴎外温泉の感想を、休憩処さくらで話す。 「温泉どうだった?」と夫に聞くと、「良かった」と言葉少なめに返ってくる。「私はね……」と、その日あった事を全部話さなき…

僅かに文豪的な夜<2>

 タオルはホテルが貸してくれるので、ほとんど手ぶらで家から歩いて来た。水月ホテル鴎外荘のエントランスで大浴場の説明を聞いてから、私達はホテル内を目を輝かせながら…

僅かに文豪的な夜<1>

 上野に住んで早5年。  何度か散歩の途中に通り過ぎた場所があった。  いつもちょっと気に掛かったけど、ちょっとだけ見て、またすぐに忘れてしまっていたその場所は…

覚書(淤母陀琉神・阿夜訶志古泥神)

淤母陀琉神・阿夜訶志古泥神(おもだるのかみ・かしこねのかみ)

天魔

他化自在天

魔縁

崇徳天皇

第81番札所 綾松山 洞林院 白峯寺(りょうしょうざん どうりんいん しろみねじ)

月輪寺

京都からお迎えがきた崇徳上皇の御霊(「BUSINESS KAGAWA」)

安井金毘羅宮

北西の方角について

白峯神宮

(考察MEMO)
京都御所の北西(風水的に目上の場所)の白峯神宮(旧名白

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2024年5月X日、鹽竈にて。

2024年5月X日、鹽竈にて。

鹽竈神社に行きたくて、塩釜へ向かった。
塩釜へ向かうJR仙石線は混雑していたので、てっきりみんな塩釜に行くのだとばかり思っていたが、途中の駅で多くの人が降りた。
その多くの人は「楽天」と書いてあるユニフォームを着ていたのだから、きっと野球の試合でもあったのだろう。

仙台駅から本塩釜駅には30分弱で着く。
駅の観光案内所で地図をもらった。窓口の人は頗る親切で「何かありましたら、お声がけください」と

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インテリア本というジャンルの「エモ本」

インテリア本というジャンルの「エモ本」

本棚に置いておくと、ちょっとお洒落な人に見える本というのがあるらしい。インテリア本と言われている。

テレワークやオンラインミーティングなどが発達した現代では、自宅の本棚が画面からちょろっと見えたりして、誰かのセンスを覗き見するかのような場面が増えてきた。

そんな時、お洒落な本がいくつか、いや全部でも並んでいたりしたら……「この人って、素敵な人なのかも」「ちょっと今度ゆっくりお話したい」とか思わ

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2022年9月X日、嵐山にて。

2022年9月X日、嵐山にて。

桂川の川縁は腰掛けられるような石造りになっていて、そこに暫く座っていると、初秋の嵐山を五感で感じられた。夕暮れ時は観光客も減り、古い街並みを歩いていると、平安時代にいるようで嬉しくなった。

川の音に耳を傾けている時間は至福の時間だと思う。
ゆったり雄大な自然に寄り添い、人はみんな命を育んでいるんだな。

【読書】眠れぬ夜に……句点について考える小説。

【読書】眠れぬ夜に……句点について考える小説。

今年の夏も暑った。

暑くて眠れないというわけではなくて、ただ眠れない夜だったと思う。

無造作に積み上げた本の中から一冊を手に取った。

横になりながら読むには文庫がいい。軽いし、読むのに時間もそうかからない。

それで、その本の名は『白河夜船』(吉本ばなな、新潮文庫)だった。

本文中には、上記のような会話文がよく出てくる。読み進めながら、私には展開される物語よりも気になって仕方がない事が出来

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僅かに文豪的な夜<3>

僅かに文豪的な夜<3>

 鴎外温泉の感想を、休憩処さくらで話す。
「温泉どうだった?」と夫に聞くと、「良かった」と言葉少なめに返ってくる。「私はね……」と、その日あった事を全部話さなきゃ気が済まないのは女の性なのか、いつものように長話になる。

 温泉についての感想を話し尽くした後、「この和室いいね」と休憩処さくらについても感想を言うと、夫が「なんか旅行に来ているみたいや。もっと早くに利用すれば良かったわ」と温泉よりも長

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僅かに文豪的な夜<2>

僅かに文豪的な夜<2>

 タオルはホテルが貸してくれるので、ほとんど手ぶらで家から歩いて来た。水月ホテル鴎外荘のエントランスで大浴場の説明を聞いてから、私達はホテル内を目を輝かせながら歩いた。

 ホテルは少し入り組んでいて、建物と建物の間に通路があり、森鴎外が最初の妻の赤松登志子と新婚時代を過ごし、代表作「舞姫」「於母影」などを執筆した旧邸を右手に見る事が出来る。温かみのあるその木造建築は、釘を使わない伝統工法で建てら

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僅かに文豪的な夜<1>

僅かに文豪的な夜<1>

 上野に住んで早5年。

 何度か散歩の途中に通り過ぎた場所があった。

 いつもちょっと気に掛かったけど、ちょっとだけ見て、またすぐに忘れてしまっていたその場所は、”水月ホテル鷗外荘 ”。

 ”水月ホテル鷗外荘” は、森鷗外の旧邸を和室39室・洋室85室、ホール、会議室、大浴場等を備えたホテルにしていたらしいのだけど、入ってみて初めてその雰囲気の良さに、今まで素通りしてきた事を悔やんだのだった

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