ひよこの千夜一夜読書話

本についての話や、熟女の何気ない生活を綴ります。

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覚書(淤母陀琉神・阿夜訶志古泥神)

淤母陀琉神・阿夜訶志古泥神(おもだるのかみ・かしこねのかみ) 天魔 他化自在天 魔縁 崇徳天皇 第81番札所 綾松山 洞林院 白峯寺(りょうしょうざん どうりんいん しろみねじ) 月輪寺 京都からお迎えがきた崇徳上皇の御霊(「BUSINESS KAGAWA」) 安井金毘羅宮 北西の方角について 白峯神宮 (考察MEMO) 京都御所の北西(風水的に目上の場所)の白峯神宮(旧名白峯宮)に明治天皇が崇徳天皇を不遇の終焉の地である讃岐から移す。また、白峯神宮には

    • 2024年5月X日、鹽竈にて。

      鹽竈神社に行きたくて、塩釜へ向かった。 塩釜へ向かうJR仙石線は混雑していたので、てっきりみんな塩釜に行くのだとばかり思っていたが、途中の駅で多くの人が降りた。 その多くの人は「楽天」と書いてあるユニフォームを着ていたのだから、きっと野球の試合でもあったのだろう。 仙台駅から本塩釜駅には30分弱で着く。 駅の観光案内所で地図をもらった。窓口の人は頗る親切で「何かありましたら、お声がけください」と満面の笑みを見せてくれた。 まずは、港の方へ行くのにイオン沿いの道を10分程歩

      • インテリア本というジャンルの「エモ本」

        本棚に置いておくと、ちょっとお洒落な人に見える本というのがあるらしい。インテリア本と言われている。 テレワークやオンラインミーティングなどが発達した現代では、自宅の本棚が画面からちょろっと見えたりして、誰かのセンスを覗き見するかのような場面が増えてきた。 そんな時、お洒落な本がいくつか、いや全部でも並んでいたりしたら……「この人って、素敵な人なのかも」「ちょっと今度ゆっくりお話したい」とか思われたりするかもしれないような、しないような。 そこで、ズバリ私が思うお洒落本は

        • 2022年9月X日、嵐山にて。

          桂川の川縁は腰掛けられるような石造りになっていて、そこに暫く座っていると、初秋の嵐山を五感で感じられた。夕暮れ時は観光客も減り、古い街並みを歩いていると、平安時代にいるようで嬉しくなった。 川の音に耳を傾けている時間は至福の時間だと思う。 ゆったり雄大な自然に寄り添い、人はみんな命を育んでいるんだな。

        覚書(淤母陀琉神・阿夜訶志古泥神)

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        • 角帽日記
          3本
        • ひよこ旅
          2本
        • 古本屋ひよこ堂
          2本

        記事

          【読書】眠れぬ夜に……句点について考える小説。

          今年の夏も暑った。 暑くて眠れないというわけではなくて、ただ眠れない夜だったと思う。 無造作に積み上げた本の中から一冊を手に取った。 横になりながら読むには文庫がいい。軽いし、読むのに時間もそうかからない。 それで、その本の名は『白河夜船』(吉本ばなな、新潮文庫)だった。 本文中には、上記のような会話文がよく出てくる。読み進めながら、私には展開される物語よりも気になって仕方がない事が出来た。 それは何かと言うと、「句点は終じ括弧の前に付くんだったっけ?」……という

          【読書】眠れぬ夜に……句点について考える小説。

          僅かに文豪的な夜<3>

           鴎外温泉の感想を、休憩処さくらで話す。 「温泉どうだった?」と夫に聞くと、「良かった」と言葉少なめに返ってくる。「私はね……」と、その日あった事を全部話さなきゃ気が済まないのは女の性なのか、いつものように長話になる。  温泉についての感想を話し尽くした後、「この和室いいね」と休憩処さくらについても感想を言うと、夫が「なんか旅行に来ているみたいや。もっと早くに利用すれば良かったわ」と温泉よりも長い感想を述べる。「こんな素敵な場所がもうすぐ閉まっちゃうなんてねぇ」と寂しげにす

          僅かに文豪的な夜<3>

          僅かに文豪的な夜<2>

           タオルはホテルが貸してくれるので、ほとんど手ぶらで家から歩いて来た。水月ホテル鴎外荘のエントランスで大浴場の説明を聞いてから、私達はホテル内を目を輝かせながら歩いた。  ホテルは少し入り組んでいて、建物と建物の間に通路があり、森鴎外が最初の妻の赤松登志子と新婚時代を過ごし、代表作「舞姫」「於母影」などを執筆した旧邸を右手に見る事が出来る。温かみのあるその木造建築は、釘を使わない伝統工法で建てられているそうだ。絵に描いたような日本庭園もいい。こんな家で過ごせたらいいなと長年

          僅かに文豪的な夜<2>

          僅かに文豪的な夜<1>

           上野に住んで早5年。  何度か散歩の途中に通り過ぎた場所があった。  いつもちょっと気に掛かったけど、ちょっとだけ見て、またすぐに忘れてしまっていたその場所は、”水月ホテル鷗外荘 ”。  ”水月ホテル鷗外荘” は、森鷗外の旧邸を和室39室・洋室85室、ホール、会議室、大浴場等を備えたホテルにしていたらしいのだけど、入ってみて初めてその雰囲気の良さに、今まで素通りしてきた事を悔やんだのだった。私がこんなにも悔やんだのは、今月半ばに閉館してしまうから。この雰囲気をもう味わ

          僅かに文豪的な夜<1>