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一即一切・一切即一③
上の記事の続きになります。
前回は西田幾多郎の絶対矛盾的自己同一により、中国天台宗の性具説と中国華厳宗の性起説における相違点を見て行きました。今回はまた急ですが、量子論の多世界解釈を少し見ていきたいと思います。
「電子のダブルスリット通過実験」を例に見ていきたいと思います。
そもそも、ダブルスリット通過実験は、19世紀初めにイギリスの物理学者ヤングが光の干渉という現象を発見した実験方法でもあり
一即一切・一切即一⑤
上の記事で「モナド(単子)」を取り上げましたので、今回はウパニシャッド哲学の哲人、ウッダーラカ・アールニとヤージュニャ・ヴァルキヤの「アートマン」思想を簡単に見ていきたいと思います。アートマンについては以前から何度も記事に登場していますが…。
釈尊が活躍する以前、即ち紀元前5世紀頃までに「ブリハドアーラニヤカ」、「チャーンドーギヤ」などのウパニシャドが成立していました。ウパニシャドに至って祭式の
ウパニシャッド哲学 五火二道説
今回は「チャーンドーギヤ・ウパニシャッド」や「ブリハドアーラニヤカ・ウパニシャッド」等に登場する「五火二道説」がテーマです。この思想の原点は、意外にもバラモン(司祭)階級ではなく、クシャトリア(武士王候)階級の思想です。
ここで、輪廻の主体となっている霊魂(アートマン)は、宿る個体の死後、生物圏を脱して、大気圏→宇宙(月)→大気圏→水圏・地圏→生物圏と循環しています。高等生物として生まれるだけの
【輪廻】生物とは…?
上の記事で、動物と植物を生命の代表的存在のような形で触れましたが、生物学の歴史的な経緯としても、昔の生物学は動物学と植物学に大きく分けられていました。そして、1969年、生物学者のロバート・ホイタッカー(1920-1980)が、ここに「菌」「原生生物」「原核生物(モネラ)」が加え、生物を五つの界に分ける五界説が提唱されました。(注意:菌界には酵母菌、カビ、キノコなどが含まれ、細胞核を有する真核細胞
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