記事一覧
【イトログ_016】 2017年とこれから
※この記事は201801.08に書かれたものです
2017年のカリオモンズコーヒーの営業が終了した。
この一年はいろいろな新しいことがあった。
買い付けグループの一員として毎年訪問していた産地への渡航を、単独で行くようになった。
単独で産地に行くというのは、受け入れてくれる農家さんたちにも負担がかかるし、治安上のリスクも高くなる。
その分、得られるものも多かった。一人ひとりの農家さんたち
【イトログ_015】 その土地の人
※この記事は2017.10.15に書かれたものです
今日、こんちゃんがオーストラリアに向けて長崎を発った。
昨年から目標にしていたメルボルンでのワーキングホリデー。情報収集や実際に現地を下見をしながら少しずつ準備をすすめていた。
「いつでも帰っておいで」と、たくさんの人に優しい声をかけてもらったそう。
僕はそう言いませんでした。僕は僕の立場から、違った気持ちで送り出したから。
これから1
【イトログ_013】 2016年の終わりに思うこと
※この記事は2016.12.31に書かれたものです
今年が始まるとき、とある友人の勧めで、「あっという間」という言葉を使わない一年にしようと心に決めていた。
物事を消化的に過ごしたとき、その終わりに「あっという間」という言葉が口をついて出てくるのだと教わった。
その気持ちを胸に2016年を過ごしてみて、やっぱり僕には「あっという間」という言葉がお似合いなのだと感じている。
どんなに密度の高い充
【イトログ_012】 ここは、ここ
※この記事は2016.12.02に書かれたものです
時折聞かれることがある。
「どうして長崎でやっているんですか?」だったり、「長崎を出る予定はないんですか?」だったり、場所に関する質問だ。
自分なりに噛み砕いて理解するところ、つまりは「なんで長崎みたいな田舎で、、」といったニュアンスだろう。
先に結論を言うと、出るつもりもないし、出ないつもりもない。
中には遠方から通って来てくれていて
【イトログ_011】 More than just a coffee.
※この記事は2016.11.16に書かれたものです
コーヒーを飲むことは “体験” だと、僕は思っている。
美味しさはもちろんのこと、その一杯を通してさまざまな体験を与えることがコーヒーにはできる。
一杯のコーヒーが、時に一人の人生を変えてしまうこともあるほどで(僕もその一人)、つまりコーヒーを飲むということはそれほどの感動と体験を与えうる行為なのだ。
カリオモンズコーヒーで働く人の中には
【イトログ_010】 作り手と使い手と
※この記事は2016.09.24に書かれたものです
2016年9月18日のこと。
エルサルバドルからフェルナンドさん夫婦が長崎にやってきた。
僕が中米のコーヒー農園訪問を始めた2011年から毎年通い、そして毎年コーヒー豆を購入させてもらっているエル・ミラドール農園の農園主。
エルサルバドル滞在中には必ず自宅へ招待してくれ、たくさんの食事とともに奥様とおもてなしをしてくれる。
そんな彼が、
【イトログ_008】 起点
※この記事は2016.03.16に書かれたものです
今、僕は中米ニカラグアにいる。
毎年恒例のコーヒー豆の買い付けが目的なのはもちろんなのだけれど、今回はいつもとは少し違った気持ちでこの地に来ている。
6年前から僕はこのニカラグアとエルサルバドルという2ヵ国を訪問し、農家さんたちからの直接買い付けを開始した。
でも、もちろん全くつながりがない無謀な状態で始めたわけではなく、僕をコーヒー産地
【イトログ_007】 マウリシオのこと
※この記事は2016.03.18に書かれたものです
僕が産地に通い始めた10年前から、ずっと仲がいいひとりの友人がいる。
名前はマウリシオといって、ニカラグアの中でも特に標高の高いモソンテと呼ばれる地域に農園を持っている、比較的若いコーヒー農家だった。
2011年、初めてコーヒー産地に行った僕は農園へ向かう道中の町で彼に会った。
すでに顔なじみの他のメンバーと仲がよさそうに話す彼は、その時
【イトログ_006】 きっかけ(6)
※この記事は2016.01.05に書かれたものです
自分が産地で選んで購入したコーヒー豆。
初めてお店の焙煎機に入れるときに、なぜだかとても緊張したのをよく覚えている。
僕の目の前で、あんなにも精力的に仕事をしていた農家さんたちが作ったコーヒー豆は、最終的に僕たち焙煎人に託され、最終的な受け取り人となる消費者の元へと渡っていく。
日常では出会いようもないほどの距離が離れた生産者と消費者が、
【イトログ_005】 きっかけ(5)
※この記事は2015.11.10に書かれたものです
美しい景色やそこで働く人たちの写真を撮りながら、僕にはひとつの感情が芽生え始めていた。
「自分もコーヒー豆が買いたい。」
一度でいいから産地が見てみたいと言って無理やり連れてきてもらったものの、そこでの生活を通じてわずかながらに僕は農家たちとの繋がりを感じていた。
もちろん、言葉が通じる訳でもなく、長い時間寝食をともにしたわけではない。(
【イトログ_004】 きっかけ(4)
※この記事は2015.10.16に書かれたものです
初めての海外に半ば心を躍らせながら、完璧なまでにガイドに忠実に荷造りを進めた。
唯一間に合っていないものと言えば僕の気構えくらいで、モノに関しては少なくとも最近の買い付け時の荷造りよりもきちんとしていたと思う。
このフライトで初めて会うメンバーがほどんとで、成田空港をウロウロとさまよった挙句、ようやく買い付けメンバーたちと合流し、いざ初めて
【イトログ_003】 きっかけ(3)
※この記事は2015.09.11に書かれたものです
それからというもの、僕は度々、その人のお店を訪問した。
実際の買い付けについての話を聞かせてもらうのはもちろんのこと、経営の話や、自分で焙煎したコーヒー豆を持参して評価をしてもらったりもした。
お客様が読んでいるこのブログで書くのも気がひけるけれど、あの頃を振り返ったら本当に恥ずかしい焙煎をしていたと思う。
彼らは正直に評価してくれるあり
【イトログ_002】 きっかけ(2)
※この記事は2015.08.22に書かれたものです
「お店をやろう。」
コーヒーという飲み物に『作り手』の存在を感じてから自分のお店を持つまで、そう時間はかからなかった。
どこかのコーヒーショップに就職する道ではなく、最初から自分のお店として立ち上げた理由はたくさんあるけれど、一番の理由は雇われるのが性に合わなかったというのが大きいと思う。
そんな無茶苦茶な、、、と思われるかもしれないが、
note版イトログはじめます
※この記事は2015.08.08に書かれたものです
イトウのブログ、だから『イトログ』。
なんのひねりもない名前だけど、これくらいがちょうど良い。
肩を張らず、フラットな気持ちで日々を綴れれば良いのだから。
記念すべき、というほど大層なものでもないけれど、それでもやっぱりイトログ最初の記事 。
テーマは何にしようかと想いを巡らせるうちに、やっぱり僕の日々の仕事であるコーヒーの話題になってしま