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ヤドカリ放浪記2012〜亀山・鈴鹿編〜

4月30日
AM6:04
道の駅あいの土山

明け方から何やら強風吹き荒れ、ゴミが何度もヤドカリに当たっている気配がした朝
五時くらいからウッスラ起きていたのだが、雨は降ってないもののやる気のでない天気で布団の中で燻っていた
それでもとりあえず動く気になって、のんびりと身支度を整えて出発する
AM7:24
三重県突入
日本最大の半島である紀伊半島の東側に位置する県
県庁所在地は県中部の津市で最大都市は県北部の四日市市になる
北勢・伊賀・中勢・南勢・東紀州の五地域で構成されている
三重県と言えば伊勢うどんに津餃子…
AM7:32
岩家十一面観世音菩薩

坂下宿西入口に石碑が建つ
その奥に岩屋に囲まれたお堂あり
自然の洞窟を利用して建てられたお堂なり
左の小さなやしろには、のっぺらぼうな石像を祀り、更に左に滝が流れており、清滝観音とも呼ばれているらしい
神聖な場所なんだろう
この一帯はすべて撮影禁止だ(≧ω≦)
AM7:43
小竹屋脇本陣跡

街道沿いにひょっこり石碑が建つのみ
現在は個人農園になっている
また斜め向かいには梅屋本陣跡
その左には大竹屋本陣跡の石碑が建っている
共に現在は茶畑
AM7:48
法安寺

庫裏玄関は松屋本陣の玄関を移築したもの
AM7:55
松屋本陣跡

宿場町として役目を終え、衰退していった坂下宿
本陣も撤去され、小学校が建てられた
廃校後は公民館・バス車庫となり玄関は集会所となっている
そんなスッカリ面影のない坂下宿
AM8:07
関町沓掛

国道1号線には戻らず、そのまま東海道を南下してると坂下宿より街道風情が残る集落に出る
この日は少し霧掛かって、尚更素晴らしい雰囲気を醸し出していた
AM8:18
道の駅関宿

東海道五十三次、四十七番目の宿場町の近くにある道の駅
関宿は見応えある宿場町ではあるが2010年に観て回ったので今回もパスする
AM8:37
観音堂

亀山宿西入口手前の街道沿いにあるお堂
昼寝観音なる珍しい観音様を祀る

ここから風情ある街並みが続く
AM8:43
布氣皇舘太神社

天照大御神をはじめ、二十二の御祭神を祀る伊勢國鈴鹿郡十九座並小の神社
灯篭が並ぶ長い参道を歩くと綺麗な気の流れる境内に入る
本殿も美しく、心洗われる神社だ
AM8:58
大庄屋 打田権四郎昌克宅跡

近江國からこの地に来て本多家の代官を務め、その後城主から大庄屋に任せられた出来る男の屋敷跡
現在はまっさらな更地
AM9:08
野村一里塚

推定樹齢四百年のムクノ木の袂に建つ距離の目安にする塚
塚よりムクノ木の方が見応えある
AM9:13
天照皇大神御鎮座跡
天照皇大神を祀っている忍山神社が建っていた場所だろうか
石碑だけが建つ
AM9:17
慈恩寺

御本尊に木造阿弥陀如来立像が安置する寺
阿弥陀如来立像は亀山市はもとより三重県を代表する優品であるらしい
でも拝観は不可(´;ω;`)
AM9:28
光明寺

境内に大イチョウの木が生え立つ寺
AM9:33
森家住宅

主屋一棟が国の有形文化財に指定されている
現在は一部を骨董カフェ・アンティーク森として開放している
AM9:37
照光寺

御本尊に久遠本師釈迦牟尼佛を祀る日蓮宗の寺
墓地には赤堀水之助と山木善太が眠る
また境内に赤堀水之助の碑が建つ
AM9:43
梅巌寺

柳谷十一面千手千顔観世音菩薩を祀る寺
西国三十三所観世音菩薩が安置されている
また入口には京口門跡の説明が書かれている
ここら亀山宿で土山宿同様、宿場町当時に賑わいを見せていた店の屋号が書かれた木札が一軒一軒掲げられている
AM9:52
亀山城西之丸外堀

そのまま亀山城の外堀だった場所
石垣が残っているわけでもなく淋しいスポット…
AM9:57
加藤家長屋門 土蔵

亀山城主石川家の家老職に就いていた加藤家の住んでいた屋敷跡
その屋敷地の大半と長屋門・土蔵・主屋の一部などが良好な状態で保存されている
これを無料で一般開放しているスポット
史跡として市の指定を受けている
AM10:02
青木門跡

亀山城に泊まった徳川家康が、この門を通った際に門一帯の青木が茂る様子に賞賛した事から名付けられた門があった場所
AM10:04
飯沼慾斎生家跡

この町で西村守安の次男坊として生を受けた場所
飯沼慾斎は後に飯沼家に養子に入り京都で漢方医学と本草学を学び、更に蘭学を修め医者になった偉い人
近代科学の礎を築いた一人である
そんな彼が生まれた家が建っていた場所
四つ角に道標あり
AM10:06
旧舘家住宅

幕末から大正に掛けて呉服屋を営んでいた枡屋
現在の主屋は1873年に建てられた市指定文化財
無料で開放しているので自由に見学が出来る
ただ兎に角広い…
二階も凄い
庭も凄い
こんな家で田舎暮らしをしてみたい
AM10:11
善導寺

元は亀山城の本丸付近に建てられていた寺
境内には亀山城の本丸から出土した石造物が安置されている
更には墓地に江戸時代初期の亀山城の城主・三宅康信室である清光院墓塔や藩校明倫舎教授の儒学者・山木善太の墓もある
…あれ!?
他の寺で山木善太が眠っていた筈なんだけど
AM10:17
西町問屋場跡

米問屋を営む若林家が宿継ぎの問屋業務を担当していた跡地
しかし道路改良により問屋場があったのは正確にここではなく概ねこの辺りだそうだ
AM10:25
遍照寺

歴史感じる山門を潜ると県指定文化財・木造阿弥陀如来立像が安置されている本堂に…
両脇侍として木造観音菩薩座像・木造勢至菩薩立像も安置している
AM10:34
樋口本陣跡

ねこの館の入っているビルが建つ場所が本陣跡らしい
脇本陣は分からなかった
AM10:37
高札場跡

ここら辺一帯は広場となっていて城主在城時に諸大名が通過する際は御馳走と称して出迎えの儀式を行う習わしだったとか
AM10:38
亀山城東三之丸跡

大手門もあった跡地
現在は駐車場
AM10:39
姫垣外苑

亀山西小学校を囲む外苑
太鼓櫓跡も発掘された場所である
AM10:43
亀山城跡

別称・粉蝶城
京都の丹波亀山城と区別する為、伊勢亀山城とも呼ばれている
1265年に関実忠が築城
織田信長に追放されるまで関十六代まで居城していた城
ほとんどの建造物は取り壊されているが一部残されている石垣·土塁·塀が当時の面影を残す
また遺存する唯一の城郭・多門櫓が見学可能なのだが平成大修理の為に立入禁止
AM10:54
大久保神官家棟門

亀山城の鎮守として勧請した南崎権現社の神官・大久保但馬守の邸宅の門
門は本柱の間に二枚開きの扉が付けられて柱の後ろに控え柱がある
切妻屋根で破風の下に懸魚が垂れる
左は土塀に右は潜り門に続く
AM11:00
亀山演武場

亀山藩御流儀心形刀流武芸形を型とする伊庭是水軒が創始した剣術などを稽古する道場
江戸四大道場に数えられている
心形刀流武芸形自体は無形文化財に指定されている
AM11:02
亀山神社

亀山城跡地に建つ神社
御祭神に品陀和気命・帯中日子命・息長帯日売命を祀っている
AM11:03
亀山公園

三重櫓跡・二之丸帯曲輪・埋門跡・C583SLがある公園
駐車場完備(≧ω)b
そんなこんなで亀山宿の観光を終える♪
AM11:58
すき家 1国亀山店

珍しく違うメニューを注文しようと店に入る
カレーライスを頼もうと思ったが、結局牛丼並盛り汁だくを注文しようと呼び出しボタンを押すが一向に注文を取りに来る気配のない従業員
もう一度押すが来ない…
壁にあるデジタル表示番にも注文に来ていないのに番号が消える始末…
三度目にやっと注文に来たが、これまでの不手際を注意する
こんな後の飯はまったく美味しくないです💢
PM0:33
妙法禅寺

庄野宿にある寺
山門の前には歴史を感じる石碑が建ち、不許軍酒入山門と刻まれている
はて、どんな意味があるんでしょ?
PM0:38
問屋場跡

問屋二名・年寄四名書記(帳付)・馬差各四〜五名が半数ずつ交替で詰めた
主な任務は公用書状の継立、往来者の要望に応じて人足・馬の割振り、助郷村村への人場の割当て賃銭・会計であった
PM0:44
旧小林家住宅

庄野宿資料館として無料開放している油屋を営んでいた小林さん宅
庄野宿の貴重な資料が展示されている
ここには全国でも珍しい高札場に掲げられていた高札が残る
一番古い高札で江戸初期のもの

今まで想像していた高札とはデカさが違う!!
スタッフの方が一つずつ説明してくれるので見応え倍増♪
色んな事を教えてくれた
中でも東海道の中で最後に設置された宿場町だったという事実には驚いた
小さな宿場町だが内容の濃い一町となった
〆っぽい括りだけどまだ観光は終わらない(ノω`*)
PM1:31
庄野宿本陣跡

さっきの資料館で間取り図を見たがデッカい本陣だったんだなぁ〜
現在は集会所となっている
PM1:33
高札場跡

さっきの資料館で見たが、あんなデッカい高札が掲げられていたんだなぁ〜
PM1:35
脇本陣跡

さっきの資料館で間取り図を見たけど本陣と変わらぬ広さだったんだなぁ〜
PM1:37
郷会所跡
助郷の割当てを受けている各村の代表者が集会する場所であった
江戸時代も後期になると助郷人馬の割当てが多くなり該当の村々の疲弊が重なり減免陳情の為の会合が繰り返されていた
ちなみにさっきの資料館に陳情書の控え等が保管されていたみたいだ…
うん、見たような気がする(`・ω・´)
PM1:47
川俣神社

この庄野宿には同じ社名の神社が何社かあるらしい
その中の一社のここには推定樹齢三百年と思われる椎ノ木が生え立つ
1969年には県指定の天然記念物になる
以前は神の化身と言われる白蛇が生息していて神の棲む巨木として崇められていた
PM2:08
鈴鹿さつき温泉

農協温泉保養施設なり日帰り入浴施設
泉質は単純泉だが少し黄味掛かってなかなか単純じゃない良泉質♪
露天風呂と内風呂と水風呂のあるシンプルな温泉だ
注意書にはサウナのあとは汗を流してから…なんて書かれているがサウナは存在しない(´・ω・`)
とにかくマッタリと良泉に浸かり癒される
二階に無料休憩室あり
一日ユッタリ出来そうな温泉だった
PM4:10
マックスバリュ加佐登店
晩飯でもと思い立ち寄るが大して食べたくなる様なもんが売ってなかったので食パンだけ購入する
駐車場に戻ると何故か買ったばかりと思われるトイレットペーパー十二ロールが落ちていた
とりあえず親切にサービスカウンターに届ける
一割は貰えないみたいだ…
PM4:35
荒神山観音寺

1087年、堀河天皇の時代に建てられた寺で御本尊は十一面観世音菩薩
出羽の国、湯殿山の行者・順海上人の異母姉に当たる三代将軍徳川家光の乳母・春日局は信仰厚く、1647年に銘入りの釣り鐘と共に五体の仏像を寄進した
また奥の院の三宝荒神は春日局、順海上人が礼祭りしたもので暴悪治罰の神徳があらたかな為、勝運を祈願される参拝者が多くみられる
1866年、ばく徒の神戸の長吉と桑名の穴太徳が縄張り争いからこの寺の裏山で死闘を尽くしたのが後の世に荒神山の治煙りと題した浪曲となり、荒神山観音寺の名を一層広めた
そんな寺
本堂がまた見応えある
PM4:51
白鳥湖駐車場
今宵の寝床なり駐車場
荒神山観音寺の真ん前にある無料駐車場だ
本当はもうちょい先の鈴鹿フラワーバークの駐車場に停めようと思っていたんだけど、ここでも充分だったのでこちらでP泊
まぁ〜一日を〆るのにはまだ時間が早いけど急ぐ旅でもないからこの日はもう休む
でもケータイ弄っていたら五時間経っていたので夜はあっという間だった…
そんなケータイ弄りな夜
そんな宿場町巡りだった一日
東海道の宿場町は見応えあるわ♪

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