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#海外旅行記
【建築】穏やかな光で満たされたベス・ショロム・シナゴーグ(フランク・ロイド・ライト)
古都フィラデルフィア。美術館や独立記念館など観光施設には事欠かない街だが、その中で私が選んだのはベス・ショロム・シナゴーグ。現役のシナゴーグであり、フランク・ロイド・ライトの最後の作品の一つでもある。2007年にはNational Historic Landmarkにも指定された建築だ。
日本ではあまり馴染みがないが、シナゴーグとはユダヤ教の礼拝所のことである。キリスト教の教会などは宗教施設であ
【建築】神聖さと親しみやすさを併せ持つ聖ベネディクト教会(ピーター・ズントー)
宗教の聖地巡礼があるように、建築にも巡礼がある。対象となるケンチクや建築家、テーマは人それぞれだが、分かり易い例を挙げると、ル・コルビュジエの建築を巡る旅などがあるだろう。
スイスの建築家ピーター・ズントーも巡礼対象の一人といえる。しかもズントー建築の多くは交通の便が良いとは言えない場所にあるので、巡礼と呼ぶにはピッタリなのである。(以前、ノルウェーの2つのズントー建築を紹介させてもらったが、あ
【建築】お役御免の倉庫から再生したエルプフィルハーモニー・ハンブルク(ヘルツォーク&ド・ムーロン)
Hamburg ハンブルク。
ドイツもハンバーグも好きだが、ハンブルクにはあまり興味がない。しかしその街にはどうしても見たい建築があった。ヘルツォーク&ド・ムーロン(H&deM)設計によるエルプフィルハーモニー・ハンブルクである。
そこで2018年の旅行中、ヘルシンキからコペンハーゲンへの移動の際、この建築を見るために1泊2日という慌ただしい日程でハンブルクに立ち寄ることにした。(ついでにザハ・ハ