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奄美大島 雑魚寝の二等室から

前説

どうもこんばんは。
今日もよろしくお願いします。

noteをご覧の皆さんは、日本に住んでる方も多いと思ってます。
海外に住んでいる方もいらっしゃるかな?

僕はちなみに、東京に住んでいます。

今日、美味しいお店を見つけたのでシェアさせてください。

僕はこちらで、お昼にフォーを食べました。
熱くて、さっぱりとしていて美味しかったですよ。健康に良い食材使ってますね!?

東京の新宿御苑にある、「鶴と私の恩返し」という店です。
お近くの方はぜひ。

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っと、慣れない事をしてしまいました。


旅の話に戻ります。
みんなには、前回の那覇の話も読んで頂けると幸いです。

さて、沖縄に一週間いた僕はローソンで買った鹿児島までのフェリーのチケットを握りしめて船に乗って移動します。

途中下船が出来ることを知った僕は奄美大島で一泊することにしたんです。

奄美大島 雑魚寝の二等室から

奄美大島でフェリーを降りた。沖縄のローソンで買った鹿児島まで行けるチケットは途中下船ができるっていうから、やってみた。

船の中はとても揺れていて、船酔いしないように、ずっと。本当にずっと二等の雑魚寝部屋で横になって寝ていた。

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意味わからなかったから眠れたけど、韓国の人達が俺の三つ隣くらいのスペースでずっと何か話をしていた。

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夜に奄美大島に着いた僕はどこに向かえばいいんだろう。
スマホを片手に安宿を探していた。

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フェリーターミナルから暗がりを2、3Km歩いた。
恐かったなぁ。トンネルもあって、心細かったなぁ。

暗がりの中、波の音だけが聞こえてくる。星を見ながら歩いた。
宿のおばちゃんは良い人でさ、寂しさ何処かに飛んでいった。
借りた自転車のチェーンが錆びていて、漕ぐたびにギコギコ音をたてた。
近くの、コンビニと弁当屋とパン屋が重なってできたような商店で、簡単な夜飯を買ってさ、端っこの方にあるエロ本でもチラ見していた。
そんなもんだよ、何も変わんねーよ。

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畳の部屋で一人でゆっくりとして、静かに夜は更けていった。

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朝、近くの海まで歩いていったら、イルカが一頭打ち上げられていた。
奄美大島の殺風景な海岸。小石がたくさんある誰も居ない海岸でイルカの死体を見た。

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おがみ山公園の展望台まで登ると見渡せる奄美大島の街並み。

山頂までの道の途中、猫が寝転んでいた。

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街中を自転車でギコギコ走って見て回った後、街の端にある奄美市立奄美博物館で当時の船に乗る男達の様子を想像していた。

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その夜、宿のキッチンで大阪から来たという同い年の、旅先でレンタカーとか借りられるくらいのしっかり者の旅人、やす君と出会った。

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広島から一人旅で来ているっていう女の子もいて、やす君と一緒に出掛けるとか何とかいう話になっていた。

俺はフェリーで鹿児島まで行こうとしていたから、一緒にいけなかった。

やす君がフェリーターミナル迄レンタカーで送ってくれた。一緒に郷土料理も食べたんだ。

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奄美大島の港を離れて見渡す真っ暗な夜。闇に響く船が鳴らす不気味な音。
「俺はこれからどこまでいっちまうんだろう」
小さい頃の僕が、船の甲板駆け回って、こっち向いて笑って霞んで消えた。

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朝6時から入れる船の中にある小さな銭湯に入りにいくと、ちょうど同じタイミングで来ていたあき君と、西郷隆盛似のおっさんに会った。
丸窓の外には海原が広がっている。
暖かいお風呂、湯気がぼやかした鏡、つるんと滴る水滴。

それにしても西郷隆盛似のおっさん、すごい毛量だ。

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僕は濡れた髪を乾かしに船の甲板へ、海原はどこまでも広がっていた。
船は一路、鹿児島を目指す。

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編集後記

奄美大島。どうもありがとうございました。

日本編は本当に一話一話が短くて助かります。

旅の間にたくさん撮っていた写真を見返し、思い出しながら書いていました。

当時は沖縄から鹿児島までフェリーが出ているって事も知らなかった僕は、沖縄のゲストハウスで手に入れた情報に心を躍らせていました。

これから旅に出る若者の皆さんはぜひ、旅の宿で旅人との情報交換をすると、道が開けて行くって事を試して頂きたいです。

見出しにある写真の様に、旅中は洋服を洗濯して干していたのですが、ハンガーも乾かすスペースもない時が殆どだったので、ドミトリーのベッドに水洗いの服を雑にかけて乾かす、みたいな感じでゆるく旅をしていました。

途中から犬のような臭いしてたと思うんだよなぁ。

それがいいんですよね。

次回は、九州は鹿児島からお届けします。

どうぞよろしくお願いします!

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