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九份 & 基隆 恩ばっかり受けている男

こんばんは。9月ももう9日ですよ。

どうしましょう。もう10月入っちゃいそうですね。

来年は旅のネタが尽きるので、今年よりも書く量を減らして、noteも徐々に減らしていくという、うまい事して静かにします。

来年の事を言うと、鬼も笑うんですって。

先に笑っておいてください。

空いた時間で本やnoteをたくさん読もうと思います。

いつか皆さんの様にかっこいい写真を撮って、一言添えていくnoteしたいんですよね。クールじゃん。自然な風景が好きです。

新作が出来るんだったら、少し時間下さい。編むから。

きっと新しいことが始まるので、そっちに時間使う。と、今のうちにお伝えしておきます。と、そうなるのでやってみましょう。

ここからの台湾編、そしてヨーロッパ編のクライマックスで、『光の中を旅してた』は実ります。楽しみにしていてください。

それでは台湾の九份の地図をお願いします。

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よってらっしゃい。みてらっしゃい。

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旅の人は、こんなところまで足を運んでいたんですね。

楽しかっただけだから、地図見てなかった!!

驚きました。

恩ばかり受けてる。みなさんのおかげです。

九份 & 基隆 恩ばっかり受けている男

基隆っていう駅に着いた。車内ではサンゴとくだらない話をしていた。同い年だから、話しやすい。あいつはあいつで宿を経営しているらしいけど、たぶん儲かってない。でも親がお金持ち臭くて笑える。

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今日はたくさん書こうとしたけど、なんかきりもいいし、一日にがっつり書けない自分もいる。『光の中を旅してた』は思いだしながら書いているから、やけに頭の裏側の能力を使うみたいだ。クリエイトしているというよりは思い出している。経験を書いている。

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ミンが駅まで車で迎えに来てくれた。それに乗って、九份を目指す。

基隆も港町だ。台湾は島国だから、どの大きな街も海に近い。

車内から、大きなクルーズ船ダイアモンドプリンセスが見えた。

この船はどこでも旅するんだな。シドニーでも見たことがあるように思う。

いつかこれに乗って世界を旅するんだ、なんて野心もあったっけ。

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幼馴染の賢二ついに結婚したよ。おめでとうだね。

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台湾は左ハンドルで、日本とは逆サイドを車が走る。

サンゴもミンもいい意味で太っている。

僕等は田舎道を通り、街から外れ山の方へどんどん入って行く。

山肌に小さな祠がたくさん見えてくる。まるでミニチュアの家、それが台湾でのお墓らしい。そういうことを彼らから習っていた。

九份に行く前に、「サンドアート」のイベントが近くで開催されているらしく、そこへまず行くことにした。

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車内での会話は一つも覚えてないけど、途中古びた商店の様な所で、くたびれた弁当と、紙パックの飲み物を飲んだ。見てくれとは違って、とても美味しかったのを覚えている。

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駐車場から、浜辺へと続く橋を渡っていく。

浜に着くと僕等は靴を脱ぎ、素足になった。砂浜を踏みしめていく感じがなんとも心地いい、裸足で気持ちよく歩いていく。

海はいつでもそこにある。

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遠くにサンドアートの群れが見えている。

しっかりと砂は固まっていて、クオリティの高さにびっくりした。

いろんなテーマで造られているんだなぁ。戦争と平和とか。ファッションとか。幅広く創られている。ガンダムのザクとか、動物とかもあって見ごたえ十分だ。やっぱ意味の分からないものもたくさんあったけど、「それがアートなんだよ」と、言われてしまえばそれまでなんだ。

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浜辺には心地のいい風が吹き、家族が遊んでいる。

僕は海辺に流れ着いた藻のようなものを見ている。

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サンゴはスマホゲームをしながら遠くまでゲームとリンクした何か見つけに行ってしまったので、ミンと日本語も交えながら世間話をしていた。

ミンは日本語が少し話せる。彼らはとても親日なんだ。

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台湾の田舎の光景が好きだ。

ゆったりと流れていく時間。気持ちがほっと緩まっていく。そして、僕等は橋を渡り車に戻った。

これから、いよいよ九份に向かう。ミンがローカルならではの裏道を知っていて、そこに車を停めたりする人はかなり稀だと言う。さすが、やはり持つべきものは友だ。時間がそれを引き離しはするが、ありがたく思う。

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やたら細い山道をくねくねと折り返しながら登っていく。

車窓からは山に面して建てられている家々が見渡せる。車が溝の上を通るとき、「ガチャン」と、金属製の蓋を鳴らしていく。

犬がこっちを見ていた。

どこかから垂れ流れてきた水が山道のはじっこを黒く染める。

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僕等は運よく車を停めることが出来たけど、すぐ後に来た車は停める場所が無くて困っていた。

運が良い時は、運が良い事が連続して起こる。確変の時期に突入していた僕にはこういうことはもう当たり前の事だった。

どこに行っても晴れるし、観たいものは何でも見れるような気になってた、生意気だけど、やっぱりこの瞬間に生きたい。

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九份に着いた。見渡す山の景色、山並みに沿って街が流れていて綺麗だ。

いつかどこかのガイドブックかなんかで見ていた場所にいる。いつも不思議な気分だ。確かに俺は導かれていた。自分の意志よりも、何か別の力に動かされていた。そんな事を感じずにはいられない。

斜面に建てられた家々、その下を蛇行して走る小さな車が見える。

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空は晴れていて、まだ夕暮れ前、午後3時頃の日差し。

きっとまだまだこれから出来る事ってあるんだ。

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九份の中心へと続く道の両脇は赤く太い線が引かれていた。ここに車を停めてはいけないっていう強い意思表示だと思う。観光地化されてからいろいろ問題が出てきたんだろう。

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裏路地を抜けていくと洞窟のように窪んだ箇所があって、そこの壁にたくさんのいたずら書きがあるんだけど、そこには「人生たのしむ」って書いてあった。そんなこと考えてみてもいいのかもしれない。みんなの思い出と言葉が転がっていて面白かった。

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その後は基山街山海風光から見える景色の写真を撮った。

あれ、ここではサンゴがいない、あいつは途中で用事があって帰ったのかもしれない。

山の上からまた山々を見渡すってのは気持ちがいいもんで、傾いてきた日が柔らかく僕等を捉えてる。

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僕等はまだまだ九份の細い道を抜けていく。ミンが全部案内してくれている。

あまぁーいあんみつみたいのを食べて休憩した。あぁ俺は饅頭も食べた。こういう記憶は一体今度いつ蘇ってくるんだ。

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毎日がただバタバタと過ぎて行った。旅はいいのだけれど、またそいつを思い返すのも旅なんだよなぁ、脳内の旅。これを最近っていうかずっとやってる。今年の4月から、ブルガリアにいた時、あまりのやることのなさすぎさに呆れて、ジュリアンと話してから始めた。毎日少しずつ、本当にそれだけ。
そりゃ出来ない時もあって、やりたくない時もある。それはその時の気分に任せてやるようにしている。そっちの方がうまくいくような気がする。僕にはあっているんだ。

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九份の古い道を歩いて行く。そこにもセブンイレブンがあるってのには驚いた。

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暮れかけた空、山並みの向こうに海まで見える。

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猫がたまに僕等の横を通ってく。それだけ見ると、日本と何ら変わらない光景だ。

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帰り道、ジブリの映画『千と千尋の神隠し』のモデルとなったと噂されている小さなトンネルをくぐった。おいおい、こんなトンネルなら、そこら中にあるぞって思ったけど黙っとく。

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九份を後にした僕等、ミンがまた別の観光スポットに招待してくれた。ゴールデンリバーという、金色の瀧。茶褐色の岩に水が流れてくるっていう所なんだけど、まぁまぁの見ごたえで嬉しかった。

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そして、日は暮れてきた。まだまだ終わりを見せない今日のツアー。なんていい奴なんだミン。ミンの地元のナイトマーケットまで案内してくれた。そこは、台北中心地と違って、観光客があまり来ないから、まじでローカルなものが見れるらしい。

日本のど田舎の祭りに来たような感じ、やっぱり台湾好きだなぁ。

名物のアイスみたいのを食べた。シャーベットのようにねっとりとした、でもアイスなんだ。僕はイチゴを選んだ。

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ミンがいい人過ぎるから、僕の事を台北まで送ってくれた。
高速を走らせて20、30分。この後台北で、あの可愛い彼女に会うらしい。それにしてもありがたい。ありがとうミン。九份、めっちゃ満喫したよ。そして台湾。そして全ての人々。僕はタンクの家へ帰ろう。

家に着く前にタンクに連絡し、「ガチャ」っとドアを開けて迎え入れてくれるタンクよ、そしてタンクの家族のみんなにもありがとう。俺みたいな旅の男を支えてくれて本当に助かってる。あなた方のおかげで旅ができる、いつか大きく恩返しをするよ。

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俺の誕生日の夜、桃園でタンク、サンゴ、チュチュ、キンバリーそんなキュートなメンツに呼ばれて俺の誕生日会があったんだ。

みんなでケーキも食べてなんて幸せな男。持つべきものは友達だという事。それが一番大事。

いくらお金があってもそれで幸せとは俺は言えない。今までに出会った友達がいなきゃしょうがない。そう、俺は台湾で32歳になったんだ。優しい台湾の人達に祝ってもらえた。まじで嬉しかった。本当にありがとう。なんなのこのいい子達は! 台湾また行きたいぜ、マジで!

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休みがあった日、俺はサラとペニーと共に新埔の秋茂園という台北から少し離れた場所に遊びに行った。そこには変な人形や置物がたくさんあった。

これも、かなり地味な旅行だった、でもペニーはガッキーのように可愛かった。

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ものすごいシュールでへんてこな置物がたくさんあって、それが殆ど気持ち悪かったりするやつでさ、あそこは一体何だったんだろ! 全然整備されてないから、どの置物もとても古くてボロボロだった。

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しばらく歩いたのちに僕等は喉を潤す為にジュースを買ったんだ。

「可口可樂」とか飲んだ。これを台湾ではコカ・コーラと読むんだよ。

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秋茂園の隣には海が広がっていてさ、そいつを眺めに行った。

僕は朝早く起きたから疲れていて海沿いの掘立小屋で、あの子ら気にすることなく30分くらい仮眠してしまった。
沖縄より南にある海なのに濁って見えたなぁ。

海は見る場所によって色を変えるんだ。

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楽しい時はすぐに過ぎて、帰りの事は全く覚えていない。きっと俺達、電車の中で寝ちゃったんだろな。そんな感じでこの日は終わっていった。

そうさ俺はこの次の日、桃園からゾイのいる嘉義に列車で向かう。

そうだろ。待っていろみんな。台湾一周の旅が始まるぜ。

編集後記

恩ばかり受けている男!!

まじで。謝謝って言いたい。

台湾一周の旅が始まっていきますよ。

ここから旅の青年が調子に乗りまくります。

「そんなに上手く行くわけがない」を連発していく旅です。

僕は一人旅をしていた時って、全然予定入れていかなかったんです。

なんとなく空っぽ。あけとく。いつも全部風任せ。

頭の中にイメージだけある。

それに近ければ、その方向に歩き出していました。

台湾では、西オーストラリアのパースの時にお世話になった友達がたくさんいたので、彼らにお任せしてました。

これこれ西オーストラリアのパース編です。

目の覚めるようなブルーに包まれてどこまでも行けると思ってました。

この土地で、今回僕を散々助けてくれる台湾の皆さんと会いました。

よき思い出をあなたとわかちあいたい。

僕は台湾が好きなんです。

これからのnoteを読んでいただけたら、きっとわかってくれます。

次回は、嘉義という街。台中通り越して、いきなり阿里山の玄関口的な街まで行っちゃった。ゾイがいたからね。あの子もいい子。

俺が東南アジアの旅に出ようとして、びびってた時に、「だいじょうぶよ。あなたならきっと大丈夫」と、言ってくれた子。

その話はここに書いてある。

さて、行こう。

スキ、フォロー、僕/私も台湾が好きです。でもコメントは控えさせていただきます。そんな君もスキです。またね!!

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