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「最低な母親」という烙印-子どもを施設に託すことは、罪か
「子どもを施設に預けておいて、自分は教育の仕事をするなんて、いったいどういうことだ」
「子どもを施設に預けていることを公表しているのだから、広報の業務はしない方がいい。会社のイメージが悪くなるから」
「『子どもが幸せになるためには、まず親が幸せになるべきだ』なんて、詭弁だ」
これらは、すべてわたしが当時4歳だった息子を児童養護施設に預けていたときにかけられた言葉だ。
友人から目の前
完璧主義とずぼらとの間で
「もえさんは完璧主義なところがありますよね」と友人が言った。わたしの仕事の一つである、定時制高校での授業について話していたときのことだ。先輩教師がスライドを準備してくれるので、さほど準備はいらない、だけれど生徒にとって分かりやすい授業はできていないと思うとわたしが言ったら、「でも授業はできているんでしょう」と冒頭の言葉をかけられた。
たしかにわたしには完璧主義な側面がある。学生時代、授業の理
雨の日-2022年5月30日の日記
目を覚ますと、外は雨だった。雨の日は、眠たい。世界は静かで、空気が湿っていて、私と外の世界の間にある膜が膨張しているように感じる。からだは、水中にあるぬめりを持った岩のようだ。再び目を閉じる。鼻が利かない。音はくぐもって聞こえる。ただ、私を包み守ってくれる繭のような膜と、その内側にある私の精神世界を感じる。
昨夜は22時には眠りのなかにいたから、十分な睡眠を取ったはずだ。だけれど、私のからだを、
答えが10を超える足し算
夏休みだ。小学1年生の息子には、国語の「読み声」(よみごえ:宮崎の方言および習慣)といって、教科書の音読のほかに、足し算引き算カードに毎日取り組むという宿題が出ている。
息子は、答えが10以内の足し算と引き算は両手を使って解けるし、手を使わなくてもすぐに答えられる場合も増えてきた。しかし、答えが10を超える足し算がなかなか難しいようだ。
私は普段あまり息子の勉強を見てやれない。宿題は放課後デイ