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本当に読んでほしくない話
取り敢えず、文章を書かなくてはならない気持ちなので、書いてみる。などとつまらない書き出しに、嫌気が指して、筆が止まってしまう。
よし、これだけ無駄な文章を書いておけば、続きを読む人間は天井のシミを数えるくらいしかやることのない、暇な人間だけだろう。
こうして、ボクは自由帳を手に入れたのだ。
さて、冗談は程々にして、今の僕の悩みは何処までが読書エッセイなのかというところだ。ボクは今Youtube
春のオルガン(湯本香樹実)
きれいな文章だった。猫や病気や春、そういった物が織物のようにきれいに組み重なって一つの物語を紡いでいる。
僕が思うに、こういう小説と書きたいのだと思う。
ある事実の羅列や、虚構の設定集に終わるのではなく、現実的でありながら、警句的な出来事のかずかずにであう。そして、少しづつ、読者にも分かる形で成長していく。
心が踊るアクションや、昂った修羅場など、強い状況設定に甘んじず、些細な出来事などに深遠な意
過去について語るとき、電車の中で思いついた話。
私は雪の積もった街を見ていた。レールが軋み、弱々しい日光が頬を暖かくする、そんな早朝の電車。そして思い出す、過ぎ去ったあの日々の夢を、その結論がわかってしまった地点から。
夏のことだ、私は茹だるような気温の部室にいた。いつもの練習や雑談、そんな日常的で得難いような幸福感を、漫然と過ごした日々だった。これは穿つ後悔が幕を開ける話だ。
僕は、電柱を数える。50hzをながすその線は、ただ右から左に、
青春文学を読んだら、カフカ的不条理を感じた。「変身」は青春ゾンビと化した男の話。
企画説明
どうも。人は読書をするとき何を求めるのだろうか?学術書ならば知識、文学なら疑似体験、私はそう思っている。なので普段読まない、自分とはまったっく違った世界の本を読んだらどうなるのだろうか? これまでの人生で、健全な男女の交友と無縁の僕が青春文学を読んだら、カフカ的不条理に悶えた、という話をしようと思う。
前置きな話をしよう。氷菓という小説をご存じだろうか? 日常の謎を描くこの青春ミ