本当に読んでほしくない話

取り敢えず、文章を書かなくてはならない気持ちなので、書いてみる。などとつまらない書き出しに、嫌気が指して、筆が止まってしまう。

よし、これだけ無駄な文章を書いておけば、続きを読む人間は天井のシミを数えるくらいしかやることのない、暇な人間だけだろう。
こうして、ボクは自由帳を手に入れたのだ。

さて、冗談は程々にして、今の僕の悩みは何処までが読書エッセイなのかというところだ。ボクは今Youtubeに投稿する動画を作っている。本を読んで、その紹介や感想を言う動画だ。正直受けるかわからないけれど、感想と編集をこだわってバリューが出せたらいいなと思っている次第だ。
そこで、問題となってくるのがネタバレである。どうやら本の内容を全部喋るのは著作権違反らしい。（そりゃそうだろう）なので、主従の従と成るようなくらいにしておいて、批評をしないといけない。そのバランスが難しい。

「恋に至る病」という本を読んだ。著者は斜線堂有紀先生。
神話みたいな話だった。ボクの感想ではあるのだけれど、宮峰は洗脳されていた。消しゴムが出てきたのは、あのいじめっ子にやらせて持ってきてもらったと考えるのが自然だと思う。これみよがしに、好きな子に消しゴムをもらうと両思いになるなんて噂が流行っている。と前で書かれているしね。
じゃあ、宮峰くんは何者だろうか？あれらの感情は全て紛い物で、一切が洗脳によって形作られたものなのだろうか？そうであると云う証拠はある。本人が言っている通、流されやすく、ブルーモルフォで死ぬのは自分みたいな人間だと。その言のように、景に操られて居たのだと、彼女お得意のマインドコントロールだと言い切ることは実に容易い。
一つ違和感を消しておくなら、なんで景は宮峰に執着したのだろうという疑問だ。ボクには、小学生の恋愛感情なんて考えても仕方がないと思うので、ここは考察から外そう。
さて、宮峰くんに感情移入して読んでしまったということもあるかもしれないが、どうにもただ利用されていただけというのは腑に落ちない。それは、おそらく景にも好意があったこと、洗脳されるようなことを、自ら望んで居たようにおもえるんだよね。これは感想だけど、宮峰望は愛情深いマゾヒストで説明できる。きっと彼も化け物だけど、幸福な化け物だったのだろう。
景の人間がどうなろうと、それを愛し続けることしかできない、弱い怪物だ。まあ、でも人間なんてそんなもんだろう、奴隷を使って大金を得た人間でも、その金で豪華な結婚式をあげ、子供を育てる。これに矛盾や異論を差し込むような、面倒なことはしたくない。非倫理的な事をしながら、愛したりすることは全く矛盾しない、それどころか用意に両在しえる。結局、愛が一見狂気に見えるのは、こういう状況に陥りがちだからなのかもしれないね。
或いは、全くそうじゃないかもしれないけれど。

的なことを書いてみた、ホント適当なだからおめめを瞑ってくれると嬉しいな。じゃあまたね。