氷見の“勝手口”を訪ねる旅 -HOUSEHOLD-
新しい時代「令和」の幕が上がった、2019年5月1日。
これからの時代、色々なものの形や価値観が移り変わる時の流れで、氷見の自然と共に、「変わらないでいることの大切さ」を再確認させてくれる場所・HOUSEHOLDさんを訪れました。
もともとは呉服屋で、時代と共に使われなくなり空き家となったビルを改築し、宿泊施設に加え、ギャラリー・キッチン&喫茶の機能も持たせた複合施設が、去年の夏にオープン。
インスタグラムを通して、改築の様子を発信したり、呉服屋に残されてあった古道具やガラス・器などを、「海辺のビルの小さな蚤の市」と題して、イベントを行っていたHOUSEHOLDさん。
古き物を大切にし、大量消費の物の流れに慣れ染まった私たちの暮らしに「気付き」を与えてくた彼らの存在。私の価値観を変えてくれた存在でもあります。
オープン以前から彼らのファンで、去年の夏、いよいよオープンすると知った時は、心が躍ったのを覚えています。
オープン初日に訪れた時の第一印象は、良い意味で「何もない」。引っ越ししたてで生活感のない無垢な感じが、これから1年の“変化”を楽しみさせてくれました。
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氷見の街が、これから変わって行くのではないかと印象を持った夏のある日。その当時の感覚を反映した写真と文章は、以下の記事からご覧頂けます。
今回のマガジン-WeekEnd like Film-では、オープン初日の訪問から約1年が経ち、新時代・令和の初日に、HOUSEHOLDさんを訪れて感じた事をお伝えして行きます。
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“良い物”が集まるスパイラル
オープン当時より彼らの掲げているコンセプトがこちら⤵︎
「正面玄関」の観光ではなく、「勝手口」から始まる旅
- 家庭の、まちの中の日々の営みを「料理」を通して知り、楽しむ。旅先のホテルや旅館でプロのつくった食事を楽しむのもいいけれど、その土地の旬の食材を手に入れ、自分たちで料理する、がコンセプトの宿です。- 公式サイトより
そのコンセプトの通り、オープン以来、食に限らず※、食を楽しむ為に必要な沢山の”良い物”が集まってきました。どんなに食材にこだわった料理や飲み物でも、器によっては味覚や印象が大きく変わってしまうのです、、、。(※食自体については、別記事を編集予定です。)
例えば、今回訪れたGW限定イベント「良い朝を迎えるためにできる10のこと」では、HOUSEHOLDさん1年間の努力が詰まった特別な空間となっています。
今回、喫茶時間に頂いたデザートに使用されている器や珈琲もそのひとつ。
メインプレートには、飛騨高山にある民芸のお店・やわい屋さんの器。
コーヒーマグには、現在氷見で制作活動を行うの陶芸家・安藤由香さんの作品。
また、HOUSEHOLDさんで提供されているコーヒー豆は、富山・立山町にあるFLAT COFFEEさんの“メガネブレンド(深煎り)”を使用。※FLAT BLEND(浅煎り)も選択可能。
最後に、カトラリーには富山出身・守田詠美さんの作品が使用されています。
デザート1品と珈琲を頂くだけでも、それぞれの”物”に宿る作り手の想いを感じることが出来る空間。それが、HOUSEHOLDさん。
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その他にも、富山のフラワーアーティスト・Rieさんの作品や、先日展示会があったガラス作品制作ユニット「硝子の種(garasu no tane)」の作品などが置かれており、HOUSEHOLDさんを訪れるだけで、”良い物”に触れることできる幸せな時間を過ごすことが出来ます。
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オープンから約1年、氷見での日々の積み重ねと、暮らしで生きる”良い物”を伝えていきたいと言う笹倉夫妻の思いが実り、”生活感”が溢れる空間が出来上がっていました。
今回の記事では紹介しきれていない作品やイベントは、まだまだありますが、是非HOUSEHOLDさんのインスタグラムをチェックしてみて下さい。
また是非、実際に氷見へ訪れてもらい、彼らの日常と暮らしに会いに行ってもらいたく思います。
HOUSEHOLD予約フォームはこちらから⤵︎
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マガジン-WeekEnd like Film-
今回は、「氷見の“勝手口”を訪ねる旅 -HOUSEHOLD-」と題して、勝手口に集まる沢山の”良い物”を紹介してきました。
富山だと、立山連峰や黒部ダムなど、大自然の豊かさを観光PRとしてフォーカスされる傾向にありますが、その大自然の中で暮らす人々や生活に目を向けた情報発信を、住む人の視点からお伝えして行ければと思っていま。
次回もお楽しみに。
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