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シングルパパ起業家はがんばらない

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三姉妹のシングルパパ。株式会社トーフラボ代表。心の健康とつきあいながら、がんばらないで自由に生きていく。
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2018年4月の記事一覧

迷ったら、安全な道を選ぶ

人生に影響を与えた一冊として岡本太郎の「自分の中に毒を持て」を挙げる人は多い。その中でもよく取り上げられるのが「安全な道をとるか、危険な道をとるか。迷ったら、危険な道を選べ」という言葉だ。昔の僕だったら座右の銘にしていたかもしれない。けれどもいまは、折れることなく生き残ることが目標のシングルファーザー。本書を読んでもまったく共感することができなかった。僕の方針は「迷ったら、安全な道を選ぶ」だ。

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心のモヤモヤを解消する「カエラメソッド」

モヤモヤするのは頭なのだろうか心なのだろうか。頭がうまくまわらなくて、心がモヤモヤするような気もする。頭がまわっていないというのは、思考がループしている状態なのだと思う。どうしよう。さて、どうしよう。ここから先に進めない。考えているようで、思考が表面上をすべっていく感じ。僕は自分が強い人間ではないことを自覚しているから、自分の心を観察するようにしている。あ、いまモヤモヤしているなと気がつく。そうし

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やりたいことはなくていい、できることをやればいい

僕らの世代は「やりたいことをやりなさい」と言われて育った最初の世代だと思う。少し前にYouTubeのCM「好きなことで、生きていく」が流行ったのを考えると、いまも状況は変わらないのだろうか。ところが親も先生もやりなさいと言うばかりで、やりたいことや好きなことを見つける方法は教えてくれない。やりたいことが見つからずに、やりたいこと探しをしている人が多かったように思う。

やりたいことが見つからないの

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多様性を許容するということ、その戦いについて

父子家庭の子どもだからといって、かわいそうだということはないと思う。わが子たちを見ていて感じる。元気はつらつ、自由奔放。ひとり親家庭に対して夫婦がそろった家庭のことを「ふつうの家庭」と表現しないようにしている。いろいろな形の家庭が存在していい。どの家庭のあり方がしあわせかなんて決められないし、それぞれの環境でそれぞれのしあわせの形があるのだと思う。

ひと昔に比べると多様性が受け入れられやすい社会

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三姉妹はいつも上機嫌

新年度はあわただしい。学用品を買いそろえるだけでなく、暖かくなってきて洋服も買い替える季節だ。小中学校から配られる調査票や保険関係書類など大量のプリントにいろいろと記入していく。3人分ともなるとかなりの量だ。はやく電子化してほしいと思う。それから制服に名札をつけたり、体操服にゼッケンを貼ったり、年に数回の裁縫スキルを発動する。これらがひと段落すると、そろそろ家庭訪問がはじまる。いちおう家の中の片付

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二元論で語らない覚悟、グラデーションのある世界

がんばらない。そう言い続けている。努力、情熱、成長はいらない。がんばらなくてもいいよ。と言うと、がんばっている人を否定するのか!というクレームが飛んでくる。よく考えてほしい。「がんばらなくてもいい」という言葉の中にがんばっている人を否定する要素はひとつも入っていない。同じように、努力、情熱、成長を否定したことは一度もなく、むしろ憧れすら抱いている。どうしてもがんばれない環境にいる人は無理をしなくて

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父子家庭とはじめてのセーラー服

父子家庭とはじめてのセーラー服

わが子もついに中学生か。普段の生活はといえばまったくもってお子様なのだけど、口喧嘩で言い負かされることも増えてきた。背も伸びてきて家の中にいるとやたらと大きく感じる。もう中学生だし。ということで中学校の入学式の朝を迎えた。ところがベッドの中で気分が悪いとうったえる娘。測ってみるとかなり熱が高い。想定していないできごとにてんやわんやしつつ、いや、僕の人生で想定できていたことなんてあったっけ。とにかく

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スペースは資産、物理的にも精神的にも

ものがあふれているのが裕福なのではなく、スペースがあることが裕福なのだと思う。会社から独立して福岡に帰ってくるときに、真っ先に小学校を探した。子どもたちを環境のよい小学校に入れたい。そのような学校の校区となるととやはり高級感のある住宅街ということになる。これから独立するのだから、収入がどうなるかはわからない。家賃を下げるために思い切って、これまで住んでいた間取りから一部屋減らすことにした。それでも

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あきらめなくても時間が来たらそこで試合終了ですよ

好きなマンガを聞かれたら少し迷って「SLUM DUNK」と答える。いちおう考えてみるのだけど、いまのところこの作品を超えるマンガには出会っていない気がする。「SLUM DUNK」といえばいろんな名シーンがあって、その中でも安西先生が三井寿に「あきらめたらそこで試合終了ですよ...?」と声をかけるシーンに思い入れのある人は多いと思う。しかし僕はあえて言いたい。「あきらめなくても時間が来たらそこで試合

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半分の時間で2倍稼ぐ、ひとり親の生存戦略

お金があればたいていの問題は解決する。人間にとってもっとも大切な限られた資源である時間もお金で買うことができる。そして多くの人は時間を切り売りしてお金を稼ぐ。お金と時間というふたつの資源を交互に変換しながら生活をしていると言えるだろう。このふたつの資源が不足してしまうのが、ひとり親だ。

夫婦共働きの家庭と比べると、単純に計算すると時間も収入も半分になってしまう。切り売りする時間が少ないと、稼げる

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ひとり親の消耗、決断疲れについて

とくになにもしていないのに頭が働かなくなることがある。なんなのだろうと思っていたところ、「決断疲れ」というものがあることを知った。意思決定を長時間繰り返すと決定の質が低下してしまうそうだ。決断疲れにより決断をまったくしない状態になってしまうこともある。疲れるほどの決断をしていないという人もいるかもしれないが、これは人生を左右するような大きな意思決定だけではない。パンにバターを塗るかジャムを塗るか。

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