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「知識を定着させる」コンサルティング型の塾を見分ける方法~生徒一人ひとりの成長に本気で向き合う塾の探求~

私はIT企業でコンサルティング営業をしている渡邊です。
以前は、ヘウレーカの講師として生徒指導に携わっており、その前は生徒としても在籍しておりました。
今回は、生徒・講師の両側を経験したからこそお伝えできる、生徒の成長に本気で向き合う塾の見分け方についてお伝えしようと思います。

そもそも、塾の役割とは?

本来、塾というのは、生徒が点数を伸ばすための総合的な指導をする場であり、学習指導だけを行う場ではありません。中高生の学習時間は、塾での授業の時間より、授業以外の自習時間の方が多いのが一般的です。つまり、生徒が点数を伸ばすためには、自習時間の学習の質が非常に重要になります。

そのため、塾を「授業を受ける場」という視点だけで捉えていると、生徒の実力を全て引き出せない塾を選択している可能性があります。

そこで、これ以降は、実力を付けるための学習塾選びのポイントを具体的に深堀りしていこうと思います。

学習の成果を出すための3ステップ

早速ですが、学習の成果が表れない生徒の多くは、次のような悩みを抱えています。
・学習したことを時間の経過と共に忘れてしまう。
・学校の定期試験や小テストの点数を取れたとしても、模試や過去問演習になると解けない。

実は、学習の成果を出すためには、「わかる」「できる」「定着させる」というサイクルが非常に重要になってきます。そして、成果が出ない場合には、この原因が上記の3つのうちのどこにあるのか、を特定しなければ、いくら学習を続けても目に見える成果には現れません。ここで、話を進めるに当たり、「わかる」「できる」「定着させる」の3つの状態を整理しておきます。

わかる:理解した状態。先生の話を聞いて、「わかった!」という状態。
できる:理解した問題を自分の力で解き切れた状態。
定着させる:解けるようになった問題が、大学受験まで忘れずに解き切れる状態。

3つのステップと一般的な塾の対応関係

それでは、一般的な集団授業塾と個別指導塾が「わかる」「できる」「定着させる」の3つのステップのうち、どのステップまで指導しているのかを以下に示します。

塾の特性

上記の3つの観点から、塾の違いを詳しく見ていきましょう。

①わかる
塾の講師がわかりやすい授業をすることは当たり前で、正直、塾による差はほとんどありません。仮に、分かりやすくないと感じる場合は、今すぐに転塾を考えるべきです。

②できる 
集団授業塾と個別指導塾の決定的な違いは、生徒が授業中に「できる」状態になるまで責任を持つか否かということです。つまり、生徒自身が問題を解き切る事に焦点を当てるかの違いです。

以下は、集団授業塾と個別指導塾の指導スタイルの比較になります。

集団授業個別指導比較

つまり、集団授業塾が「最大公約数的(みんなが解く)方法」を多人数に指導するのに対し、個別指導塾の強みは、「生徒の長所・短所を考慮した効果的な方法」で指導を行うところにあります。生徒個別に演習を取り入れ、「できる」状態になるまで責任を持つことが個別指導の特徴と言えます。

定着させる指導の本質

③定着させる
ここまでは、一般的な塾で指導されている「わかる」「できる」についての話をしましたが、これだけでは難関大の受験を突破するには不十分です。なぜなら、学んだ知識を少なくとも大学受験まで身に着けた状態でいることが重要だからです。

つまり、生徒が点数を伸ばすためには、「定着させる」学習方法の指導が不可欠だということです。定着学習を生徒に任せっきりにしているのか、それとも、科学的にコンサルティングやサポートをしているのか、そこがポイントです。

しかし、ここまで踏み込んだ指導ができるコンサルティング型の塾が少ないのが現状です。理由は簡単です。講師の負担が格段に増加するからです。だからこそ、「定着させる」ための自宅学習にまで踏み込んだ指導を行う塾は、お子様の成長に本気で向き合う塾だと言えます。

ですから、皆さんがこれから塾を探す際には、「わかる⇒できる⇒定着させる」の3つのステップを確実に踏んでいる塾を探すことをお勧めします。

次回の記事では、難関大・医学部合格に必要不可欠な「定着させる」学習法のポイントを、実際にヘウレーカで活用している復習サイクルを紹介しつつ、お伝えしようと思います。

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