勝木隼人

陸上競技/競歩選手/東京五輪50km競歩日本代表/競歩普及チーム.walk(ドットウォ…

勝木隼人

陸上競技/競歩選手/東京五輪50km競歩日本代表/競歩普及チーム.walk(ドットウォーク)代表/競歩のオンライン競技会(リーグ戦)を定期的に開いています/♡を押すと稀にやる気元気勝木と表示されるらしいです。

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  • 相棒小林快との物語

    2021年9月25日の全日本実業団で引退した世界陸上銅メダリスト小林快について、勝木目線で出会った頃からの物語。共に切磋琢磨し、彼が世界陸上でメダルを獲得するまでを描きます。 ※マイペースに更新していきます。

記事一覧

大事にしていること

最近になり、大事にしていることは?とか、意識していることは?と聞かれることが多いので、そのことについて書きたいと思います。 noteにするほどのことか?と思ったので…

勝木隼人
2週間前
22

2023年の振り返りと2024年に向けて

私生活について 今年は息子が幼稚園に入園しました。 また、妻が仕事を開始し、それに伴い娘も保育園に入園、そして引っ越しと激動の1年となりました。 環境が変わり、今ま…

勝木隼人
4か月前
16

今朝の私の独り言から

本日の高畠競歩の時間帯での出来事です。 20kmの先頭ペースや、順位が確定していく中、35kmの状況は20km通過以降全くわからないままレースが終了しました。 レース中、 …

勝木隼人
6か月前
18

相棒小林快との物語 第五話 〜売木村合宿スタート!〜

前回のお話↓ 指導者、選手と楽しく談笑しながら迎えた合宿初日の練習。 移動日ということもあり、今日の練習はストロールだ。 楽しそうに話しながら歩く選手もいれば、…

勝木隼人
1年前
11

新年明けましておめでとうございます!〜2022年の振り返りと2023年の抱負〜

皆様新年明けましておめでとうございます!🎍 新年早々私のnoteを見てくださりありがとうございます! 実は年末年始に家族が立て続けに体調不良となり、新年の挨拶が遅れ…

勝木隼人
1年前
16

相棒小林快との物語 第四話 〜んちわ。〜

前回のお話↓ 小林快について、会った当初は興味を持っていたものの、競歩をやめるということで今後関わることはないだろうと思い、関東インカレで会って以来次第に気にし…

勝木隼人
2年前
33

相棒小林快との物語 第三話 〜やはり小林快は歩くのをやめていた〜

前回のお話↓ 無職となった私は実家に帰っていた。 親の脛をかじってまで競技を続けるのはどうも気が引けて、何度か競技を諦めようとした。 こんな競技は嫌いだと思い込…

勝木隼人
2年前
53

相棒小林快との物語 第二話 〜勝木の就職の行方〜

前回の話↓ 学生最後の日本インカレも終わり、私は次の大一番日本選手権20km競歩に向けて、国体、高畠競歩、長崎競歩を歩いていた。 インカレ後も順調に練習は積めていた…

勝木隼人
2年前
58

相棒小林快との物語 第一話 〜日本インカレ入賞後の衝撃〜

登場人物紹介はこちらから↓ 彼と初めて会ったのは…はっきりとは覚えてないが、私が初めて声をかけたのは私が大学4年生、小林快が大学2年生の日本インカレの時だと記憶し…

勝木隼人
2年前
80

相棒小林快との物語〜主な登場人物紹介〜

小林快といえば勝木、勝木といえば小林快というくらい仲の良い我々ですが、小林快が先日引退を発表しました。最後の試合となる全日本実業団を前に私の相棒である小林快との…

勝木隼人
2年前
56

自分の専門種目で頑張ることに疲れたら

これだけやってなんで伸びないんだろう… 伸び悩んだことのある選手なら一度は感じたことがあると思います。もし感じたことがないとするならば、洗脳されているか、極めて…

勝木隼人
2年前
23

選手の発信について思うところとファンやメディアへの感謝

五輪は競技の魅力を発信する大きなチャンスだと感じました。 これまで10年程競技をしてきて、ここまで各メディアに取り上げられ、たくさんの人に応援して頂いたことはあり…

勝木隼人
2年前
93
大事にしていること

大事にしていること

最近になり、大事にしていることは?とか、意識していることは?と聞かれることが多いので、そのことについて書きたいと思います。

noteにするほどのことか?と思ったのですが、Xの文字数では書ききれなかったのでnoteに記したいと思います。

早速本題ですが、私は
意味がないと言われていることや、非科学的とされていることを信じて行うこと
をとても大事にしています。

何言ってんだ、と思われた方も多いか

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2023年の振り返りと2024年に向けて

2023年の振り返りと2024年に向けて

私生活について
今年は息子が幼稚園に入園しました。
また、妻が仕事を開始し、それに伴い娘も保育園に入園、そして引っ越しと激動の1年となりました。
環境が変わり、今までとは違った刺激に家族全員すごく成長のあった1年だったと感じています。

また、話には聞いていましたが、幼稚園&保育園の洗礼を受け、4月から今まで家族全員なんらかの感染症を繰り返し絶賛免疫強化の1年でした。笑

今年だけで幼稚園の発表会

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今朝の私の独り言から

本日の高畠競歩の時間帯での出来事です。

20kmの先頭ペースや、順位が確定していく中、35kmの状況は20km通過以降全くわからないままレースが終了しました。

レース中、
なんで35kmの情報は誰も載せないんだろう
と私が独り言を言うと、

でしょ?めっちゃモヤモヤするよね。
と妻が話しかけてきました。

あぁ、現地に行くことのできない観戦者の気持ちにはこういう瞬間もあるんだなと感じました。

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相棒小林快との物語 第五話 〜売木村合宿スタート!〜

相棒小林快との物語 第五話 〜売木村合宿スタート!〜

前回のお話↓

指導者、選手と楽しく談笑しながら迎えた合宿初日の練習。

移動日ということもあり、今日の練習はストロールだ。

楽しそうに話しながら歩く選手もいれば、緊張しているような選手もいる。

学生を見ると初々しく…

?)俺は5000m14分台で走れるぜ!練習しなくても15分半くらいでは走れるかな!どんくらいで走れんの?

走るのが速いと大声で自慢しているやつがいる。やはり小林快だ。

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新年明けましておめでとうございます!〜2022年の振り返りと2023年の抱負〜

皆様新年明けましておめでとうございます!🎍
新年早々私のnoteを見てくださりありがとうございます!

実は年末年始に家族が立て続けに体調不良となり、新年の挨拶が遅れてしまいました。
今はみんなやる気元気な感じですのでご心配いりません!😊

というわけで、少し長くなりますが、昨年の振り返りと今年の抱負をお話したいと思います。

まずは競技のことから。

競技のこと■旧種目から新種目へ

一昨年

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相棒小林快との物語 第四話 〜んちわ。〜

相棒小林快との物語 第四話 〜んちわ。〜

前回のお話↓

小林快について、会った当初は興味を持っていたものの、競歩をやめるということで今後関わることはないだろうと思い、関東インカレで会って以来次第に気にしなくなっていった。

社会人一年目の8月、私は学生競技者の集まる競歩合同合宿に参加していた。

私の競技力が低迷していたこともあり、この年の夏は学生の合同合宿に参加させてもらうことになった。半分講師としての参加だったが、まだ選手だったこと

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相棒小林快との物語 第三話 〜やはり小林快は歩くのをやめていた〜

相棒小林快との物語 第三話 〜やはり小林快は歩くのをやめていた〜

前回のお話↓

無職となった私は実家に帰っていた。

親の脛をかじってまで競技を続けるのはどうも気が引けて、何度か競技を諦めようとした。

こんな競技は嫌いだと思い込もうとした。競歩を始めるきっかけをくれた児島大佑さんにも辞めたいと連絡を入れたりもした。

いろいろ諦めるきっかけを作ってはみたが、結局辞めきれなかった。

辞めようとすればするほど、まだできる、こんなもんじゃないと心の奥底から競技に

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相棒小林快との物語 第二話 〜勝木の就職の行方〜

相棒小林快との物語 第二話 〜勝木の就職の行方〜

前回の話↓

学生最後の日本インカレも終わり、私は次の大一番日本選手権20km競歩に向けて、国体、高畠競歩、長崎競歩を歩いていた。

インカレ後も順調に練習は積めていたものの、次戦の国体ではアップの段階で異変を感じ失格。これが人生で初めての失格だった。

その後も怪我をして高畠競歩では全く振るわず5位。

次戦の長崎競歩ではタイムは速くはなかったものの、1着でゴール。

そこから12月、1月とうま

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相棒小林快との物語 第一話 〜日本インカレ入賞後の衝撃〜

相棒小林快との物語 第一話 〜日本インカレ入賞後の衝撃〜

登場人物紹介はこちらから↓

彼と初めて会ったのは…はっきりとは覚えてないが、私が初めて声をかけたのは私が大学4年生、小林快が大学2年生の日本インカレの時だと記憶している。

前年の日本インカレを優勝していた私は、その年も想定通りのレースで2連覇。レースは何事もなく幕を閉じた…ように思えた。

ゴール後に入賞した選手を見るまでは。

私は試合前、自分に関わるであろう選手を予測し、大体の順位も当てら

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相棒小林快との物語〜主な登場人物紹介〜

相棒小林快との物語〜主な登場人物紹介〜

小林快といえば勝木、勝木といえば小林快というくらい仲の良い我々ですが、小林快が先日引退を発表しました。最後の試合となる全日本実業団を前に私の相棒である小林快との物語について連載をスタートしたいと思います。(更新ペースは不定期です。)

主な登場人物紹介

小林快

1993年2月28日生まれ

高校時代、走りでは都大路6区出走、競歩ではインターハイ国体2位の二刀流。箱根駅伝を目指し早稲田大学競走部

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自分の専門種目で頑張ることに疲れたら

自分の専門種目で頑張ることに疲れたら

これだけやってなんで伸びないんだろう…

伸び悩んだことのある選手なら一度は感じたことがあると思います。もし感じたことがないとするならば、洗脳されているか、極めて強い意志を持った選手でしょう。

頑張ることに疲れたら、別の競技や種目にチャレンジすることを私は勧めたいと思います。

別のことにチャレンジすると、心もリフレッシュできますし、自分の成長を感じることができます。

新しいことを始めると、初

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選手の発信について思うところとファンやメディアへの感謝

選手の発信について思うところとファンやメディアへの感謝

五輪は競技の魅力を発信する大きなチャンスだと感じました。

これまで10年程競技をしてきて、ここまで各メディアに取り上げられ、たくさんの人に応援して頂いたことはありませんでした。

五輪競技の中には、私の専門としている競歩のように五輪の時くらいにしかTV放送されない競技も数多くあります。

この機会に魅力を発信できた競技は一時的にでも多くの人の目に触れ、うまくいけば今後の観戦者、サポーター、もしく

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