見出し画像

目指せ!新規就農42|儲かる農家と儲からない農家

農業は、生産から流通、販売に至るまで、多くの変数に左右される業界です。
特に農家の皆さんにとって、気候変動、市場価格の変動、病害虫の発生など、様々なリスクが日々の経営に影響を及ぼしています。

今朝、高津佐さんのVoicy「儲かる農家と儲からない農家の違い〜リスク管理の考え方」を聞きながら、農業のリスク管理について深く考えさせられました。

農業経営を成功させるためには、これらのリスクをいかに理解し、適切に対処するかが大切です。

農業におけるリスクは、単に天候や病害虫といった自然の脅威だけではなく、経済や社会の動向によっても大きく左右されます。たとえば、市場価格の急激な変動や、国際関係の悪化による輸出入の停止など、予測が難しい要因も少なくありません。

この記事を読んでいただいて、皆さんと一緒に、農家が直面するリスクの種類、それらに対する効果的な対策、そして儲かる農家とそうでない農家の違いについて考えていただければ幸いです。
どのようにして農業経営者がこれらのリスクを乗り越え、さらにはそれをチャンスに変えていくのか、その秘訣を探っていきましょう。


農家が直面するリスクの種類と対策

農業におけるリスクは多岐にわたりますが、その中でも特に重要なのが、天候に関連するリスクです。
例えば、不安定な気候や極端な天候は、作物の生育に直接影響を及ぼし、収穫量や品質に大きな変動をもたらすことがあります。
また、病害虫の発生も、農作物にとって大きな脅威となりえます。これら自然発生のリスクに加え、市場価格の変動や、国際関係の変化による輸出入の問題も、農業経営に大きな影響を与えます。

これらのリスクに効果的に対応するためには、まずは正確な情報を収集し、それに基づいた計画を立てることが必要です。
例えば、気候予測技術の進歩を活用して、異常気象の可能性に備えた作物の選択や栽培方法の変更を行うことができます。また、市場動向を常に注視し、需要が高まりそうな作物へのシフトや、価格変動のリスクを軽減するための多様な販売戦略を考えることも重要です。

さらに、病害虫の予防対策や、環境に配慮した持続可能な農業技術の導入も、長期的なリスク管理に役立ちます。技術の進歩を活用することで、自然の脅威に対する抵抗力を高め、安定した農業経営を実現することが可能になります。

最後に、不確実性の高いリスクに備えるためには、十分な貯蓄や保険の加入など、財務面での準備も欠かせません。
未来は予測できないものですが、備えあれば憂いなし。農業経営者としては、このような準備を通じてリスクを最小限に抑え、安定した経営を目指すことがとても大切です。

儲かる農家とそうでない農家の違い

農業経営において、「儲かる農家」と「儲からない農家」の間には、リスク管理のアプローチに顕著な違いがあります。
成功している農家は、リスクをただ避けるだけでなく、それをビジネスチャンスに変える能力を持っています。

まず、儲かる農家は、市場のニーズを敏感に察知し、柔軟に作物や栽培方法を変えることができます。これにより、市場価格の変動や消費者の嗜好の変化に素早くに対応し、利益を最大化することが可能となります。
また、最新の農業技術や持続可能な農法を積極的に導入することで、生産性を高め、環境リスクへの耐性を強化しています。

一方で、儲からない農家は、市場の変化に対応するのが遅れがちです。
リスクに対する対応が反応的であり、先見の明や柔軟性に欠けるため、市場の変動や自然の脅威に対して心もとない状態になりがちです。

さらに、儲かる農家は、リスクが実際に発生したときの被害を最小限に抑えるための準備も万全です。これには、適切な保険の加入、十分な貯蓄の確保、そして効果的な危機管理計画の実施が含まれます。
これらの対策により、予期せぬ事態が発生してもすぐに対応し、経営を継続することができます。

結局のところ、儲かる農家は、リスクをただ避けるのではなく、それを成長と発展の機会に変えることに長けています。市場の変動や自然の脅威を乗り越え、さらなる成功へと導くための戦略を持っているのです。

まとめ|積極的なリスク管理の必要性

今回の記事で、農業経営におけるリスク管理の重要性が明らかになったたとすれば、とっても嬉しいです。

農家が直面するリスクは多岐にわたり、それぞれに適切に対応することが経営の持続性と発展を左右します。
積極的なリスク管理は、単に問題を回避するだけではなく、それを機会に変えることにもつながります。これには、市場の動向を敏感に捉え、技術革新に適応し、環境変化に強い作物を選ぶといった戦略が必要です。また、予測不能なリスクに備えて、財務的な準備を整えることも、農業経営の安定に欠かせません。

農業は、ただの生産活動ではなく、環境、経済、社会と密接に関連しています。そのため、農家が直面するリスクは、私たち消費者や社会全体にも影響を及ぼす可能性があります。これを踏まえると、農家のリスク管理は、私たち全員にとって重要な課題であると言えるでしょう。

今日も最後まで読んでいただいて、ありがとうございました。

では、また明日。

「目指せ!新規就農」シリーズは、おかげさまで順調に回を重ね、今回で42記事目となりました。
これまでに、
1.農家の方に会いに行こう
2.公的な就農支援にはどんなもなあるか?
3.まとめ|ハードルを知り、そして向き合う

4.農業はすきなことなのか?
5.ハスカップ農園での作業体験
6.ハスカップって何?

7.アクセルとブレーキを同時に踏み始める
8.技術でてっぺんを目指す
9.「好きなことならやるべきだ!」

10.まるでルンバ!草刈りロボ
11.第三者継承という新規就農への道
12.ハスカップ農家さんから経営を受け継ぐ

13.厚真町の就農支援は手厚い!
14.農業研修施設を見てきた
15.色づき始めたハスカップ
16.農家一家に一台!?ラジコン動噴

17.厚真町で実践したいわたしの農業
18.
同じ木でも場所によって味が違う!
19.健康に良い、魅惑の果実ハスカップ
20.ハスカップ狩りに行こう!
21.畑でレストランin山口農園

22.カレンデュラ農家になりたくて…移住
23.アーティストな農家の生き方
24.なぜ、研修するのか?何を、研修するのか?
25.ハスカップ農家として何をしたいのか?

26.
腹を決める
27.目指すべき農業を見つける
28.農協→卸売市場という流れで売る
29.産地直売方式で売る

30.マーケティングと営業の違い
31.どうやって買ってもらえばいいのか?

32.農協ってなに?
33.農協とどう付き合っていくべきか?

34.自分で作った作物が一番美味しい
35.その美味しさにどう共感してもらえばいいか

36.ブロックチェーン技術でトレーサビリティを効率化
37.NFTを使って、自分の商品の流通の流れを見える化する

38.農畜産物の適正価格を実現するための課題とは?
39.結局行き着く先は、直販か?

40.こんなにいい条件で就農できるんですか!?(歓喜)
41.農家はどんな情報発信をしていけばいいのか?
42.その作物に物語があるならば、応援したくなっちゃう
43.農作物はすばらしい料理人に出会って、より高い価値を引き出される
44.
写真の撮り方で農作物の価値を上げる
45.なぜ農業をしたいのか?原点を問い直す
46.プロ農家の視点で学ぶ
47.プロ農家のもとで学ぶ

48.農業×アウトドアは相性がいい!
49.手持ちのカードを増やそう!
50.成功と失敗
51.人のそばで農業をすることのメリット
52.NFTって結局いったい何なのさ?
53.農業でNFTをどう活用するの?

54.消費者にどんな情報を発信すればいいのか?
55.ブランティングで作物の価値を上げる
56.地域を知るにはこどもから
57.スマートファームの夢!自動収穫ロボットが描く未来農業
58.地域の高齢化と農地の未来
59.コミュニティとの繋がりの重要性
60.情熱を伝えることの力
61.農地取得には、熱い想いとタイミングが重要だ!

62.変化の必要性
63.生き残る農家の5つの視点

64.農業デザインの本質
65.ロゴマークとパッケージデザインの違い
66.ロゴやパッケージデザインに取り組む適切なタイミング
67.売れる農業デザインとは?

というテーマで書いており、マガジンにまとまっています。

また、他にも、教育×○○をテーマにいろいろ書いています。
読んでいただいたら、うれしいです。
「初めまして」の方はこちらからお願いします。
「スキ」や「フォロー」をいただけますと、とっても喜びます。

今週一番多く読んでいただいている記事はこちらです。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?