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目指せ!新規就農③|興味津々ハスカップ

もうすぐ49歳。
今から準備をして、50歳を過ぎても農業を始められるのか?
その下準備を書き残しておくためのこのnote。

前回は、
4.農業はすきなことなのか?
というテーマで書いていました。

今回の記事は、つながりのできたハスカップ農家さんのもとへ、作業研修へ行った時のお話です。

お世話になっているのは、北海道厚真町でハスカップを栽培し、販売も手がける山口さん。

4月23日。
山口さんにお願いして、ハスカップの苗の植え替え作業を手伝わせていただきました。

5.ハスカップ農園での作業体験

作業に夢中であんまり写真は撮れなかったのですが、山々に囲まれた広大な畑の中で作業するのは、気持ちのいいものです。

広大な畑に千本を雄に超えるハスカップの木が植っている

山口農園さんでは、主に3種類のハスカップ栽培に取り組まれています。

・慣行栽培(法律に則って農薬や肥料を正しく使用し、多くの農家が当たり前に行っている農業)
・有機栽培(有機JASの基準に従って生産)
・自然栽培(肥料を与えず(無施肥)、農薬を使用せず(無農薬)に栽培)

「あつまみらい」と「ゆうしげ」は、苦味や酸味の強い木を取り除き、生でも食べやすい実やより大きい粒のものを厳選し続け、苦労の末、2009年に世に出した新品種のハスカップ。
山口農園では、この2つの品種の苗木を厚真町の生産者だけに供給し、厚真町をハスカップ栽培面積、生産量ともに日本一に押し上げました。

同じ品種でもその成長具合によって、早生わせ(早く成長するもの)、晩成おくて(成長が遅いもの)、その中間のものが中生なかてと分けられます。

これらの3つを畑にうまく配置することで収穫の時期をずらしながら、長い間適量を収穫することができます。
山口農園さんでは、ハスカップ狩りの観光農園もされているので、こうした収穫時期の調整が必要になります。

今回の作業は、こうした調整のための畑内での苗木の植え替え作業でした。

大きくなってきた苗木には、早生わせ晩成おくて中生なかてがわかるようにラベリングされています。(見た目は全く変わらないので、このラベルは重要)
それらをスコップを使って掘り起こし、植えたい場所へ移動させ、新たな土と共に植え付けていきました。

ハスカップの苗木の根っこは、とてもか細く、このままだと枯れてしまわないのか心配になるほど。

植え替え場所に移動させ、ていねいに新しい土を被せて、作業は終了。根付くまでには、時間がかかりますが、ハスカップの持つ強い力で、やがてしっかり根をはり、美味しい実をつけてくれるそうです。

この場所は、もともと山口農園さんがお米を育てていた田んぼだったところ。現社長の山口さんが農園を引き継いだときには、稲作をやめて、他の人に田んぼを貸し出されていたそうなのですが、ハスカップ畑拡張のために、田んぼを潰して、広大なハスカップ畑にかえられました。

この時期の苗木は、去年でた枝が伸び(赤っぽい色)、小さな緑の新芽が出てきています。

りんごやもものような大きな果実の場合、甘さや大きさを十分なものにするために、実の数を調整する摘果という工程があります。
(たくさん実ができると、一つ一つの大きさや甘さがイマイチになってしまうということ)
ハスカップの場合は、それがとても小さな果実のため、少しでも甘くて大きな実を収穫するには、摘果ではなく、枝の剪定をすることで、実の数を調整しています。

だから、美味しいハスカップが採れる木は、きちんと枝が剪定されていて、若い枝の赤っぽい色が目立ち、そうではない木は、古い枝が茂った白っぽい色が目立つことになります。

6.ハスカップって何?

ハスカップの実

そう言えば、ハスカップのことについて、説明不足でしたね。

初めて聞く人も多いかと思いますが、ハスカップは北海道や東北地方などで栽培されているスーパーフルーツです。薄い青紫色の実は酸味と甘味が掛け合わされており、ビタミンCやポリフェノールが含まれ、美容や健康にも効果があると言われています。

また、ハスカップはジャムやジュースなど様々な食品に加工される他、醤油や調味料などにも利用されています。
私は、ジャムを作るときにできるシロップが一番好きかもしれません。
炭酸で割ってさわやかに飲んだり、牛乳で割ってまろやかに飲んだりするのが大好きです。

そんなハスカップですが、都会のスーパーマーケットではなかなか手に入りりません。
インターネット通販を通じて、産地から直送してもらったり、産地の直売所で手に入れることができます。
また、山口農園さんのような観光農園もやっているところにに行けば、収穫体験もできて、採れたてを持って帰ることもできます。

ジャムにしても美味しい

ハスカップにはビタミンC、ポリフェノール、アントシアニン、食物繊維など、体に良い栄養素が豊富に含まれています。栽培地が少ないことからも、ほかの果物よりも価値が高く、健康食品として注目されています。

ハスカップには、免疫力を高めたり、疲労回復、抗酸化作用などの効果があることが研究されています。また、美肌効果も期待できるため、コスメなどにも使用されています。

不足しがちなビタミンCなど、体に必要な栄養素を手軽に摂取できる点も魅力のひとつです。

今回の記事は、つながりのできたハスカップ農家さんのもとへ、作業研修へ行った時のお話でした。

山口さんにお願いして、次回は5月中旬に作業経験させていただく予定になっています。

こうやってどんどん話が進んでいくことが、楽しみでもあり、ちょっと不安にもなってきた、ビビリな私でした…

最後まで読んでいただいて、ありがとうございました。
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