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目指せ!新規就農②|自分の好きなことを深ぼる

もうすぐ49歳。
今から準備をして、50歳を過ぎても農業を始められるのか?
その下準備を書き残しておくためのこのnote。

前回は、
1.農家の方に会いに行こう
2.公的な就農支援にはどんなもなあるか?
3.まとめ|ハードルを知り、そして向き合う
と書いていました。

今回の記事は、その続き。

4.農業は好きなことなのか?

朝の通勤途中に聞いていたAmazonオーディブルで、

「幸せに成功したければ、自分が大好きなことを仕事にしなさい」
「そんな簡単に言ってしまって、いいんですか?  好きなことをやってもお金にならない感じもしますが……」
「それは、退屈な人生を送っている連中が考えることだ。心から大好きなことを熱中してやれば、たいていの場合、気がついたら成功しているものだ。」

『ユダヤ人大富豪の教え 幸せな金持ちになる17の秘訣 (だいわ文庫)』本田健著

という一説が妙に耳に残っていました。

教師という仕事から、農業という道に大きく舵を切ろうかと迷っている私にとって、この言葉にひっかかりを覚えたのです。

・教育という仕事は、私にとって大好きな仕事なのか?
・農業という仕事は、私にとって大好きな仕事となり得るのか?

この2つの疑問が私の頭の中をぐるぐると巡っています。

①私の好きなこと

私は、ずっと昔、子どもの頃、2つの職業に憧れていました。
一つは、教師。もう一つは、料理人。

人に何かを教えることは好きなことだったし、公務員という安定思考を好む両親にとっても、応援してもらいやすい夢でした。

料理をすることも大好きでした。それは今でも変わらず、週末に家族のために美味しいものを作ってふるまうことは、何よりの楽しみになっています。

実際に教師になってみて、「人に何かを教えること」ということが根底にあると分かりつつも、それだけを仕事にしていられない、複雑で難しいことに、苦しめられてもきました。

そんな時に、自分の気持ちを支えてくれたり、心を安定させてくれた時間が、料理であり、家庭菜園での畑仕事でした。
家族や友人に手料理をふるまって、「美味しい」と笑顔で言ってもらったり、収穫した野菜たちをお裾分けして、笑顔で受け取ってもらえたりすることにこの上ない喜びを感じられるのです。

こんなことも好きでした。
私は、担任時代、毎年学級園に野菜を育てていました。種まきや苗植えから、水やりや雑草取りなどのお世話を子どもたちと一緒にするのです。
茎や葉が毎日少しずつ大きくなったり、花が咲いて、小さな実がついたりするのを見て子どもたちと一緒になって喜ぶのが好きでした。
収穫したもので、子どもたちと一緒に料理して、味わうのが大好きでした。

私は、自分が好きな、野菜を育てること、料理をすることを子どもたちと一緒にすることが、大好きなのでした。

そう考えてみると、やはり、教師という仕事は、私にとって大好きな仕事であり、それで生活の糧をえていたのですから、幸せに成功?してきたのでしょう。

では、なぜ、今更、農業なのか?
農業も大好きな仕事となり得るのか?

②育てるということ

ようやく長い冬を乗り越えて、少しずつ暖かくなってきた北海道の4月。
車を運転していると、耕された畑に黒い絨毯が敷かれたような美しい風景がが楽しめるようになってきました。
もう少ししたら、ホームセンターには、いろいろな野菜の苗が並んで、畑に植えられるのを心待ちにするようになるでしょう。
もう今から、私の気持ちもワクワクしてきます。今年は何を育てようかな。育てた作物で何を作ろうかなと考えるだけで楽しくなってしまいます。

ところで、教育も畑仕事も、対象は違えど、「育てる」という行為はよく似ており、共通する部分が多いと感じています。

土を耕し、種をまき、水や日光、栄養を与えて、すくすく成長するのを見守る。時には、病気になることもあるし、害虫からおそわれることもある。様子を見守って、必要に応じて、手助けをしてやる。
畑の環境もとっても大切で、その野菜に合った環境を整える必要がある。
そうして苦労して育てて、やがて花が咲き、実が実ったときの喜びはひとしおである。

担任として、子どもたちが集う教室環境を整え、子どもたちを迎え入れる。
毎日、教材研究をして、教室で学びの種をまき、授業の中でそれぞれの学びをサポートする。
時には、集団になじめず、心が折れてしまう子どもがいるかもしれない。そんな時は、守りいたわり、また立ち直るその時まで、その子をそっと支える。

野菜と子どもを一緒にしようということでは全くないのですが、こうしてみても「育てる」という行為には、一種の無償の愛が必要で、そうしたことに喜びを感じられる、好きなことでなければ、続かないだろうとも思います。

私は、幸いにもこれまで教師を続けきて、いろいろと波はありつつも、好きでいられ続けられることができました

私にとって、教師から農家へというシフトチェンジは、気持ちの上では、そう違和感のないことと捉えてているのかもしれません。
二つの仕事は、実は根っこのところではつながっており、マインドは同じなのだと感じているのです。

ここまでをまとめると、

私の好きなこと=育てること=教師マインド≒農家マインド→農業が好き

となり、結論、私は農業が好きで、それを仕事にすれば、きっと幸せに成功できる、ということになりました。

とはいえ、50歳からの新規就農には、まだ乗り越えていかなければならない壁が高くそびえたっています。

次号からもそれを少しずつ登っていきたいと思います。

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