見出し画像

目指せ!新規就農37|地域を知るにはこどもから

私は、10年前に、故郷の兵庫県から北海道に移住してきました。

勤務校の校区内にある教員住宅に居を構えたので、ご近所付き合いを大切にすることを心がけました。

当時は、まだ我が子たちも小さかったので、ご近所さんには、とってもかわいがってもらって、子どもを通してのご近所付き合いがとってもやりやすかったなぁと覚えています。

新規就農は別の町ですることになりますから、長らく住んだこの町を離れ、新たな町で人間関係を一から築いていくことになります。
我が子らは、もう家を出ることになりますから、10年前のような我が子を通じてのご近所付き合いはできません。

そんなことを思いながら、長野県で100年続くリンゴ農家の5代目みやちんのvoicyを聞きました。

「地域を知るには、まず子どもから」

まさに、私の考えていたこととピッタリと重なりました。

みやちんのお子さんが通う保育園であった焼き芋会でのできごとです。
焚き火をしてお芋を焼くお手伝いに集まった、お父さん、お母さんと自然な会話が始まり、わが子のこと、保育園のこと、そして、お互いのことをざっくばらんに話すことができるようになったと言います。

そう。子どもを中心としたイベントを通して、そこに集う人たちとは、自然な交流ができるということです。アットホームなつながりがうまれ、ぐっと距離が縮まるのです。

そうか、なるほど。
子はかすがいとは言うけれど、何も夫婦だけのことじゃないんだなぁ。
親どうしをうまくつなげてくれる。

だったら、地域の人と人がつながることも、きっとできるはず。
そこで、考えたのが、子どもを中心としたマルシェ。

そう。農家という立場を利用して、マルシェを開くのです。
ただのマルシェじゃない、子どもが楽しめるようなイベントを仕組み、パパ、ママどうしがつながれる、そして、マルシェに出店する農家さんともつながれる。
みやちんのvoicyを聴きながら、そんな楽しいマルシェができないものかと想像したのでした。

このマルシェは、ただの市場ではありません。子どもたちが農業に触れ、自然との関わりを学ぶ機会になるのです。
例えば、野菜の収穫体験、動物とのふれあいコーナー、または、子ども向けの料理教室などを開催します。これにより、子どもたちの笑顔が地域を明るくし、親たちの間にも新たな会話が生まれるでしょう。

そして、マルシェに来る人々は、地域の農家が育てた新鮮な野菜や果物を直接手に取ることができます。農家と消費者が直接顔を合わせることで、信頼と理解が深まり、地域に根ざした食文化が育まれるのです。

こうして、私たちのマルシェは、地域社会の新しい交流の場となり、年齢や背景に関係なく、みんなが自然と笑顔になれる場所になるでしょう。
子どもたちのために始めた小さな一歩が、やがては地域全体を包み込む大きな波となって広がる。

そんな希望を胸に、新しい町での生活を楽しみにしています。

最後に、私自身が農家としての新たな一歩を踏み出すことで、地域の子どもたちにも新しい何かを提供できればと思っています。
彼らの成長とともに、私も成長し続けることができれば、それ以上の喜びはありません。

みやちんのvoicyが私に教えてくれたのは、子どもを通じて地域を知ることの大切さだけでなく、自分自身が地域に貢献し、新たなつながりを築くことの楽しさでもありました。
子どもたちの笑顔が、新しい始まりの象徴となることを願っています。

最後まで読んでいただいて、ありがとうございました。

では、また明日。

「目指せ!新規就農」シリーズは、おかげさまで順調に回を重ね、今回で37記事目となりました。
これまでに、
1.農家の方に会いに行こう
2.公的な就農支援にはどんなもなあるか?
3.まとめ|ハードルを知り、そして向き合う

4.農業はすきなことなのか?
5.ハスカップ農園での作業体験
6.ハスカップって何?

7.アクセルとブレーキを同時に踏み始める
8.技術でてっぺんを目指す
9.「好きなことならやるべきだ!」

10.まるでルンバ!草刈りロボ
11.第三者継承という新規就農への道
12.ハスカップ農家さんから経営を受け継ぐ

13.厚真町の就農支援は手厚い!
14.農業研修施設を見てきた
15.色づき始めたハスカップ
16.農家一家に一台!?ラジコン動噴

17.厚真町で実践したいわたしの農業
18.
同じ木でも場所によって味が違う!
19.健康に良い、魅惑の果実ハスカップ
20.ハスカップ狩りに行こう!
21.畑でレストランin山口農園

22.カレンデュラ農家になりたくて…移住
23.アーティストな農家の生き方
24.なぜ、研修するのか?何を、研修するのか?
25.ハスカップ農家として何をしたいのか?

26.
腹を決める
27.目指すべき農業を見つける
28.農協→卸売市場という流れで売る
29.産地直売方式で売る

30.マーケティングと営業の違い
31.どうやって買ってもらえばいいのか?

32.農協ってなに?
33.農協とどう付き合っていくべきか?

34.自分で作った作物が一番美味しい
35.その美味しさにどう共感してもらえばいいか

36.ブロックチェーン技術でトレーサビリティを効率化
37.NFTを使って、自分の商品の流通の流れを見える化する

38.農畜産物の適正価格を実現するための課題とは?
39.結局行き着く先は、直販か?

40.こんなにいい条件で就農できるんですか!?(歓喜)
41.農家はどんな情報発信をしていけばいいのか?
42.その作物に物語があるならば、応援したくなっちゃう
43.農作物はすばらしい料理人に出会って、より高い価値を引き出される
44.
写真の撮り方で農作物の価値を上げる
45.なぜ農業をしたいのか?原点を問い直す
46.プロ農家の視点で学ぶ
47.プロ農家のもとで学ぶ

48.農業×アウトドアは相性がいい!
49.手持ちのカードを増やそう!
50.成功と失敗
51.人のそばで農業をすることのメリット
52.NFTって結局いったい何なのさ?
53.農業でNFTをどう活用するの?

54.消費者にどんな情報を発信すればいいのか?
55.ブランティングで作物の価値を上げる
というテーマで書いており、マガジンにまとまっています。

また、他にも、教育×○○をテーマにいろいろ書いています。
読んでいただいたら、うれしいです。
「初めまして」の方はこちらからお願いします。
「スキ」や「フォロー」をいただけますと、とっても喜びます。

今週一番多く読んでいただいている記事はこちらです。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?