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目指せ!新規就農34|農業×NFTの可能性

小規模個人農家が生き残るための戦略として、NFTの活用を考えています。

以前にもこんなことを書いていました。

あらためて、「NFTってなんなのさ?」という問いに対して、「「非代替性トークン」の略で、ブロックチェーン技術を基盤にして作成された・・・」なーんて杓子定規な回答をすると、ここで、多くの人がこの記事から離脱してしまうでしょう(^^;

52.NFTって結局いったい何なのさ?

取引高4億円を超えたNFTプロジェクト「Live Like A Cat(LLAC)」ファウンダーのしゅうへいさんのvoicyで実にわかりやすく解説してくれていました。

語弊をおそれずにNFTを説明すると、「スマートな株式」という一言につきます。

もう少し説明すると、お目当ての事業者のNFTを購入することは、クラウドファンディングに参加するようなものです。
ただのクラファンではない、リターンが育っていく、クラウドファンディング2.0ともいえるような革命に値するということです。

つまり、NFTを購入して応援している人が増えてくると、だんだんにそのNFTの価値が上がり、購入した時よりも高い価格で譲渡することができることがあります。

そういった意味では株式に近いものがありますね。
NFTは、それをデジタル技術を使ってよりスマートにし、その人が、いつ、何のNFTを、どのくらい所有しているかが一目でわかる、株式よりも透明性をもったものになります。

53.農業でNFTをどう活用するの?

デジタル技術の最先端ともいえそうなNFT。
一見真反対にありそうな農業で、どういう使い方があるのでしょう。

脱サラして農業歴11年のごぼう農家のOK(オーケー)さんのvoicyで、わかりやすく教えてくれていました。

農家から見たNFTのすごさ
①応援しやすい、感謝しやすい
②エコひいきができる
③応援したことがきっかけで、資産性が高まる

①応援しやすい、感謝しやすい

NFTには、その所有権の履歴がデジタル的に刻み込まれます。
これは、改ざんすることがほぼ不可能です。

つまりこれは、自分の応援履歴を正しく残してくれることになります。

たとえば、農家さんが「自分のことを応援してほしい!」と考えて、NFTを発行して、農作物につけて販売したとします。

この農家さんを応援したいと思ってNFTを購入してくれた人は、そのNFTを所有するということが応援の証であり、応援がしやすく、つまり応援し甲斐があるということになります。

農家さんとしても、誰が、どれくらいの応援をしてくれているのか、はっきりとわかります。
つまり、感謝しやすいということですね。

②エコひいきができる

誰が自分のことを応援してくれているのかということがわかれば、その方をいい意味で特別扱いをすることもできます。

おまけをつけたり、値引きをしたりということもできるでしょう。

その仕組みとして、Discordというコミュニケーションサービスを利用する方法があります。

NFTは、デジタル上のWallet(ウォレット)というお財布の中に入れて管理しておくのですが、それをこのDiscordと接続することで、その人がどんなNFTを持っているかがわかります。
そして、どんなNFTをもっているかによって、Discord内で見られる情報を制限することができます。

つまり、特定のNFTを持っている人限定で、特別な情報を提供できるのです。
応援履歴や所有NFT数によって、お客さんを区別することができるので、つまりいい意味でエコひいきができるということです。

③応援したことがきっかけで、資産性が高まる

この農家さんを応援してNFTを持ってくれるお客さんが増えれば、自然とこのNFTの価値が高まります。そして、「このNFTが欲しい!」という人がで始めると、さらに価値が高まってくることでしょう。

ところで、NFTは、他人に売ることができます。
すると、最初の頃に購入したNFTよりも高い価格で売ることができます。
(もちろん、逆に価値が下がって、価格も下がることもあるでしょうが…)

その農家の応援を続けることで、NFTの価値が上がり、所有者の資産性が高まる。
逆に言えば、応援してもらうことで、そのお客さんにおまけや割引とは違うリターンを返すことができるということになります。


ということで、今回の記事は、一見あまり関係のなさそうな農業とNFTについて書いてみました。

NFTを活用することは、小規模個人農家が生き残るための重要な戦略の一つであると、私は真剣に考えています。

新規就農を目指す同志のみなさんにとって、少しでもお役に立てれば幸いです。

最後まで読んでいただいて、ありがとうございました。

では、また明日。

「目指せ!新規就農」シリーズは、おかげさまで順調に回を重ね、今回で34記事目となりました。
これまでに、
1.農家の方に会いに行こう
2.公的な就農支援にはどんなもなあるか?
3.まとめ|ハードルを知り、そして向き合う

4.農業はすきなことなのか?
5.ハスカップ農園での作業体験
6.ハスカップって何?

7.アクセルとブレーキを同時に踏み始める
8.技術でてっぺんを目指す
9.「好きなことならやるべきだ!」

10.まるでルンバ!草刈りロボ
11.第三者継承という新規就農への道
12.ハスカップ農家さんから経営を受け継ぐ

13.厚真町の就農支援は手厚い!
14.農業研修施設を見てきた
15.色づき始めたハスカップ
16.農家一家に一台!?ラジコン動噴

17.厚真町で実践したいわたしの農業
18.
同じ木でも場所によって味が違う!
19.健康に良い、魅惑の果実ハスカップ
20.ハスカップ狩りに行こう!
21.畑でレストランin山口農園

22.カレンデュラ農家になりたくて…移住
23.アーティストな農家の生き方
24.なぜ、研修するのか?何を、研修するのか?
25.ハスカップ農家として何をしたいのか?

26.
腹を決める
27.目指すべき農業を見つける
28.農協→卸売市場という流れで売る
29.産地直売方式で売る

30.マーケティングと営業の違い
31.どうやって買ってもらえばいいのか?

32.農協ってなに?
33.農協とどう付き合っていくべきか?

34.自分で作った作物が一番美味しい
35.その美味しさにどう共感してもらえばいいか

36.ブロックチェーン技術でトレーサビリティを効率化
37.NFTを使って、自分の商品の流通の流れを見える化する

38.農畜産物の適正価格を実現するための課題とは?
39.結局行き着く先は、直販か?

40.こんなにいい条件で就農できるんですか!?(歓喜)
41.農家はどんな情報発信をしていけばいいのか?
42.その作物に物語があるならば、応援したくなっちゃう
43.農作物はすばらしい料理人に出会って、より高い価値を引き出される
44.
写真の撮り方で農作物の価値を上げる
45.なぜ農業をしたいのか?原点を問い直す
46.プロ農家の視点で学ぶ
47.プロ農家のもとで学ぶ

48.農業×アウトドアは相性がいい!
49.手持ちのカードを増やそう!
50.成功と失敗
51.人のそばで農業をすることのメリット
というテーマで書いており、マガジンにまとまっています。

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