目指せ!新規就農15|農業を始めるには研修が必要?
現在49歳。
今から準備をして、50歳を過ぎても農業を始められるのか?
その下準備を書き残しておくためのこのnote。
就農先の第一候補として考えているのが、厚真町。
とあるハスカップ農家さんの経営継承を目指しています。
なぜ、厚真町か?
それは、厚真町の新規就農者に対する支援が、他と違って、資金面でも技術面でもかなり手厚いからです。
地域おこし協力隊の制度を活用すれば、農業支援員として、研修センターやプロ農家さんの元でお給料をもたいながら研修をすることができます。
6月末に応募し、履歴書と「厚真町で実践したいわたしの農業」という論文を提出しました。
7月中旬に、第一次審査合格の案内をいただき、8月初旬に二次面接に行ってきました。
今回の記事では、面接官との対話の中で、あらためて考えた私の思いや願いについて書き残しておこうと思います。
50歳を目前にして、新規就農を考える私。しかし、研修は本当に必要なのか?厚真町での経験をもとに、その疑問を探ります。
24.なぜ、研修するのか?何を、研修するのか?
面接官の方に、問われました。
「継承先も決まっているのだったら、3年も研修なんてしてないで、さっさと、その親方に弟子入りして、やりたいことを始めた方がいいのでは?」
えっ、研修しなくても農家になれるの?
そうなんです。私の勘違いでした。てっきり、厚真町で就農するには、担い手研修農場で3年間の研修をしなければならないと思い込んでいました。
確かに、農地を手に入れたり、借りたりするには、農業に従事する期間がある程度必要ですが(150日程度?)、研修機関での研修が必須ではないようです。
就農時の資金面での援助を求めるためにも、確かに研修が必要ですが、就農時50歳をすぎる私にとっては、それも期待できないのですから。
つまり、継承先の農家さんで、親方の技術を引き継いだ方が手取り早いということを提案いただいたのです。
なるほど、あらためて聞かれた、なぜ研修したいの?という問い。
面接ですから、何か答えなければ…
ハスカップ生産だけでは、十分な収入が期待できない
↓
ハスカップの収穫は、6月下旬〜7月に限られるため、他の作物と組み合わせることで、収入アップを図れる
↓
将来的に、料理人の息子がお店を出した時に供給できるいろいろな野菜を育てたい。
↓
いろいろな作物の栽培技術を研修センターで身につけたい。
というような流れで説明しました。
25.ハスカップ農家として何をしたいのか?
一応、理屈は通っていると思います。
ただ、話しながら、実態に合わないということに自分でも気がついていました。
・研修センターでは、ハスカップの栽培技術はほとんど指導していない。
・研修センターでは、ほうれん草の栽培を主力において指導していて、少量多品目の栽培技術は指導していない。
自分のやりたいことが研修農場ではできないのです。
あらためて聞かれた、「ハスカップ農家として、どんなことをしたいの?」という問い。
ハスカップの魅力をもっと広めて、価値を高めたい。
↓
そのために、
・ハスカップの魅力発信活動
・加工品開発・販売
・その拠点となる農家レストランやカフェの経営
ん?
他の作物の栽培技術を学んでいるひまなんてないんじゃないか?
面接後、あらためて自分に問う、「本当に研修は必要か?」
今回の経験を通じて、私は研修の必要性について深く考える機会を得ました。研修を受けることで得られる知識や技術は確かに価値があるものの、それが自分の目指す農業のスタイルや目標と合致しているかどうかを真剣に考慮する必要があると感じました。
研修は一つの手段であり、最終的な目的や夢を実現するための多くの方法が存在することを再認識しました。
「目指せ!新規就農」シリーズの記事では、私が考える理想の農業スタイルや、ハスカップ農業における具体的なビジョンについて詳しくシェアしています。
新規就農を考えている方や、異なるキャリアパスを模索している方にとって、参考になる内容となることを願っています。
皆さんも、自分の人生やキャリアにおいて「本当に必要なことは何か?」という問いを持ち続けることで、より明確な方向性を見つける手助けとなることを信じています。
了
最後まで読んでいただいて、ありがとうございました。
「目指せ!新規就農」シリーズは、おかげさまで順調に回を重ね、今回で15記事目となりました。
これまでに、
1.農家の方に会いに行こう
2.公的な就農支援にはどんなもなあるか?
3.まとめ|ハードルを知り、そして向き合う
4.農業はすきなことなのか?
5.ハスカップ農園での作業体験
6.ハスカップって何?
7.アクセルとブレーキを同時に踏み始める
8.技術でてっぺんを目指す
9.「好きなことならやるべきだ!」
10.まるでルンバ!草刈りロボ
11.第三者継承という新規就農への道
12.ハスカップ農家さんから経営を受け継ぐ
13.厚真町の就農支援は手厚い!
14.農業研修施設を見てきた
15.色づき始めたハスカップ
16.農家一家に一台!?ラジコン動噴
17.厚真町で実践したいわたしの農業
18.同じ木でも場所によって味が違う!
19.健康に良い、魅惑の果実ハスカップ
20.ハスカップ狩りに行こう!
21.畑でレストランin山口農園
22.カレンデュラ農家になりたくて…移住
23.アーティストな農家の生き方
というテーマで書いており、マガジンにまとまっています。
また、他にも、教育×○○をテーマにいろいろ書いています。
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