見出し画像

目指せ!新規就農⑨|たよれる農機具

もうすぐ49歳。
今から準備をして、50歳を過ぎても農業を始められるのか?
その下準備を書き残しておくためのこのnote。

これまで、
1.農家の方に会いに行こう
2.公的な就農支援にはどんなもなあるか?
3.まとめ|ハードルを知り、そして向き合う
4.農業はすきなことなのか?
5.ハスカップ農園での作業体験
6.ハスカップって何?
7.アクセルとブレーキを同時に踏み始める
8.技術でてっぺんを目指す
9.「好きなことならやるべきだ!」
10.まるでルンバ!草刈りロボ
11.第三者継承という新規就農への道
12.ハスカップ農家さんから経営を受け継ぐ
13.厚真町の就農支援は手厚い!
14.農業研修施設を見てきた

というテーマで書いていました。

今回の記事では、再びハスカップファーム山口農園さんを訪れて、液肥の葉面散布の作業を通して学んだことを書いていきます。

15.色づき始めたハスカップ

4月から山口農園さんに訪れるようになって、ずっとハスカップの木の観察を続けていました。訪れるたびに、緑が増していって、やがて花が咲き、緑の実がつき、そして、今回は、濃紺色の実を見ることができました!

自分が何かしたわけではないけれども、なんだかとっても嬉しい気持ちになりました。

山口さんから試食をすすめられ、口に入れてみると「すっぱーい!」
でも、なじみのあるハスカップの味です。

別の木の実をもう一口。今度は、「あまーい!」
品種が違うと、こんなにも味が変わるものなんだということを実感しました。これは、おもしろい!

6月26日を目安に、各農家さん、一斉に収穫、出荷が始まるそうです。
ハスカップ狩のお客さんがたくさん厚真に来られるでしょうから、町内、お祭りのように活気付くのようでしょうねー。

16.農家一家に一台!?ラジコン動噴

ラジコン動噴?聞き馴染みのないワードではありますが、その前に、草刈りの話を。

写真左の乗用型、右の手押し型の草刈機で、圃場の草刈りを行いますが、ハスカップの木が並んでいる、その木と木の間や、木のすぐ周りの草は、手刈りでないとできません。

そこで大活躍するのは、この刈払い機です。
ナタのような楕円形の刃がついています。

よく使われる、チップソーやナイロン紐の刃だと、ハスカップの木に当たってしまった時に、木を痛めてしまうことがこれまでに何度もあったのだそうです。

このナタ刃だと、キックバック(硬いものにあたって、思わぬ方向に刃をもっていかれる)ことが少なく、万が一木に当たったとしても、大きな傷にはならないそうです。

↓こんな感じになります。
それでも刈り取ることのできない木の根元にある草は、最終的には手でむしりとるしかありません。

写真で気がついた。軽トラにナンバーがない!農園の中だけを走るから問題ないんだね。

さて、本題へ。ラジコン動噴の話です。

防除のための農薬や液肥の葉面散布に欠かせない一台。
リールに巻き取られたホースの送り出しや巻き取りが、作業する人の持つリモコンでできるという代物。
今回、奥のオレンジ色のタンクには、水で薄めた大量の液肥が入っています。それをポンプでホースに送り出し、作業する人がもつ散布ノズルまで運んでくれます。

広い農園で防除作業をするためには、欠かせない一台。ネットで調べてみると1台20万〜40万ほどするみたい。

さらに、液肥を噴霧するノズルにもひと工夫あります。静電ノズルといって、霧状になった液肥一粒一粒に静電気をまとわせることで、葉っぱの裏面にも、液肥を付けることができるという優れもの。

作業した日のハスカップの木は、収穫まであと少し、実に色がつき始めようという頃。この時期にハスカップの木の葉を通して、栄養を送り届けようというものです。
人間で言えば、ビタミン剤やサプリを飲むことにたとえられるかな。
この栄養のおかげで、ハスカップの木がさらに元気になり、ハスカップの実がぐんぐん成長して、味がのって、さらにぐんと美味しくなるのだそうです。


今回は、いよいよ収穫間際となったハスカップたちに行った農作業のお話を書きました。作業する人の負担を少しでも減らせるよう、農機具は、進化してきました。
今回行った、草刈りや液肥散布もこれらの器具がなかったら、どれくらい時間がかかるんだろうと思うと震えます…。

最後まで読んでいただいて、ありがとうございました。
教育×○○をテーマにいろいろ書いています。
他にも読んでいただいたら、うれしいです。
「初めまして」の方はこちらからお願いします。
「スキ」や「フォロー」をいただけますと、とっても喜びます。

今週一番多く読んでいただいている記事はこちらです。



この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?