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目指せ!新規就農14|カレンデュラ農家の魅力と挑戦

現在49歳。
今から準備をして、50歳を過ぎても農業を始められるのか?
その下準備を書き残しておくためのこのnote。

今回は、千葉県南房総市白浜町にあるカレンデュラ農家さんのもとを訪ね、いろいろとお話を聞いてきたことを書き残しておきます。


22.カレンデュラ農家になりたくて…移住

今回訪れたのは、カレンデュラを中心に栽培・加工されている五十嵐大介さん、早矢加さんご夫婦。

お二人は、JICAの海外協力隊で、中央アジアのキルギスという国で出会われています。
キルギスで家族が仲睦まじく農業を営みながら、支え合って生きている姿がすごく魅力的に感じられ、
キルギスでの自然豊かな暮らし、そして、そこで出会ったカレンデュラの美しさに魅了されたそうです。

その後、お二人は、北海道に移り住み、早矢可さんは地域おこし協力隊として活躍されていました。(その時に、実は私ともすれ違ってはいました)

やがて、自分たちでもカレンデュラを栽培してみたいと、カレンデュラ生産量日本一の、安房白浜の街へ移住を決められたとのこと。

南房総市の新規就農支援制度を利用し、カレンデュラ栽培の師匠の元で、技術を身につけていったのだとか。
市のバックアップを受け、「もし、カレンデュラがダメでも他があるよ」と言われたのがすごい後押しになったそうです。

こじんまりと自分たちだけで農業しながら子どもたちとの時間を過ごす。田舎の暮らしを楽しみながら生活できている。そんな暮らしをとても気に入っているのだと話されていました。

もちろん、すべてがうまく行ったわけではありません。ここでは、ご紹介できませんが、新しい土地で、新しいことを始めようとすれば、うまくいかないこと、戸惑いが生まれるのは当然のこととは言え、そうしたことも含めて、今の暮らしについてお話いただけたのは、今回の訪問の一番の収穫でした。

やりたいことがあって、暮らす場所を選ぶ。
とっても素敵な生き方だと思いました。

23.アーティストな農家の生き方

お二人は、〜ふれあえる、をつくる〜をテーマに、ベレケの村を立ち上げています。

〜Береке〜 キルギス語で”恩恵・贈り物”
私たちは、中央アジア・キルギスの村で生活をしました。
その中で、キルギス人が自然と共存共生している姿に感銘を受け、日本で農を通じてキルギスから学んだことを実践していきたいと思い、ベレケの村を始めました。

​〜ふれあえる、をつくる〜
環境負荷のなるべく掛からない循環農を実践した畑から生み出されるカレンデュラや野菜たち。自然と人がふれあえるものづくりを、人と人とがふれあえる商品づくりを、地域がつながる場所づくりを通して、「みんなのふれあえる」をつくります。

"ベレケの村"より

ベレケの村では、お二人が作られた花や野菜など、そして手がけている加工品が紹介されていたり、オンラインショップから購入することもできます。

大切に育てたお花や野菜たち。その魅力を最大限に引き出して付加価値をつけて、お客さんにお届けする。

そして、何より、キルギスでの暮らしで体感・実感したことを安房白浜で実践し、そして様々なカレンデュラを通して表現し、私たち消費者に伝えてくれている。
まさにアーティストな農家の生き方。
まさに、私があこがれる農業の形の一つです。

北海道から、千葉県南房総市まで、遠かったぁ。そして、暑かったぁ。
でも、どんなに時間をかけてでも、お二人にお会いできて、お話しできて、本当によかった。
自分の就農への思いがますます強まった1日でした。

最後まで読んでいただいて、ありがとうございました。
「目指せ!新規就農」シリーズは、おかげさまで順調に回を重ね、今回で14記事目となりました。

これまでに、
1.農家の方に会いに行こう
2.公的な就農支援にはどんなもなあるか?
3.まとめ|ハードルを知り、そして向き合う

4.農業はすきなことなのか?
5.ハスカップ農園での作業体験
6.ハスカップって何?

7.アクセルとブレーキを同時に踏み始める
8.技術でてっぺんを目指す
9.「好きなことならやるべきだ!」

10.まるでルンバ!草刈りロボ
11.第三者継承という新規就農への道
12.ハスカップ農家さんから経営を受け継ぐ

13.厚真町の就農支援は手厚い!
14.農業研修施設を見てきた
15.色づき始めたハスカップ
16.農家一家に一台!?ラジコン動噴

17.厚真町で実践したいわたしの農業
18.
同じ木でも場所によって味が違う!
19.健康に良い、魅惑の果実ハスカップ
20.ハスカップ狩りに行こう!
21.畑でレストランin山口農園

というテーマで書いており、マガジンにまとまっています。

また、他にも、教育×○○をテーマにいろいろ書いています。
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