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目指せ!新規就農18|どうやって売っていけばいいのか?

現在49歳。
今から準備をして、50歳を過ぎても農業を始められるのか?
その下準備を書き残しておくためのこのnote。

先日、「農家の学校」のパーソナリティ高津佐さんのvoicyを聴きました。

今回の記事では、このvoicyをきっっかけに、自分の作った作物をどうやって売っていけばいいのかについて考えたことを書き残しておきます。


28.農協→卸売市場という流れで売る

農家さんの多くは、農協・卸売業者(市場)に出荷しています。

実際、国産の青果物の約80%が卸売市場を経由して取引をされています。
その6割くらいが農協からの出荷となっているそうで、農家さんの多くは、農協を通して、卸売市場に出荷し、消費者の元へ作物を届けているようです。

農家にとって、農協を通すことで、
・返品の心配がない
・大ロットの出荷が可能
・袋詰めや顧客対応をする必要がない(手間がかからない=生産に集中できる)

といったメリットがあります。

このメリット以外にも、次のような理由で、青果物(野菜・果物)の多くが卸売市場を経由して販売されていると言います。

青果物(野菜・果物)が卸売市場を経由して販売される割合が80%以上を維持している理由:
・購入者側(スーパー・加工業者など)にとって、産地から直接買うよりも、市場から買った方がマシだから。
・出荷者側(農家・JAなど)にとって、直接売るよりも、市場に出荷した方がマシだから。
・短期的な需給バランスを調整する中間事業者がどうしても必要になるから。

農業では、天候の影響によって、生産量や品質が安定しない可能性は必ずあります。
こうしたときに、スーパーなどは、予定していた量や品質を維持するために、どこから補填すればいいのか?
それには、一定の量と品質のある農作物を管理している市場に頼らざるを得ません

また、生産者にとっても、例えばたくさん採れすぎてしまった時などに、売れる量が決まっていると、残りの販売先を自分で探さなくてはいけなくなり、やっぱり市場に頼らざるを得ないということになります。

つまり、現状、卸売市場がこの短期的な需給バランスを調整できる唯一の機関ということになるのです。

だから、多くの農家が、農協に出荷し、卸売市場を経由して販売していると考えられます。

29.産地直売方式で売る

でも、私が目指すのは、農協→卸売市場という売り方ではありません。
その理由は、
・小規模個人農家であるため、大ロットの出荷はできないこと。
・自分で決めた価格で売れないこと。
・お客さんの喜ぶ顔が見たいから。

だから、私の場合は、できるだけ農協を通して販売するのではなく、個人消費者や販売店さんに直売するという売り方をしていく必要があります。

卸売市場は、経営が厳しい状態にあります。
もし、経営が破綻し、この仕組みが使えなくなった時、次に苦しい立場に立たされるのは、今、卸売市場を使っていない、直売している小規模農家となります。
なぜなら、これまで農協→卸売市場を通していた大規模農家が産直販売を始め、小規模農家の売り先を奪っていくことになるからです。量と品質がより安定した大規模農家の方が勝つのは目に見えています。

高津佐さんは、最後にこんなことを言っていました。

これから求められるのは、「あなたのところじゃないとダメよ」と、購入者に言ってもらえる品質と量を安定させ、選んでもらえる産地や農家になっておくことです。

なるほど。
まさに私が目指している、
高品質の作物を作って、価値の高い商品に仕上げ、「買いたい」というお客さんの元へ届ける
という考え方は、まちがってはいないのだなと思いました。

決して、簡単なことではありませんが、挑戦しがいのあることでもあります。

最後まで読んでいただいて、ありがとうございました。

「目指せ!新規就農」シリーズは、おかげさまで順調に回を重ね、今回で17記事目となりました。
これまでに、
1.農家の方に会いに行こう
2.公的な就農支援にはどんなもなあるか?
3.まとめ|ハードルを知り、そして向き合う

4.農業はすきなことなのか?
5.ハスカップ農園での作業体験
6.ハスカップって何?

7.アクセルとブレーキを同時に踏み始める
8.技術でてっぺんを目指す
9.「好きなことならやるべきだ!」

10.まるでルンバ!草刈りロボ
11.第三者継承という新規就農への道
12.ハスカップ農家さんから経営を受け継ぐ

13.厚真町の就農支援は手厚い!
14.農業研修施設を見てきた
15.色づき始めたハスカップ
16.農家一家に一台!?ラジコン動噴

17.厚真町で実践したいわたしの農業
18.
同じ木でも場所によって味が違う!
19.健康に良い、魅惑の果実ハスカップ
20.ハスカップ狩りに行こう!
21.畑でレストランin山口農園

22.カレンデュラ農家になりたくて…移住
23.アーティストな農家の生き方
24.なぜ、研修するのか?何を、研修するのか?
25.ハスカップ農家として何をしたいのか?

26.
腹を決める
27.目指すべき農業を見つける
というテーマで書いており、マガジンにまとまっています。

また、他にも、教育×○○をテーマにいろいろ書いています。
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