目指せ!新規就農19|マーケティングで勝負する
現在49歳。
今から準備をして、50歳を過ぎても農業を始められるのか?
その下準備を書き残しておくためのこのnote。
私の目指す農業形態は、小規模個人農家となります。
前回の記事で、小規模個人農家が勝負できる売り方は、個人消費者や販売店さんへの直売方式ということをお話ししました。
今回の記事では、これをもう少し深掘りしていきます。
30.マーケティングと営業の違い
作物や商品をお客さんに届けるまでに、個人農家がしなければならないことがあります。
それが「マーケティング」と「営業」
以前の私は、この2つを混同して、同じものだと思っていました。
ところが、この2つは、役割が違うんですね。
つまり、私が販売するであろうハスカップやその関連商品に興味を持ってくれる人を集めることがマーケティング。
ハスカップに興味を持ってくれない人に、声高に「買ってくださーい」と言うよりも、興味を持ってくれる人に「いりませんか?」と言った方が効率が良いのです。
そして、やってきたお客さんに「こんなハスカップ(の商品)はどうでしょう?」と提案することが営業。
お客さんは、ハスカップに興味を持って、やってきてくださるのだから、かなりの高確率で買ってもらえるはず。
31.どうやって買ってもらえばいいのか?
マーケティングで、作物や商品に興味を持ってやってきてくれたお客さんに、その商品の魅力を「提案」することで、買ってもらえる確率は高くなります。
大切なのは、「提案」であって、「説得」ではありません。
この本の中で、神田さんは、殿様セールス(営業)について力説されています。
説得に時間をかけると、営業マンだけでなく、お客さんにとっても、貴重な時間をうばってしまうことになります。
だから、提案にのってくれそうにないお客さんを説得してはダメ。
提案を受け入れてくれるお客さんだけを相手にしましょうということです。
うーん、殿様〜。強気な営業ですね。私にもそんなことができるのでしょうか?
となると、ますます大切になってくるのは、マーケティングです。
あのピーター・ドラッカーは、マーケティングについてこう語っています。
つまり究極のマーケティングとは、「勝手に売れてしまう」状態を作り出すことです。
優れたマーケティングを行うことで、もはや営業が必要でなくなるということですね。
私の目標である、
高品質の作物を作って、価値の高い商品に仕上げ、「買いたい」というお客さんの元へ届ける
ことに加えて、
作物や商品の魅力を興味のある人に伝え、その存在を知らしめ、「買いたい」という気持ちにさせる
ということが大切になってきます。
作物や商品の情報を広く、遠くに発信し、近くまで来てもらえたら深い情報に触れられる、そんな仕組みづくりが必要になってきそうです。
じゃぁ、具体的にどんなマーケティングができるのか?
今後、じっくり考えていきたいと思います。
了
最後まで読んでいただいて、ありがとうございました。
「目指せ!新規就農」シリーズは、おかげさまで順調に回を重ね、今回で19記事目となりました。
これまでに、
1.農家の方に会いに行こう
2.公的な就農支援にはどんなもなあるか?
3.まとめ|ハードルを知り、そして向き合う
4.農業はすきなことなのか?
5.ハスカップ農園での作業体験
6.ハスカップって何?
7.アクセルとブレーキを同時に踏み始める
8.技術でてっぺんを目指す
9.「好きなことならやるべきだ!」
10.まるでルンバ!草刈りロボ
11.第三者継承という新規就農への道
12.ハスカップ農家さんから経営を受け継ぐ
13.厚真町の就農支援は手厚い!
14.農業研修施設を見てきた
15.色づき始めたハスカップ
16.農家一家に一台!?ラジコン動噴
17.厚真町で実践したいわたしの農業
18.同じ木でも場所によって味が違う!
19.健康に良い、魅惑の果実ハスカップ
20.ハスカップ狩りに行こう!
21.畑でレストランin山口農園
22.カレンデュラ農家になりたくて…移住
23.アーティストな農家の生き方
24.なぜ、研修するのか?何を、研修するのか?
25.ハスカップ農家として何をしたいのか?
26.腹を決める
27.目指すべき農業を見つける
28.農協→卸売市場という流れで売る
29.産地直売方式で売る
というテーマで書いており、マガジンにまとまっています。
また、他にも、教育×○○をテーマにいろいろ書いています。
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