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石井ゆかり「星占い的思考 55 模倣される感情」(群像)/閻連科『心経』/村澤真保呂・ 村澤和多里『中井久夫との対話』

1か月前

新しい本と出合うこと

苦労と努力、不幸と温情は、すべて生きるため、生きる糧を得るため「父を想う: ある中国作家の自省と回想」

中国の「今」を感じさせる作品集「中国・SF・革命」

抑圧された人間が解放されると大混乱になる「太陽が死んだ日」

「貧しさ」と「家族」の濃い話「中国のはなし:―田舎町で聞いたこと」

読書記録1月 閻連科「中国のはなし」、ミランダ・ジュライ、「親といるとなぜか苦しい」

7か月前

『中国のはなし―田舎町で聞いたこと』息子が父に、父が母に、母が息子に殺意を抱く、奇妙な家族の物語

7か月前

上原尚子評 閻連科『中国のはなし――田舎町で聞いたこと』(飯塚容訳、河出書房新社)

8か月前

「四書」 閻連科

9か月前

ノーベル文学賞候補者の圧倒的な筆力「炸裂志」

11か月前

中国の閻連科さんの筆力に圧倒される「愉楽」

圧倒的な筆力に倒される「飢餓の娘」

【読書感想文】大地に根差して生きる者の強靭さと優しさを描く

「出産」と「家族」について考える「子宮」

10か月前

毛沢東の失政から学ぶことは多い「四書」

11か月前

犬の日です!

読了ツイート集:2023年2月+編

「週刊金曜日」2022年11月4日号に閻連科『太陽が死んだ日』(泉京鹿・谷川毅訳、河出書房新社)の書評を書きました。

1年前

めも。閻連科『心経』(河出書房新社/飯塚容=訳)2021年7月19日発売予定。五大宗教研修センターで学ぶ若い尼僧の物語で、老子や菩薩も登場するという意味深長な概要に惹き付けられる。閻連科氏の宗教小説である時点でただならぬ気配を感じる。 https://www.kawade.co.jp/np/isbn/9784309208336/

春のご飯会と2020年の作品三点・・・『邦人奪還』伊藤祐靖       『死者の声を運ぶ小舟』小川洋子  『この禍を記憶する人であれ』閻連科

疫病によって滅んでゆく村人たちの生き様を描いた『丁庄の夢』の新装版が出たよ

めも。Web河出が閻連科氏の手記を全文公開。 アジアの作家たちは新型コロナ禍にどう向き合うのか。「文藝」夏季号で緊急特集。ノーベル文学賞有力候補にして現代中国の最重要作家・閻連科による書き下ろし手記を緊急全文公開。 Web河出 http://web.kawade.co.jp/bungei/3466/

めも。閻連科『黒い豚の毛、白い豚の毛』(河出書房新社/谷川毅=訳)2019年7月26日発売。役人の身代わりになる男の滑稽譚、偉人の肖像画をめぐる老婆の悲哀など。2003年の『愉楽』を始め、次々傑作を生みだしている閻連科氏の自選短編集。 http://www.kawade.co.jp/np/isbn/9784309207735/

書籍入手セリ 2019.08.05

11月1日は「本」と「犬」が合わさる黄金の日。 そこで2016年発売の閻連科『年月日』(白水社)をおすすめ。大旱魃に襲われた村でトウモロコシの苗を守る老人と盲目の犬。灼熱の太陽。渇きと飢え。種族を超えた友情。巧みな描写が胸を打ちます。 https://www.hakusuisha.co.jp/book/b251315.html

第8回Twitter文学賞海外編は 『硬きこと水のごとし』(河出書房新社/閻連科)に投票した。文化大革命期の貧村に復員した高愛軍、美しき人妻夏紅梅が紡ぐ革命史。飽くなき信念と果てしなき性愛が表裏一体をなし、血生臭くも活力に満ちている。 http://www.kawade.co.jp/np/isbn/9784309207360/

河出書房新社さんから閻連科『硬きこと水のごとし』が12月26日に発売される。翻訳は同出版社の『愉楽』『丁庄の夢』も担当された谷川毅氏。閻連科氏の作品は大好きだし、文化大革命を背景とする巨編と知ったからには注目せずにいられない。 http://www.kawade.co.jp/np/isbn/9784309207360/

閻連科「炸裂志」:「マジックリアリズム」という形容がぴったり【読んでみました中国本】

¥200

第3回日本翻訳大賞。熟考の末、水声社/カルロス・フエンテス/本田誠二=訳『テラ・ノストラ』、河出書房新社/閻連科/泉京鹿=訳『炸裂志』の2点を推薦。公式HPに推薦文が掲載されました。推薦期間は2017年2月5日まで。誰でも推薦可能。 https://besttranslationaward.wordpress.com/

河出書房新社/閻連科/泉京鹿=訳『炸裂志』の話。内なる因果に基づく神実主義。超リアリズムとも称される独自の手法に則り、盗賊と娼婦による神話とも、村の変遷を辿る年代記とも、ディストピアを語るSFとも言える世界を体現した快作。それはポストモダン的であり、マジックリアリズム的でもある。

白水社刊、閻連科/谷川毅=訳『年月日』の話。大日照りが続く中、1本のトウモロコシの苗を守る老人と盲目の犬の物語。枯渇した大地で繰り広げられる壮絶な生存競争、少ない糧をわけ合う種族の壁を越えた友情、灼熱の太陽に焼かれた大地、農民と自然の戦いが魔術的・童話的・感動的に活写された傑作。

もっともっと紹介されますように!

海峡両岸問題

いつかはノーベル文学賞を!

閻連科『我与父輩』2009年(飯塚容訳『父を想う』河出書房新社2016年)

河出書房新社刊、閻連科/泉京鹿=訳『炸裂志』発売していたのか。嗚呼、購入する運命にある本が増えた。最近、私の中で閻連科氏の存在感がどんどん膨らんでいるのだ。本書も概要を読み限り面白いに決まっている。とてつもない創造力を持つ大作家であり、たくさんの人に認知されることを願っている。