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「出産」と「家族」について考える「子宮」

<文学(29歩目)>
中国の女4代記から、中国の「出産」と「家族」について考えてみる。

子宮
盛 可以 (著), 河村 昌子 (翻訳)
河出書房新社

「29歩目」は盛可以さんのベストセラー作品。

盛可以さんの作品は初翻訳のようです。ジェンダーとしては「男」の私が読んでもとても学べることの多い作品です。(ちょっと生々しいので、女性に対しての「幻」が消えてしまいました・・・(泣き))

色々な中国文学の雰囲気が香る作品で、厚さ以上に「濃い」「ぎっしり詰まった」作品でした。

近代中国では、知識としては知っていましたが、「産めよ増やせよの時代」から「一人っ子政策」へ、そしてその緩和の時代へ。

また中華人民共和国成立以降も、様々な激動がありました。また現代でも都市と農村の格差の問題等々があるのですが、全てが網羅された濃密な作品です。

取り扱っている問題は、日本でも同様であり、また盛可以さんの筆力はすごく、一気に読ませてくれました。すごい才能。

悩むこと多い人生だけど、懸命に生きるってとても大切だと感じました。また、閻連科さんの筆力に似ているな!と思ったら、閻連科さんが教えている大学院の教え子とのこと。これから続々とすごいパワーの作家が出てくることを実感しました。(層が厚いですね!)

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