安田 弓

国連・JICA業務にて合計20年間在勤務、帰国後は国際ビジネスイベント誘致業務・日本に…

安田 弓

国連・JICA業務にて合計20年間在勤務、帰国後は国際ビジネスイベント誘致業務・日本にAR(拡張現実)を活用した商品紹介を含めた事業を創業。現在は起業した事業は知人に譲渡、霞が関の住民として地球規模課題への対処従事。世田谷区在住/Blasian Girlのママ

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【国際協力機構・日本の団体に関連したアフガニスタン人の国外退避にかかる外務省への要請】 ーよかったら目を通してくださいねー

元同僚より戴きました。 2003年「国民選挙の為の住民登録プロジェクト」に参加、中央高地区(バミヤンのあるところ)の初代ロジスティック担当官として半年弱滞在して、現地の方々に本当にお世話になった事を思い出して書いています。 ここに書かれているのはUNAMA関係者で、今回の署名趣旨の日本の支援関係者ではないのですがどんな人たちがどの様な気持ちでかつて開発援助に関わったかという事が少しでも伝われればいいなと思いながら。 皆様ももし趣旨にご同意いただけるのなら下の投票用紙にて

    • ルワンダの彼から教わった事

      私は朝は早い方だが、それでも休日には6時過ぎ位までベッドでうだうだしていることもある。 そんな寒い冬の朝、突然携帯が。 ちなみに、仕事以外では私は携帯もLineもメッセンジャーもすべてテキストでお願いしていて、かけてくるのは、友人達との待ち合わせの際と家族、それも私の実家側と子パパは電話嫌いなのでちび子のみ。 そして今朝の犯人(?)も勿論ちび子。 「どうしたの?」 「うううん。なにもないけれど、ママ元気かなって思って」 ・・・。20年以上、育てた自分の子供だが、こ

      • 雨の休日のだらだら書き      「VIVANT」と「ゴジラ-1.0

        1. 「VIVANT」これを観ていて非常に気になるのが、この番組自体が視聴者に届けようとしているメッセージが明白で強烈な事。 数年前まで結構どっぷりつかっていたビジネスイベント業界(Meeting Professionals International - MPIね、とくに)では、なにかの催事(会議でもイベントでもセミナーでもなんでも)をやる時には、「やる前」と「やった後」の参加者の変化を想定して、企画(イベントデザイン)するようにということを要視していて、それはいま霞が関

        • 15歳だった彼へ

          (一応書いておくけど「彼」はこの写真の中にはいません) 大学時代、一応教職の資格も取っておこうと思い、教育実習に都内のとある高校へ出かけました。 行って判ったんだが、その学校は男子校で完全に授業は破壊されていた感じ。私は実習生だったからそんなには飛んでこなかったが、放送禁止用語が授業中に飛び交っていた記憶あり、はい、もちろん生徒から先生に対してね。 まあ、土地柄こんなもんだろうなあ・・と思いつつ、指導係の先生に適宜守られながら実習期間を無事に終えましたが、それまでは年長

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          一橋大学院福富先生の講義を通して我が家族の20年を考えた日

          世田谷市民大学の土曜講座に通っていました。一般向けですが、平均年齢70歳以上だったのではないでしょうか。久しぶりに「若者」気分を味わえました。 もっとも教室の中で一番若かったのは間違いなく講師の #福富満久 先生(一橋大)だったと思いますが。 子育てと重複してしまったことから修士号取得を断念したのですが、私の専門は平和学、20年前に新鋭の研究者とか話題の論文とか言われていたものが、古典扱いで引用されているのには逆に年齢を感じました(笑)。 でも、生活と子育てに追われて

          一橋大学院福富先生の講義を通して我が家族の20年を考えた日

          『太陽の子』日本がアフリカに置き去りにした秘密

          フランス国際放送FRANCE 24とBBCがすっぱ抜いた「コンゴ民主主義共和国(DRC)においての日本人医師の嬰児殺し」ニュースから、当時DRCに駐在していた日本人と現地の女性との子供達について、三浦記者が書いた(というか行動した)ノンフィクション。 朝日新聞の三浦記者の名前は随分前から知っていた。というのは彼のTwitterを読む限りでは青臭くて出世しそうもない人だから。(←褒めています) 先日本屋さんを歩いていてまさに本の方から私に声かけられた?としか思えないタイミング

          『太陽の子』日本がアフリカに置き去りにした秘密

          スーパージェネラリスト(Super generalist )

          最近ジムでの時間は田坂広志さんの講演を聞きながら。 昨日FBFさんとも少しやりとりをしたが、仕事をする上でいま最も求められている人材は「スーパージェネラリスト」、しかも知識と心と経験を備えた人材と主張したのは複雑系の研究で知られるサンタフェ研究所。 仕事側、高学歴の方々は周囲に山のようにいるし、ご自身でそれを発信する能力に長けた方も多い。でも、最近は周囲に特定専門分野に関してはずば抜けた能力を発揮する人が急増していて、むしろそっちの方々の方が気になる。 そんな中、私の限

          スーパージェネラリスト(Super generalist )

          お料理という一瞬で消えてしまう芸術、について

          注目のコンテンツ · 『エスコフィエ 偉大なる料理人の生涯』オーギュスト・エスコフィエ(1886-1935) お料理好きなら誰でも知っている名前ですが、どんな人だったのかはこれを読んで改めて知りました。 ムーラン・ルージュのオーナーに見いだされ、そこの料理長にしごかれ、普仏戦争に従軍した際に軍隊にいかに美味しい元気の出る食事を提供するかに苦心し、セザール・リッツ(彼の名前は今でもリッツ・カールトンに残っていますね)と出会い、パリの文化的全盛期とも相まって、どんどん名声

          お料理という一瞬で消えてしまう芸術、について

          『Oliver Stone on Putin』

          AmazonPrimeで一気に見てしまいました。 今まさに起こっているウクライナ戦争について語る気はまったくありません。が、現在のロシアとはこういう国であるという認識があらたになりました。 ここ20年程世界で起こってきた事、我々は意図せずに西側の視点でみていますが、また別の角度からオリバーストーンが語らせていきます。日本で起こっている事について語る部分もそういえば・・という感じ。 そして、このインタビューの終わり方がまたすごかった。 「権力を握っている者が、国家や国民

          『Oliver Stone on Putin』

          『ふるあめりかに袖はぬらさじ』を観に行ってきました

          ちび子が日本にいる時は日本でしかできない経験をさせるようにしています。 なので、私は歌舞伎のつもりで出かけたらなんと新派のお芝居。女性もたくさん出てきます。ああ、この歳にてこの程度の素養。お恥ずかしい。 しかも台詞が中心のこのお芝居、ちび子にいろいろ聞かれました。 「おいらんってその町のNo1のProstitute?」 「芸者と花魁の違いは?」 「お園さん(芸者)と亀遊さん(花魁)はどっちが社会的地位は高いの?」「トージングチ(唐人口)ってなに?」 「日本人口と唐人口

          『ふるあめりかに袖はぬらさじ』を観に行ってきました

          プラチナジュビリーのお茶会

          エリザベス女王陛下の即位70周年プラチナジュビリーにてお茶をご一緒した事で、ダニエル・クレイグ並みに有名になったこのクマ。 ロンドンのパディントン駅には専用グッズのお店もあるし、イギリス国民に受け入れているアイドルであることは間違いないようです。 が、意外にも知らない人が多かったので書いておきますが、彼は暗黒の地ペルー(Darkest Peru)から非合法的にやってきたいわゆる密航者なんですよね。 一緒に暮らしていたルーシー伯母さんが年を取っていく自分と小グマだった自分

          プラチナジュビリーのお茶会

          宗教に支えられた生活について

          今年は4月1日からラマダンですね。 この期間は日中の断食というよりも欲望を抑え行いに気を付けて徳を積む時、と教わりました。 そう教えてくれた人(注、家族)自身の行為についてはいろいろ言いたい事もあるが、 それでも小銭を寄付したり、近所の母子家庭に食糧を届けたり・・と、所謂社会的弱者にはいろいろ配慮をしていたっけ。(私にももっと配慮してくれてもいいと思うんだがそこは軽やかにスルーされました) 彼はコンゴ民の、つまり世界で一番不安定な地域のゴマ州で長く仕事をしていましたが

          宗教に支えられた生活について

          『銀座で逢ったひと』に見つけた過去の自分の時間

          ご存知、「銀座百点」の中のエッセイ「銀座で逢ったひと」の単行本化。最近は銀座を歩くのも年に数回程度になってしまいましたが、祖母・父・母ともに銀座にはよく連れて行ってもらったものです。その際必ずお店の人に戴いたっけ。そうそう祖母の句が掲載された版も何回かあった。この本は2018年からの掲載分の抜粋みたいですが、そんな意味でも書かれている空気には懐かしさ一杯。 目次抜粋 「文学者の章」・「歌舞伎役者の章」・「女優の章」・「俳優の章」・「落語家・画家・音楽家の章」・「特別編」

          『銀座で逢ったひと』に見つけた過去の自分の時間

          ウクライナにとって命よりも大事なもの・ロシアにとって全世界を敵に回しても守るもの

          今回、お花畑的に「平和」とか「戦争反対」とか叫んでいる方々はまだいいが、少なくない数の知識層と思われる日本人が「ロシアの侵攻に反対」「ウクライナへの支持」を訴えているのに違和感を感じています。 今回の相手であるプーチン大統領には、そんな言葉が届いたとしても響かない・影響力を持たないのは明らか。市民の意見を重視する日本政府には多少は効くかもしれないけれども、そもそも講じられる手段は欧米に追従していく形での制裁程度。欧米共に軍事介入する様子もないし、この時点でやったらそれこそ世

          ウクライナにとって命よりも大事なもの・ロシアにとって全世界を敵に回しても守るもの

          歌会始2022

          毎年楽しみにしている歌会始。 美智子様のお歌がもう公表されなくなったのは悲しいし、会全体の「格」も変わった気がする。 とはいうものの(皇族に対して失礼を承知の上で語ると)、今年は天皇皇后両陛下に加えて愛子様のもののバランスが素敵だった。 天皇陛下 世界との往き来難(がた)かる世はつづき窓開く日を偏(ひとへ)に願ふ 皇后様 新しき住まひとなれる吹上の窓から望む大樹のみどり 愛子様 英国の学び舎に立つ時迎へ開かれそむる世界への窓 天皇陛下の願いを込めたものと愛子様の若

          歌会始2022

          聖なる夜の静かな癒し

          今年のクリスマスのBGMはこれ。(暇な人は聴きながら読んでくださいね、きれいな鎮魂歌です) オリエント急行殺人事件は子供の頃読んでぼろぼろ泣いた記憶があり、ローレンバコールの映画も見たが、現代風に大分アレンジされたこの映画が一番しっくりくる。 ずっと気高さを崩さなかった侯爵夫人(ジュディ・ビンチ)が、一瞬だけ感情をあらわにするシーン、熟年遊び上手女性に見える元女優(ミシェル ファイファー)の 「みな、いい人たちなのよ」 という台詞も効いている。 人種を超えた愛、父親

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