四ツ谷の緑道にカラスビシャク(ムラサキハンゲ)が生える場所があります。シダやドクダミが茂る草むらに角を突き出して直立して佇む様子に和とか侘び寂びみたいな雰囲気を感じます。黒紫の墨をしたためたようなシックな花。毎年出会うのが楽しみな花です。
折り返すマスク姿の半夏生
第三十候 半夏生 はんげしょうず 半夏=烏柄杓と言う薬草が生える頃。天球上の黄経100度点を太陽が通過する日。烏が使う柄杓に見立てられたこの植物はサトイモ科ハンゲ属。属名Pinelliaはイタリア人植物学者G.V. Pinelliに因み、種小名ternataは三葉のを表す。