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漢方薬・同仁堂漢方薬・滋養強壮剤の通販「元気堂」 http://www.genkidou.com/

最近の記事

女性のトラブル ―肩こりの漢方治療について―

眼精疲労は、VDT(パソコンやモニター画面を見るなど)作業などを代表とした長時間連続する視作業により、眼が疲れていろいろな症状をきたすものです。仕事の重圧やストレスもかなり大きく影響するといわれています。   眼の症状としては、眼の疲れ、痛み、かすむ、充血する、ショボショボするなどがあります。眼の症状以外には、頭痛、肩こり、首筋や背中の痛み、イライラなどが現れることもあります。 眼精疲労は「眼の屈折や調節異常」や「ドライアイ」が関係していることが多いと言われています。現代人

    • 女性のトラブル ―肩こりの漢方治療について―

      今回は肩こりについてお話します。肩こり原因はさまざまですが、主な原因としては長時間同じ姿勢を続ける、パソコンの見すぎなどの眼精疲労、ストレスなどの精神的緊張、クーラーなどによる冷えなどがあげられます。また肥満ややせ過ぎなどで筋力が衰えていたり、なで肩など体型によっても肩こりがおきるといわれています。上記の原因により、首・肩周辺の筋肉の血行が悪くなり、筋肉中に乳酸等の老廃物が蓄積して凝りや痛みが発生します。特に女性は低血圧、冷え症の人が多いので、それに筋肉疲労が重なるとさらに血

      • 女性のトラブル ―しみの漢方治療について―

        今回はしみの漢方治療についてお話します。しみは顔面、とくに目や口の周囲にできる、褐色から黒褐色の色素沈着です。一般に中年以後の女性に多いといわれていますが、日焼けサロンの影響やホルモンバランスの乱れにより若い女性にも見られるようになっています。しみができる原因は、日光に含まれる紫外線や、化粧品による刺激、ストレス、加齢、長期間にわたって塗り続けた医薬品の影響、またアトピー性皮膚炎や脂漏性角化症などがあります。また妊娠で生じたり、子宮や卵巣の病気とともに発生したり、また経口避妊

        • 女性のにきび(ニキビ)について

          にきびは青春のシンボルと言われますが、大人の女性にも多く見られます。にきびは男性ホルモンと関係するため、若いうちは女性より男性のほうがにきびがたくさん出ます。10〜20代前半のにきびは、女性でも男性ホルモンの分泌が増え、皮脂が過剰に分泌されて、毛穴が詰まったり汚れたりすることが原因となります。よってクレンジングを中心とした皮膚の洗浄が大切です。それでも良くならない場合は、清上防風湯(せいじょうぼうふうとう)、荊芥連翹湯(けいがいれんぎょうとう)、防風通聖散(ぼうふうつうしょう

        女性のトラブル ―肩こりの漢方治療について―

          子宮筋腫について−手術を受けたくない方へ−

          子宮筋腫は女性の5人に1人は持っているといわれるほどポピュラーな疾患です。しこりを発見すると「ガンでは」と心配する人もいますが、子宮筋腫はガンと違って良性ですし、将来ガン化する心配もありません。子宮筋腫が大きくなるのは女性ホルモンが関係しているといわれますが、詳しいことはわかっていません。ただ、近親者に子宮筋腫の人がいると自分もなりやすいようです。  筋腫が小さいうちはほとんど症状がありませんが、握りこぶし大になると痛みや貧血などさまざまな症状が現われます。  子宮の内側

          子宮筋腫について−手術を受けたくない方へ−

          生理痛について −漢方で痛みを和らげる−

          生理痛は症状の軽い方からひどくて寝込んでしまう方まで様々です。多くの方は痛み止めを服用して症状を抑えていますが、繰り返している方は冷え性など体質的から改善した方がよい場合が多く見られます。  また、子宮内膜症により生理痛がおきている方も増えてきており、この場合はきちんとした治療が必要です。子宮内膜症とは子宮内膜がなんらかの原因で卵巣や卵管あるいは腹腔内などで増殖して癒着する病気です。漢方医学から見ると生理痛や子宮内膜症は淤血の典型と考えられています。  淤血とは血液の汚れ

          生理痛について −漢方で痛みを和らげる−

          春は妊活の季節、漢方薬で体質改善をおこないましょう

          新型コロナ感染症の5類への移行が5月8日と決まり、少しずつウィズコロナの見通しが見えてきましたね。昔から春や秋は妊娠しやすい時期といわれています。 春に妊娠しやすい理由ですが、春になると日照時間が長くなり、日光を浴びる時間が長くなると、女性ホルモンの分泌量が増えてきます。また、太陽の光を浴びることで増えるセロトニン というホルモンは、心と身体をリラックスさせ自律神経を整え、冷え性の人は冷えにくくなり、その結果、妊娠しやすくなると言われています。 さて、当店ではこれまで70

          春は妊活の季節、漢方薬で体質改善をおこないましょう

          -妊活と食養生-

          今回は妊活に重要な食養生についてお話します。漢方堂式食養生の原則は「体に良い栄養を摂って、体に悪い毒素を排泄する」ことにありますが、妊活についても基本的には同じ考え方になります。妊活には月経周期を整えて卵子の質を良くすること、併せて精子の質を良くすることがとても大切になります。卵子や精子はアミノ酸(タンパク質)とコレステロール(脂質)から出来ていますので、良質のたんぱく質と脂質を摂取することが大切です。タンパク質は魚、大豆、卵、肉などがあり、脂質は魚油や植物油、バターなどがあ

          -妊活と食養生-

          −今年もジネコ不妊症セミナーを開催しました!−

          今年も10月22日(日)元気堂の元気堂お医者さんと一緒にジネコ不妊症セミナーを行いました。前半に私が「体にやさしい妊活漢方」というテーマでお話して、漢方薬の試飲会を挟んで、後半は俵先生の「妊娠に近づくために」というテーマで最新の知見をお話していただきました。 さて、当店では最近15年で640人以上の方が妊娠していますが、そのうち40代の方は約8%(50人以上)おります。そのうち、46歳で妊娠した方が2人います。多くの方が病院で治療してもうまくいかずに来店されている事を考える

          −今年もジネコ不妊症セミナーを開催しました!−

          −ホルモンを活性化する新製品「紫煌珠(しこうじゅ)」−

          ご存知のように元気堂漢方堂では長年子宝相談に力をいれおり、これまで600人以上の方から喜びの声をいただいています。不妊治療でなかなか結果が出ない方も多く来店されるため、年齢も35歳以上の方が多く、40代の方も少なくありません。 妊娠年齢ということでいえば、一般に35歳を過ぎてくると卵巣機能が低下してくると言われて おり、日本産科婦人科学会では、35歳を過ぎてからの 出産のことを「高齢出産」といいます。 さて、漢方薬で卵巣機能を高めて月経を整える漢方薬はいろいろありますが、

          −ホルモンを活性化する新製品「紫煌珠(しこうじゅ)」−

          −多嚢胞性卵巣症候群(PCOS)について−

          元気堂お医者さんとコラボして行ったジネコ不妊症セミナーを行いました。おかげさまで大盛況でしたが、講演後の個別相談で多嚢胞性卵巣の印象的な相談がありました。そこで、今回は多嚢胞性卵巣症候群についてお話します。 多嚢胞性卵巣症候群は無月経、多毛、肥満、卵巣の腫大などの症状が良く知られていますが、軽度の方は自覚症状が少ないケースもあります。確定診断をするためには、病院で血液検査と画像検査を行います。多嚢胞性卵巣症候群の特徴は、卵巣内に卵胞がたくさん存在するものの、卵巣の表皮が硬く

          −多嚢胞性卵巣症候群(PCOS)について−

          −妊娠成功が500名を突破しました!−

          元気堂漢方堂では平成13年から本格的に不妊症の周期療法を始めました。それ以来多くの方から喜びの声をいただいてきましたが、先月ついに500名を突破しました! 思いおこせば、周期療法の効果を確信できたのは私の妻が周期療法で2人目の子供を妊娠したことにあります。最初はそのうち授かると思っていましたが、なかなか授からなかったため周期療法を行い、3周期ほど婦宝当帰膠を中心とした漢方薬を服用したところ妊娠することができました。 その後、南京の夏桂成先生、北京の叢法滋先生などに周期療法

          −妊娠成功が500名を突破しました!−

          不妊症の周期療法(5) ―基礎体温の見方について(1)―

          今回より基礎体温の見方についてお話します。周期療法は生理周期にあわせて漢方薬を使い分けますので、基礎体温の情報が大変重要になります。基礎体温を見る場合は少なくても最近の連続する3周期以上を観察する必要があります。また周期の日数だけでなく低温期と高温期の日数と温度差を比べることも大切です。 例えば28日周期の方でも、(1)排卵日が14日目で高温期が14日続く方と(2)排卵日が18日目で高温期が10日しか続かない方では基礎体温の状況は全く異なります。(1)の方は妊娠しやすく、(2

          不妊症の周期療法(5) ―基礎体温の見方について(1)―

          不妊症と基礎体温(8)

          今回は単相性の基礎体温についてお話します。基礎体温シリーズは今回が最終になります。  単相性の基礎体温は別表1のように高温相がないので、排卵がありません。 単相性の基礎体温は、定期的に生理が来る「無排卵周期症」と3ヶ月以上の長期にわたり生理が来ない「無月経症」に分かれます。  「無排卵周期症」は定期的に生理がきますが、排卵がありませんので、妊娠の可能性はありません。基礎体温をつけていない方は気づかないケースも多く、妊娠を希望していない方は治療をしていないケースも多いで

          不妊症と基礎体温(8)

          不妊症と基礎体温(7)

          前回は低温期の体温が高く、排卵が早い基礎体温表についてお話しました。今回は具体的な漢方治療についてお話します。低温期の体温が高く排卵が早い方で問題となるのは、FSHが高いケースです。このような方は、卵巣機能が低下して、更年期のホルモンバランスに近くなっています。  中医学では卵巣機能の低下は腎虚と考えます。腎虚には腎陰虚と腎陽虚がありますが、低温期の体温が高く排卵が早い方は典型的な腎陰虚といえます。肝腎の陰を養い、心肝の陽を鎮める漢方治療を行ないます。卵子の質を良くするため

          不妊症と基礎体温(7)

          不妊症と年齢(4)

          前回のコラムで、漢方医学では加齢による卵巣機能の低下を「腎虚」と考えていると紹介しました。ですから、35歳を過ぎて卵巣機能の低下が見られる方は、強力に腎を補うことが大切になります。強力に補腎するためには、動物性の漢方薬を使う必要があります。動物性の漢方薬は「血肉有情(けつにくゆうじょう)の品」といわれ、漢方製剤としては、参茸補血丸(さんじょうほけつがん)、海馬補腎丸(かいまほじんがん)、参馬補腎丸(じんばほじんがん)、ビタエックスなどがあります。通常の卵巣機能低下には、養血・

          不妊症と年齢(4)