【草花】カラスビシャク[生薬:根茎は半夏(はんげ)]
Wikipedia> https://ja.m.wikipedia.org/wiki/カラスビシャク
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【生薬】
根茎の皮のコルク層を除いて乾燥させたものは、半夏(はんげ)という生薬であり、日本薬局方に収録されている。半夏は、なるべく大きいのがよく、桶に砂と一緒に根茎を入れて水を加え、板で攪拌して外皮を完全に取り除き、水洗いを重ねて砂、皮を取り除いて、生石灰粉をまぶして、筵に広げて天日干しして作られる。
鎮吐作用のあるアラバンを主体とする多糖体を多く含んでおり、半夏厚朴湯(はんげこうぼくとう)、半夏瀉心湯(はんげしゃしんとう)、抑肝散加陳皮半夏(よくかんさんかちんぴはんげ)などの漢方方剤に配合される。他にホモゲンチジン酸を含む。またサポニンを多量に含んでいるため、痰きりやコレステロールの吸収抑制効果がある。またかつては、つわりの生薬としても用られていた。半夏の用量は1日量1.5 - 4グラムであるが、処方は漢方処方に従うのが良いとされる。なお、乾燥させず生の状態では、シュウ酸カルシウムを含んでおり食用は不可能。
〜[上記wikipediaより抜粋]
【熊本大学薬学部・薬草園】【植物データベース】
サトイモ科
Araceae
カラスビシャク
Pinellia ternata (Thunb.) Breitenb.
別名
ハンゲ
URL> https://www.pharm.kumamoto-u.ac.jp/yakusodb/detail/003355.php
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【英名】crowdipper
【中国名】半夏
【花期】4~5月
【生薬名】半夏(ハンゲ)【局】
【薬用部位】塊茎
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【薬効と用途】
健胃,止嘔作用があり,嘔吐,つわり,食欲不振,胃内停水などに用いる.えぐ味が強いがショウガと同煎すると刺激が和らぐとされる.漢方処方では,小半夏加茯苓湯,半夏厚朴湯,半夏瀉心湯などに配合される.
〜[上記「植物データベース」より抜粋]
【東京生薬協会】
ハンゲ (半夏)
URL> https://www.tokyo-shoyaku.com/wakan.php?id=199
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【基原】カラスビシャクPinellia ternata Breitenbach (Araceae サトイモ科)のコルク層を除いた塊茎
【調製】7~8月に採集し,泥砂を洗い落としたのち,ひげ根と外皮を除き,陽乾又は加熱乾燥する.
【産地】中国(四川,湖北,安徽,江蘇,雲南,貴州,山東省)
【選品】粒が大きく,外面および内面の色が白く,粉性があり,内面の質が充実してえぐ味の強いものが良い.
【適応】胃内停水による嘔吐,咳を鎮め,痰を去る.唾液分泌を亢進し,咽喉痛を収める.
【漢方処方例】
・小柴胡湯などの柴胡剤,半夏厚朴湯(はんげこうぼくとう),小半夏加茯苓湯(しょうはんげかぶくりょうとう)
構成生薬のうち,半夏,生姜の組み合わせにより,痰の除去と鎮吐作用を目的として配合する.
・半夏瀉心湯(はんげしゃしんとう),小青竜湯(しょうせいりゅうとう),解急蜀椒湯(かいきゅうしょくしょうとう)
構成生薬のうち,半夏,乾姜の組み合わせにより,胃が冷えて嘔吐,しゃっくり,咳を改善する目的で配合する.
・半夏白朮天麻湯(はんげびゃくじゅつてんまとう)
構成生薬のうち,半夏,天麻の組み合わせにより,湿を除き,頭痛,めまいを治す.
〜[上記「新常用和漢薬集」より抜粋]
【養命酒・元気通信】生薬百選
半夏(ハンゲ)
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中国の古い薬物書である神農本草経にも見られる漢方要薬の一つですが、強いえぐ味があり使用には注意を要する生薬として下薬に記載されています。漢方で用いられる生薬にはナツメ(大棗)やヤマイモ(山薬)など食材とも共通する穏やかな作用のものが多くありますが、「半夏」は食材にはならないはっきりとした作用のある生薬の一つといえます。
含まれる成分としては、えぐ味に関係するものとして3,4-diglycosilicbenzaldehyde(3,4-ジグリコシリックベンズアルデヒド)、その他、ホモゲンチジン酸,多糖類などが明らかとなっています。
半夏はそのえぐ味があるためか単独で使用されることはありません。他の生薬との組み合わせで用いられますが、特に生姜との組合せは半夏の毒性を緩和しその効果を高めるとして漢方では良く用いられます。鎮咳、去痰、鎮吐、鎮静などの目的で、半夏厚朴湯、半夏瀉心湯、小柴胡湯、小青龍湯、六君子湯などの漢方薬に配合される欠くことのできない重要な生薬の一つとなっています。
〜[上記記事より抜粋]
【みんなの農業広場】
カラスビシャク(サトイモ科)
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2014年度における生薬ハンゲの国内使用量は812.2tですが、国内栽培はなく、全量中国からの輸入に依存しています。
中国の主な産地は四川、貴州、雲南、湖北、山東、安徽など多くの省があります。
〜[上記記事より抜粋]
【三河の植物観察】カラスビシャク