鳳凰堂鍼灸院

関西で東洋医学として鍼を使ってます。 自分で学び、経験し、感じたものを遺す為にばら撒い…

鳳凰堂鍼灸院

関西で東洋医学として鍼を使ってます。 自分で学び、経験し、感じたものを遺す為にばら撒いてます。 鍼灸師 上海中医薬大学院卒中医医科学修士 お問い合わせはshujina@me.comまで 鳳凰堂鍼灸院HP http//hououdou.moon.bindcloud.jp

マガジン

  • 東洋的な身体操作講座

    東洋的な身体のあり方、使い方について書いています。 身体の使い方は実践あるのみ。 文章、形として遺すとそこに拘泥してしまう危険性もありますが、そこは個人の思考、イメージ力を上げる為のハードルにしています。

  • 中医小児科学

    近代中医学の中から小児科学に特化した、中医小児科学を簡略化してご紹介

  • 医心方 巻二十七 養生篇 行止第六以降 鳳凰堂流解釈

    入眠、起床、歩き、言葉、衣服、その他についての養生

  • 医心方 巻二十七 養生篇 臥起第七

    入眠、覚醒、起床について気をつけること

  • 手と心と身体

    身体の成長、発展を現している歴史としての手 今の感情、想い、心の状況を現している信号としての手 そんな観点で書いています。

最近の記事

  • 固定された記事

治療方針

中医学、東洋医学、民間療法、現代医学等様々な学問を学びましたが、鳳凰堂鍼灸院の基本は、 人が前を向けば必ず開けると言うものです。 生まれつきのもの、形が壊れたものは難しいですが、その状態、状況なりに生きていけるはず。 但し、1番大切で、重要なのはご本人の意志、意識、責任、覚悟。 分からないものに対しては誰でもおそるおそるやってみるのが普通です。 やってみて実感が沸かなくても、やる度に身体に聴き、時間と共に変化している事を感じていく。 それを邪魔しないように、手助け

    • 桔梗湯

      傷寒論では少陰病に分類されます。 原文 弁少陰病脈証并治 少陰病二三日、咽痛者可与甘草湯。 不差者与桔梗湯。 本来、少陰病が二三日続き、喉が痛ければ甘草湯。それでも喉の痛みが取れなければ桔梗湯を飲みます。 甘草湯方 甘草二両。右一味、以水三升、煮取一升半、去滓、分温服。 現代では一両は約41〜42g。一升は約1.8L。 漢代に書かれた経典ですので、 一両は約13.75〜15.5g。一升は約200mlで換算する必要があります。 つまり、 甘草約27.5〜31gを水60

      • 鳳凰堂流六十四卦⑨

        風天小畜 天より遙か上で風が吹きすさぶ様子 天徳が本来の姿を現すには、 その徳を地へ降ろすこと。 そこに気づくには更なる大きな変化が必要 蓄えがなければ降ろすことはできない。 自由きまま 鳳凰堂流周易六十四卦はこれ以降、10天沢履と続いていきますが、 何分鳳凰堂自身の感性と表現力、そしてその場で出てきたものを書いただけに留めているだけに過ぎないので、これを参考にできるようであれば参考にしていただけますと幸いです。 この六十四卦は途中になりますが、一旦終わりま

        • 霊枢 九鍼十二原篇第一①

          どこまで続けられるか分かりませんが、黄帝内経・霊枢、別名鍼経と言う鍼灸師にとってのバイブルを鳳凰堂の独自解釈で読み解いていきます。 先ずは第一篇を冒頭、九鍼、十二原に分けて原文と解釈を書き、感想のみ有料にしてみます。 原文 黃帝問於歧伯曰:余子萬民,養百姓而收其租稅;余哀其不給而屬有疾病。余欲勿使被毒藥,無用砭石,欲以微鍼通其經脈,調其血氣,榮其逆順出入之會。令可傳於後世,必明為之法,令終而不滅,久而不絕,易用難忘,為之經紀,異其章,別其表裏,為之終始。令各有形,先立鍼經

          ¥300
        • 固定された記事

        マガジン

        • 東洋的な身体操作講座
          8本
        • 中医小児科学
          7本
        • 医心方 巻二十七 養生篇 行止第六以降 鳳凰堂流解釈
          9本
        • 医心方 巻二十七 養生篇 臥起第七
          1本
        • 手と心と身体
          5本
        • 二十四節気と七十二侯
          11本

        記事

          鳳凰堂流周易六十四卦⑧

          水地比 流れるせせらぎ 冷ややかに、静かに起こる時 他人と比較している 前を向こうとして引っかかる課題 冷静に、客観性を持って自分を変える時

          鳳凰堂流周易六十四卦⑧

          鳳凰堂流六十四卦⑦

          地水師 空洞にかかる1本の橋 空を見上げる時 まだまだ迷いの中で師を求める 吹き抜け 地下水脈

          鳳凰堂流六十四卦⑦

          鳳凰堂流六十四卦⑥

          天水訟 何かを生む為の源泉のはずが、繋がりが切れ、争いが起こる時 本来の目的を失いバラバラになる 無意識の中で起こる火水未済 空想、妄想に塗れ、現実と合致しない 土台の上で燃える

          鳳凰堂流六十四卦⑥

          鳳凰堂流六十四卦⑤

          水天需 霧が空に上がり、雨を生み出そうとしている 天一水を生み、その水が天に帰る時 1つの大きな目標の直前 何らかの積み重ねが結果として出ようとしている 深い想いがこみ上げてくる 貯めていたものがうまく昇華される等

          鳳凰堂流六十四卦⑤

          鳳凰堂流周易六十四卦④

          山の下に水が湧き出し、霧が辺りを包んでいるイメージ。 初めは見えない中をひたすら歩く(行動する)必要があるが、 最終的には高いところから俯瞰して見える。 盤石な意志があるが、足元が迷い、ふらついている 一見しっかりしているが、まだ変わる猶予がある等

          鳳凰堂流周易六十四卦④

          体質

          鳳凰堂流では、体質と呼ばずに個々の特性、形質等と呼んでいます。 簡単な特性、形質は黄帝内経・霊枢の陰陽二十五人篇第六十四に記載されていますが、 五音で五形を表現し、更に多少(過不足、陰陽)によって二十五種類にしており、 そこから発展したのが観相学とも言われています。 また、生年月日による特性が歳を重ねる毎にそれぞれの形質の限界を破ったり、使わずに廃れてしまう事で病の源を作る要因になりやすい為、 九星気学や占筮等の算命を参考にします。 要は、生年月日、顔の形、色、黒

          鳳凰堂流周易六十四卦③

          水雷屯 六十四卦の正式な文章は原文や訳文がありますので、読破してください。 ここでは入門として、鳳凰堂流のイメージを書いていますが、イメージを書くと象伝に類似してきます。 象伝は上卦と下卦のイメージから湧き出したものが書かれています。 水雷屯は水の下に雷、言わば電気が潜んだ水。 電気は水によって広範囲に伝達し、人には危険でもあります。 水は人に従い、欲に従い、下へ下へと降りていき、あるときは柔軟に、またあるときは頑なな性質。縦横に変化します。 つまり、ゆっくりと

          鳳凰堂流周易六十四卦③

          鳳凰堂流周易六十四卦②

          坤為地 純陰、全陰と言われる全て陰の卦。 先天八卦では母、地、従う、土台等 後天八卦では、人体の中の右肩、脾、等を示唆し、西南、夏の土用等 全陰は全陽同様、陰陽転化しやすい。 順当に考えるとこのようなイメージです。 陽が横線1本であるのに対し、 陰は横線2本。 1つの世界を表現するのに、乾為天は1、 坤為地は2。 1つのものを見るのに、乾為天は1だが、 坤為地は2。 何かの始まりであり、地中にいる状態。 天だけでも、地だけでも大きな変化はないが、

          鳳凰堂流周易六十四卦②

          太極

          太極拳で名高い名前ですが、太極は1つの話題、着眼点、枠組、範囲、軸、基準等と解釈できます。 表題の図は1つの太極陰陽図。 しかし、大きく分けると陰陽の記しがそれぞれ陽は左にあり、下から上に大きく変化し、陰は右にあり、上から下に大きく変化しています。 更に細かく見れば大きな陽の中に陰があり、大きな陰の中に陽があります。 ここには書かれていませんが、更に穿つと、 1番上は乾、その左に兌、真左が離、その左下に震と陽の気の盛衰があり、陰も同様に右上(乾の隣)から巽、坎、艮、坤

          鳳凰堂流六十四卦・初めに

          本来①の前に書くべきでしたが、説明がない分をここで捕捉。 初心者でも簡単に略筮ができるようにこの項を記しています。 八面体サイコロ2つ 六面体サイコロ1つを用意します。 八面体サイコロは1つが赤文字で書かれた八卦 もう1つが黒文字で書かれた八卦。 これは赤文字が陽を表し、黒文字が陰を表しており、赤文字は上、黒文字は下に配置します。 8×8=64種類をこれで導き出します。 六面体サイコロには1から6の数字が書かれており、1つの卦の中にある爻(こう)を表しています。

          鳳凰堂流六十四卦・初めに

          鳳凰堂流周易・六十四卦①

          乾為天 純陽、全陽とも言われる全て陽の卦。 先天八卦では父、天、始まり、指導者、導く等 後天八卦では、人体の中の右足、大腸、膀胱等を示唆し、西北、秋の土用等 全陽は陰陽転化しやすい事も念頭に置く必要がある。 初めはこのくらいをイメージするのが良いかなと思います。

          鳳凰堂流周易・六十四卦①

          道って何?②

          前にある整備された道は、誰かが敷いてくれた道であり、過去の型。 それに沿って歩くと歩きやすいけれど、自分本来の道ではない。 自分の道は自分が歩いた後を振り返った時に初めて見える気の痕跡。 他人の道を歩いても、自分の道を歩いても、自分の意志で歩いたなら、後に遺る足跡は自分の気の痕跡。

          道って何?②