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中医小児科学

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近代中医学の中から小児科学に特化した、中医小児科学を簡略化してご紹介
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発達段階(7)

発達段階(7)

最後に参考になるかは分かりませんが、
鳳凰堂の幼少期を振り返ってみます。

1歳前後の記憶や小学一年生時の記憶が鮮明にあり、幼稚園時は泣き虫、小学一年生から急激に自我が発揮されいました。

身体的には小学3年生辺りで小児喘息と言われましたが、当時近所の診療所の先生は運動していれば良いよと言われ、水泳を始めると共になくなっていきました。

今考えると小学六年間、特に後半は必ず協調性がないと書かれ、今

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発達段階(6)

発達段階(6)

第二次性徴期までの細かな分類について、
東洋医学ではこのような考えを基準に分析されます。

どの段階での発育に異常が起こったかは、一番発達が速い時期に適切な処置ができていなかった可能性がありますが、

現在の状況が未だ発達過程であれば(第二次性徴期を迎えていなければ)、適切な栄養、運動、身体の熱、冷えのバランスを取っていくことが最重要であり、時間はかかっても根本的なアプローチになります。

発達異

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発達段階(5)

発達段階(5)

4,幼童期
3歳から7歳までを幼童期としています。
また学齢前期とも呼ばれます。
この時期は体格の迅速な発育から、神経・精神の迅速な発育に変わり始め、聖人と密接に接触することによって、理解と模倣能力を強め、言語も徐々に豊かになり、同時に多くの抽象概念、例えば数字、時間などを学び、修得します。

但し、周囲の新鮮な物事への好奇心も大きくなり、何にでも疑問を持つようになりますので、危険を知らない事によ

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発達段階(4)

発達段階(4)

3.嬰児期
出生後28日から1年までを嬰児、または乳児としています。

この段階での成長発育は特別に早く、一歳児の体重は出生時期の約3倍となり、身長は約1.5倍となります。

その為、栄養に対する要求が高い和利に、消化機能が未発達なので、容易に下痢や栄養の過不足が起こります。

抵抗力もまだ低く、母胎から獲得した免疫力が徐々に失われていく時期でもありますので、容易に感染性の疾患に罹患します。

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発達段階(3)

発達段階(3)

成長発育については

根本的に生理的な特徴が異なり、出生してから青少年期に至るまでを5つの期間に分けています。

1.胎児期
受胎から分娩までの期間、40周を胎児期と呼び、妊婦の健康状況と衛生環境が成長、発育に大きく影響します。
得に前半期の3ヵ月は各系統の器官が徐々に分化していく時期であり、この時期に物理的、薬物、感染、栄養欠乏などがあれば流産や死産、先天性疾患、先天性欠陥等の可能性が高まります

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発達段階(2)

発達段階(2)

東洋医学としての発生、誕生から第二次性徴までの発達段階は複雑かつ纏まりがない為、

ここでは近代中医学における中医小児科学(第五版)に書かれている情報を基準として記載しています。

歴史的には≪史記・扁鵲倉公列伝≫に記載されている、扁鵲が秦国では小児科医となった事、紀元前400年前からそれらの知識が累積されている事が分かっています。

≪黃帝内経≫にいは、嬰児の疾患に関する診断及び予後の判断が記載

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発達段階(1)

発達段階(1)

東洋医学では人間の発達段階を男女で分けて論じています。

東洋医学最古の古典である黃帝内経素問。

その中の一番最初の篇である、上古天真論篇第一には次のように書かれています。

女子七歳腎氣盛んに歯かわり、髪長ず。二七にして天癸至り、任脈通じ、太衝脈盛んに、月事時を以て下る、故に子あり。

丈夫は八歳にして腎氣実し、髪長じ、歯かわる。二八に腎氣盛んに天癸至り、精気溢れ瀉(そそ)ぎ、陰陽和(か)す。

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