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季石で四季を感じる:夏至

夏至(げし)は、二十四節気の第10番目で、6月21日ごろです。

夏至の期間の七十二候は以下のとおりです。
初候:乃東枯(ないとう かるる)、夏枯草が枯れる。
次候:菖蒲華(しょうぶ はなさく)、あやめの花が咲く。
末候:半夏生(はんげ しょうず)、烏柄杓(カラスビシャク)が生える。

「北半球では一年で最も昼の時間(日の出から日の入りまで)が長い日とされます。夏至の日と昼の時間が一年で最も短い冬至(とうじ)の日とを比べると、東京では5時間ほど日が出ている時間が長くなります。」
・七十二候の次候の花は、似たような花、アヤメ・ハナショウブ・カキツバタがあり見分けがつきにくいです。アヤメが5月上旬に咲き、ハナショウブ、カキツバタと続きます。6月下旬であれば、カキツバタが妥当かもしれません。また、末候の半夏(カラスビシャク)も馴染みがない植物名です。しかし昔から漢方薬として使われ、この花が咲く7月2日頃は梅雨の終わりの大雨が降る(半夏雨)ということから、この日までに農作業を終わらせる区切りの大切な日になっています。各地に様々な風習が残っているそうです。農作業がそれほど重要ではなくなった現在では、忘れられた日になっています。私も初めて知りました。

① 案内石での位置と記載は、添付の写真の通りです。
赤い線と丸で囲んでいるところです。

「案内石」

② 季石の置かれている場所です。
背面に立川拘置所、正面玄関に近い所です。

「夏至季石・外観」
「夏至季石」

③季石に描かれているデザインは、添付の写真になります。
中央の紫色の模様は、七十二候の次候「あやめの花が咲く。」アヤメの花のようです。左側の緑色の「Geshi」と線模様は、末候「烏柄杓(カラスビシャク)が生える。」特異な形をしたカラスビシャクのように見えます。また、季石には、二十四節気の「夏至」「Geshi」が描かれています。石はデザインが彫られていないところは鏡面なので、季石の横に植えられた木々と建物を映し出しています。

「夏至季石・デザイン」

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