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烏柄杓


烏柄杓 (カラスビシャク)


オモダカ目、サトイモ科、ハンゲ属


多年生植物であり、天南星(テンナンショウ)
の仲間となる。


スリムでシュッとした緑色の仏炎苞がスクッと
立つ姿も美しく、ここ最近に紹介をした浦島草
(ウラシマソウ)同様、糸状の突起物が苞の中
から飛び出している。浦島草程は長くないが
それでも15cm程の長さはある。


この長い突起物からキノコバエを引き寄せる
為のキノコ臭が出ている誘引軸である。


さて、この植物は私も実は初見だったもの。


今日は雨天の中、私のネイチャーフィールド
のひとつである服部緑地植物園を訪れた中、
この植物園におられるボランティアガイドの
方に、武蔵鎧 (ムサシアブミ)を案内された
際に他にどんな天南星(テンナンショウ)の
仲間が植っているか質問したのがきっかけと
なって案内されたものであり、そこには名札
も立たずだったが、何本かが群生していた。
やはり、何事も聞いてみるものである。


ここでボランティアガイドはおしまいとの事で
ガイドさんにお礼の挨拶をした後に、その現場
に残り、踏まぬ様にと撮影をしたのである。


『烏柄杓』(カラスビシャク)の名前の由来は
他の天南星と比べてみると、小さな花な事から
『柄杓として人には小さいが、烏には丁度良い』
の意味からきている。


『半夏』 (ハンゲ)はこの植物の根から作られる漢方の名前からくるもの。


『綜麻繰』(ヘソクリ)は、この植物の根が漢方
として高く売れ、困った時にはこれを取って薬屋
に売れば良い小遣い稼ぎになった事に由来する。


『百姓泣』(ヒャクショウナカセ)とつく名称は
これが畑に出現したのをいくら引っこ抜いたとて
これの根塊が土中に残る為、何回でも生えてくる
事からついた名称である。




和名 烏柄杓 (カラスビシャク)
   半夏 (ハンゲ)
   綜麻繰 (ヘソクリ)
   百姓泣 (ヒャクショウナカセ)
洋名 クロウ ディッパー
   (CROW DIPPER)
学名 ピネリア テルナタ
   (PINELLIA TERNATA)
分類 オモダカ目、サトイモ科、ハンゲ属、
   カラスビシャク種
種類 多年生草本
草丈 40〜60cm
開花 夏
花色 緑色(仏炎苞、突起物)
花径 3〜5mm
原産 日本(北海道〜九州)
   史前帰化植物
言葉 心落ち着けて
撮影 服部緑地都市緑化植物園、秘密の茂み

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