水曜日は働かない

第13話 誰かと一緒に生きられない|宇野常寛「水曜日は働かない」

第13話 誰かと一緒に生きられない|宇野常寛「水曜日は働かない」

前の話へ / 連載TOPへ / 次の話へ 今月の「水曜日は働かない」は…… 1.久しぶりにテレビドラマの批評を書こうと思った宇野常寛 2.書き始めたら楽しくなって、脚本集を大人買いして読み込んでしまった宇野常寛 3.結局締め切りがギリギリになって泣きながら書いている宇野常寛 そんな今月の連載を、今から詳しくお伝えします。 「宇野常寛の〈水曜日は働かない〉」 ※ ※ ※  少し前のことだ。『大豆田とわ子と三人の元夫』というテレビドラマを、僕は毎週楽しみに見ていた。脚

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第12話 汚辱にまみれて生きられない|宇野常寛「水曜日は働かない」

第12話 汚辱にまみれて生きられない|宇野常寛「水曜日は働かない」

前の話へ / 連載TOPへ / 次の話へ  気づいたときは既に手遅れだった。それも、決定的に。その日の朝、僕と友人T氏はいつものように高田馬場のカフェに集合した。僕たちは毎週そこでブレンドコーヒーを一杯飲みながら、前の水曜日から今日まで何があったかを報告し合う。そして、30分ほど経ったところで、そろそろ走ろうと腰を上げる。ただ、この日は少しだけ、違った。その店はちょうどそのころ、夏に向けてメニューの衣替えをしたばかりで、レジの前には「おすすめメニュー」として小松菜バナナスム

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第11話 同じ店しか行っていない|宇野常寛「水曜日は働かない」

第11話 同じ店しか行っていない|宇野常寛「水曜日は働かない」

前の話へ / 連載TOPへ / 次の話へ  僕は飲食店の店員によく、顔を覚えられる。理由はなんとなく想像がついていて、平日の昼間からどう考えても会社員とは思えない風体で、それもたいていはいわゆる「飯時」を外して食べにやって来るので、すぐに認知されてしまうのだ。さらにどうも僕は割と人に話しかけられやすい外見をしているらしく、昔から街頭で道を尋ねられることも多い。そのため認知された飲食店の人とも、訪れるたびに話すようになることがよくある。僕の方からそう仕向けたことは一度もなく、

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第10話 あの豆乳ヨーグルトはもう食べられない|宇野常寛「水曜日は働かない」

第10話 あの豆乳ヨーグルトはもう食べられない|宇野常寛「水曜日は働かない」

前の話へ / 連載TOPへ / 次の話へ  僕は子供の頃からヨーグルトが大好きだった。そして大人になって、自分が好きなときに好きなものを食べられるようになってからはほぼ毎日、ヨーグルトを食べるようになった。そしてある時期からはフローズンヨーグルトに夢中になって随分と食べ歩いたりもした。しかし、それらはすべて遠い過去の話だ。なぜか? 「宇野さん、コレステロールが少し高いですね……」  僕は30歳を過ぎたあたりから(あまりそう見えないかもしれないけれど)かなり健康には気を使っ

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第9話 立ち食いそばしか食べていない|宇野常寛「水曜日は働かない」

第9話 立ち食いそばしか食べていない|宇野常寛「水曜日は働かない」

前の話へ / 連載TOPへ / 次の話へ  僕は中学生のころから「そば」が好きで「うどん」か「そば」かを自由に選べるときはほぼ100%そばを選んできた。特に「うどん」が苦手なわけではないのだけれど、僕はこのころ「そば」の、特に冷たい水で〆た「そば」を豪快にすするときの、香りを食べているような感じがとても好きになった。だから、真冬でも「ひや」や「ざる」を頼むし、夏場はそうめんも冷や麦も冷やし中華も食べない。せっかく冷たい麺がいちばんおいしい季節なのに、そばを食べないという選択

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第8話 実は免許も持っていない|宇野常寛「水曜日は働かない」

第8話 実は免許も持っていない|宇野常寛「水曜日は働かない」

前の話へ / 連載TOPへ / 次の話へ  なんて美しい模型なのだろう……そのとき、僕は思った。それはとあるメーカーの創業何十周年かを記念して製作されたミニカーで、そのメーカーがはじめて製造した自動車の模型だった。直線の多い当時の自動車のデザインは今日の基準で眺めるとそのほとんどが無骨に見える。しかしその車は無骨さの中にも最大限の優雅さと洗練を求めていたように僕には思えた。しなやかなボディラインに、クリーム色とワインレッドのカラーリング。その模型はその車の魅力を大胆に抽出し

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第7話 この世界にジョーカーはもういない|宇野常寛「水曜日は働かない」

第7話 この世界にジョーカーはもういない|宇野常寛「水曜日は働かない」

前の話へ / 連載TOPへ / 次の話へ  もう何年も前のことだ。批評家の石岡良治は、私が司会を務めたトークセッションで、こう述べた。クリストファー・ノーランの映画を考えるときは、そのタイトルに注目すべきであると。それぞれの作品を「映画とは○○である」というノーランの態度表明であると「見立てて」思考すること。そうすることによって、ノーランの映画の本質は見えやすくなるのではないか、と。このセッションで石岡は時間の関係もあり具体論には踏み込まなかったが、このときの彼のアイデアは

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孤独に歩め

孤独に歩め

宇野常寛さんの文章に https://hb.homesha.jp/wednesday/02_20200226/ 「僕自身ももう何年も、ひとりでモノに触れる時間を設けている。それが僕にとっての一番の「遊び」になっている。あの日学生に話したように朝に街を走っているのもそうだし、休日に模型をつくっているのもそうだし、そして夏にカブトムシを採りに行くのもそうだ。その時間、僕は孤独に、しかし人間関係の生み出す文脈を排除して世界に向き合っている。」 と、ある。 ザ・俺の理想形。

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水曜朝を走るひと

水曜朝を走るひと

なぜ水曜朝に走ると決めたのか 2019年12月初めてPLANETSCLUB定例会に隣県メンバーと一緒に参加しました。 ↓その会がこちらです↓ PLNETSCLUB定例会#22 「これからのサードプレイスの話をしよう」 12月のPLANETS CLUB定例会は、朝活コミュニティ「朝渋」 代表の井上皓史さんと、「前田デザイン室」主宰の前田高志さん、 そして、宇野常寛の3名で、 これからのサードプレイスのあり方を考えます。 この時の5時こーじこと井上さんの早起き一択の姿勢が

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