こすもす

群馬県の山深い限界集落で暮らしながら、全国各地の方々や風景に会いに行き記事を書くライターとして活動。主な媒体は、地域づくり情報誌「かがり火」と同Web。読書(特に歴史、哲学、民俗学)、昭和歌謡、アイドルが大好き! https://kagaribiweb.com/

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    • WE Run | Write, Eat, Run

      • 223本

      私たちが(そして誰かが)走り続けるためのリレーマガジン

    • 時速5キロの思考

      速くもなく遅くもなく、時速5キロくらいの速さで歩きながら思考をめぐらした記録

    • 心がザワめく昭和歌謡

      この曲を聴くと、なぜか心がザワザワする…。その理由を探った記録。昭和の女性アイドル曲が多め。 The Song stir up my heart and makes me sentimental.

    • 書評、ときどき随筆

      自分+本 自分の世界を拡張するために、本を読む。

    • 信州・上田と東信について

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    限界集落の未来を考えながら、歩く

    私は月に一度、社協のボランティアで高齢者のお宅にお弁当を配達している。配達エリアには道が狭い集落が多く、車を降りて歩いて届けることも多い。その日も厳しい残暑のなか、私は90歳近い独居老人にお弁当を届けるため、廃屋だらけの限界集落の小道を歩いていた。ここが行き着くであろう未来について、思いを巡らしながら。 私が住む自治体は高齢化率が高く、限界集落も多い。人口も昭和30年代から減り続け、ここ数年は1年間に約100名のペースで減少している。しかも、私が住む全13世帯の集落は、80

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      • 「水曜日は働かない」意味を考えながら、歩く

        6月に入ると新緑の濃度が増してきて、まるで草木が人間界へ押し寄せてくるような錯覚を覚える。もし人間が植物の成長を放置すれば、世界は瞬く間に緑で覆われるだろう。 そんな妄想をしながら、私は近所の道をウォーキングしていた。今はそれほどジメジメしてないので、日が差しても暑くなく、むしろ心地よい。 それにしても、周囲に目を配りつつ歩いていると、耕作放棄地があちこちで見つかる。人間が自然界から奪った土地が、再び自然界に戻りつつあるのだ。人間界と自然界の境界線は、世界のどこかで常に綱引

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        • 浜田朱里「青い花火」と「青い嫉妬」 青いまま熟せなかったシングルたち

          浜田朱里との出会い 浜田朱里というアイドルを知ったのは、今から42年前の1980年5月のこと。時期まで鮮明に覚えているのは、当時私が購読していた学研の雑誌「中学2年コース(中2コース)」の表紙に、彼女が掲載されたからだ。 「中○コース(○には学年が入る)」といえば、旺文社の「中○時代」とともに、純朴で真面目な学生がこぞって読んだ王道学習誌。その表紙には、人気アイドルの顔写真が使われていた。 中2コースの表紙に載った朱里は、野球帽とユニフォームを着用したスポーティーなルックス

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          • 景観と交流しながら、歩く

            やわらかな薄日が差した春の日は、歩くには適した陽気だ。強い日差しを浴びることもなければ、肌寒さもない。寒暖を気にすることなく、歩行と思考に専念できる。ついこの前まで桜が美しく咲いていたが、5月に入った今ではその名残も消滅し、待っていたかのように初夏の花々が咲き始めた。道端には、今シーズンの活動を終えようとしているタンポポが、最後の綿毛を飛ばしていた。 そんな道を時速5キロくらいで歩きながら、こう考えた。(夏目漱石「草枕」風に) この道は、これまで大勢の人々が歩いているはず

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            言葉をけずりだすために、歩く

            知力と体力の衰え箱根駅伝の上位常連校で、2019年まで11年連続3位以内という安定した強さを見せた東洋大学。そのチームのスローガン「その一秒をけずりだせ」が、私は大好きだ(チームを率いた酒井監督による同名の著書もある)。「一秒でも早く」とか「一秒でも縮めろ」ではなく「けずりだす」という表現がなんとも秀逸で、身をけずってでも前に進まんとする鬼気迫る執念を感じる。メンバー一人ひとりによる秒単位の頑張りが全体の順位に影響する駅伝にふさわしい表現だ。 一方の私は、身をけずるどころか

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            私が小麦色だった頃 ~「小麦色のマーメイド」の記憶~

            女性アイドル界を独走していた1982年の聖子今から40年前のこと。1981年7月21日に発売された松田聖子の夏曲「白いパラソル」を聴いた時、聖子ファンだった私は驚いた。持ち前のハイトーンボイスを生かしたそれまでのシングルから一転して、やや迫力に欠いたミディアムテンポのバラードだったからだ。しかし、何度か聴くうちにメロディーが頭にこびり付き、離れなくなった。特に、「♪お願いよ~」から始まる前半のメロディーと少し不安げに歌う聖子の声が大好きになり、カセットを何度も巻き戻しては聴き

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            南野陽子「春景色」 ナンノの世界観を示したノスタルジックな卒業ソング

            ファーストアルバム一曲目のインパクト歌手やアーティストのファーストアルバムを聴く時は、昔も今もワクワクする。自分が好きな歌手やアーティストが、シングルとは違うどんな表情や変化を見せてくれるのか、楽しみだからだ。特に、アルバムの1曲目(レコードではA面1曲目)に収録された楽曲は、最も期待が高まった状態で聴くのでインパクトがあり、記憶に残りやすい。制作側も、リスナーの心をつかむ渾身の一曲を配置してくるはずなので、なおさらだ。 例えば、80年代を代表するアイドル、松田聖子のファー

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            中森明菜「SAND BEIGE」 見て衝動買いしたレコード

            私が初めて買った中森明菜のシングルは、1985年6月に発売された「SAND BEIGE(サンドベージュ)」であった。高校1年の時に明菜がデビューして以来、アルバムは欠かさず買うくらいのファンだったが、シングル曲は、FMからカセットに録音して聴くことに満足し、買うには至らなかった。唯一「北ウイング」だけは、「これは買わねばならない」という心の声が聞こえてきたが、躊躇する間に次のシングルが出てしまい、買うのを逸した。 そして、ちょうど明菜の「ミ・アモーレ」が巷に流れていた頃、私

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            川田あつ子「秘密のオルゴール」 82年組デビュー組の中で可愛らしさ全開の良曲

            1982年にデビューした女性アイドル、いわゆる82年組のなかで、私が最も可愛いと思ったのは川田あつ子であった。 彼女が「秘密のオルゴール」でデビューしたのは、1982年4月21日。奇しくも、早見優や石川秀美と同じ日である。CBSソニーからのデビューとあって、制作陣も豪華だった。何しろ作詞・松本隆、作曲・財津和夫、編曲・大村雅朗である。これは、松田聖子の「白いパラソル」と同じ布陣で、聖子陣営の面々。それもそのはず、川田あつ子をプロデュースしたのは、聖子のプロデューサーだった若

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            浅香唯「Candid Girl」買いたくても買えなかったアルバム

            今から32年前の夏の日。大学生の私は、行きつけの貸レコード店「友&愛」の店内で、最新ヒット曲のラックに置かれた1枚のCDを見つめていた。アイドル・浅香唯のアルバム「Candid Girl(キャンディッド・ガール)」である。浅香唯がサングラスをずらして上目づかいで見つめてくるジャケットは、店内に並ぶ多くのCDの中で、ひときわ目を引いた。 このアルバムの発売は1988年6月1日。その頃の浅香唯は「C-Girl」が大ヒットしていて、その勢いに乗じて出されたアルバムだった。タイトル

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            【書評】人工知能が「生命」になるとき

            三宅陽一郎『人工知能が「生命」になるとき』  PLANETS/第二次惑星開発委員会 (2020/12/16) 人工知能と聞くと、サイボーグやロボットのイメージが真っ先に思い浮かぶ。また、現代では「AI」という言葉で代替されることも多い。しかし、サイボーグのような機械的な人工知能は、西洋的な思考から生まれた産物であること。それとは別に東洋的な人工知能が存在することを、この本を読んで初めて知った。そして、東洋的な人工知能の性質を知れば知るほど、異世界の扉を開けたような不思議な感

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            上田の記憶、上田の魅力

            この文章は、「おいでよ上田」さん主催『#上田アドベント2020 』に参加しています。 現在私は群馬県の山村で暮らしているが、生まれてから高校までの18年間は、長野県の上田市で過ごした。上田は私の故郷である。 今回、上田について述べる機会を得たので、昔の記憶をたどりながら、私なりの上田の魅力を探ってみた。ベタ打ち文で伝わりにくいと思うが、ご容赦願いたい。(冒頭の写真は、上田市殿城の「稲倉の棚田」辺りから眺めた上田市街と北アルプス) 鉄道と道路の変遷私が上田で過ごした18年

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            記憶という宝箱

            年を重ねるにつれて、自分の子供の頃や学生時代の出来事を、ふと思い出すことが多くなった。そして、いったん追憶を始めると、当時の自分に乗り移り、追体験したくなる。 先日は、こんなことがあった。 何の折かは忘れたが、高1の夏休みに初めて一人旅に出たときに遭遇した情景を、突然思い出した。高校生になり、学割というものを初めて使い、山陰の鳥取・島根方面を泊りがけで旅行した。当時は旧国鉄の赤字ローカル線が廃止になる寸前で、乗れるうちに乗っておきたいという思いが止まらず、水泳部の夏練を休

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            シーズン1終了

            (ヘッダーは、早春に咲く福寿草) これまで、この「花を撮影して名前を覚える」マガジンでは、40の花々を取り上げてきた。日常生活で目に止まった花を撮影して名前を覚えたら、なんか面白そう!といった軽い気持ちで始めたが、花のネタが尽きないどころか、多種多様な花々が目に入り過ぎて驚いた。ネタが尽きたら休もう、早く休もうと思いつつ、のべ40日間続けてしまった。 でも、おかげで花の世界に一歩だけ踏み出すことができたのは収穫だった。少しカッコつけて言えば、世界の多様性を再確認できた。ベタ

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            アジサイ(紫陽花)

            「花を撮影して名前を覚える」個人プロジェクト。40日目は「アジサイ」。近所のあじさい園で撮影した。撮影時には小雨が降りだして、アジサイには雨が似合うと、おかげで実感できた。 さて、アジサイと一口で言っても、品種や形、花の色が多様で、姿が似ている仲間も多いが(昨日のイワガラミなど)、大きくは「ホンアジサイ」、「ガクアジサイ(額紫陽花)」、「ヤマアジサイ」の3つに分けられる。 もともとアジサイは日本が原産。花の周囲をガクと呼ばれる装飾が取り囲む「ガクアジサイ」だけだった。それ

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            イワガラミ(岩絡み)

            「花を撮影して名前を覚える」個人プロジェクト。39日目は「イワガラミ」。山道をドライブしている最中に、石垣の上からツルを伸ばして咲いていた。草というより低い樹木である。 一見してアジサイの仲間だとわかるが、普通のアジサイではなく、小さな花々の周囲を大きな花びら(ガク)が囲む「ガクアジサイ」に酷似する。ただし、装飾品であるガクは、何枚もあるガクアジサイとは異なり1枚だけ。すっきりしていてガクが際立つが、逆にスカスカにも見える。近づいてガクをよく見ると、葉が変形していることがよ

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