たけたろう

30代社会人男性です。このノートには、主に読んだ本の要約、アート作品を観賞した感想など…

たけたろう

30代社会人男性です。このノートには、主に読んだ本の要約、アート作品を観賞した感想などを書いていきたいと思います。 小津安二郎監督の映画や夏目漱石の小説等に興味があります。宜しくお願い致します。

最近の記事

吉井和哉

以前の記事にも書いたが、20代の後半に一人暮らしをしていた頃に良くthe yellow monkeyの楽曲を聴いていた。 当時はテンションの下がる家事を気持ちを上げてこなす為に聴いていたが、そうした聴き方は今も変わらない。 変わったこともある。 現在31になり、当時はイエモンのメンバーや楽曲を背伸びしていた気分で聴いていたが今は等身大に感じられるようになった。 年を重ね、色々なものが削ぎ落とされ社会の枠組みにピタリとハマるようになってきた感覚はある。 以前よりは規則正しい生活

    • マルクス主義

      最近よくマルクス主義に関する著作やアート作品にぶち当たる。意図的に手に取っているものもあれば、たまたま手に取ったものがそれについて書かれているものだったりする。 私は社会主義とか左翼とかいった特定の思想はない。しかし、選挙に行かないなど無関心を装い没個性に甘んじる現代の若者的なスタンスもあまり良いとは思っていない。 それに対し、何か偏った思想を持っている人は、全肯定はできないが現実の社会問題に真剣に向き合っている。 本を読んでいると、左翼の活動家が格差や貧困問題をどうにかした

      • 寄る辺のない熱情

        横浜トリエンナーレのうち、黄金町で開かれている黄金町アートフェスティバルに行ってきた。 黄金町という町には「ちょんの間」など暗い歴史が跡を残しているが、そのように活用されていたであろう古めかしい建物をアーティストが再利用して上手く芸術作品として機能していた。 印象的だった作品がある。それは、一見古くからあるクリーニング屋なのだが、中に入ってみるとアートスペースになっている場所にあった。 各展示のテーマは「寄る辺のない熱情」であり、様々な作品があったが入口入ってすぐの暗い部屋で

        • 満ちている途中。

          朝のニュース番組を見ていたら倉科カナさんがご出演されており自身が出られる映画(三日月とネコ)について番宣をされていた。 その中で、「欠けているのではない。今は満ちている途中」という台詞があることが紹介されていた。 その言葉で少し救われたような気持ちになった。 私自身、日々生きていて何かが欠けていてそれにより満足のいく結果にならないと感じることが多い。 けどそれはきっと、できるまでやればいいってこと。 少し話は逸れるが、私は趣味が読書であり古い本を読むことが多い。そうした作品の

          何よりも大切なこと

          朝起きて、ふと頭の中でjudy and maryの「散歩道」が頭の中で流れ始めたので気になって歌詞を検索してみた。 難しいことばっか考えてると意中のあの子とも仲良くなれないとか、頭柔らかくしようとか、少し優しくなって夕暮れにも気づくとか。 まるで今の自分に向けられているような歌詞だと感じた。 私は何でもない日常を楽しむことが苦手だ。 だから予定が空くと、自分が興味を持っていることを詰め込み過ぎてしまい結果的には疲れてしまう。 歌詞的に言えば、求めてばっかりじゃ魂も枯れちゃう、

          何よりも大切なこと

          輝いている日々

          誰にだって輝いている日々を過ごしていた時間があるはず。自分の場合はそれがもしかしたら今なんじゃないかと思えるような日々を過ごしている。 この日々が、人としてはギリギリ許されるようなだらしなさのせいで台無しになることを恐れている。 最近思うが、この世界で求められるのは超人になることだと思う。 他の人がこう思うだろうとか、こう見られるだろうとかそんな基準で生きていたら駄目だ。 それらを乗り越えていけるような超人性が必要だ。 こういった話をニーチェは超人という言葉で表現していた気が

          輝いている日々

          資本主義

          最近メディアで良く斎藤幸平さんという方を良くお見掛けする。 調べてみると東京の仏教系の進学校に通われていたらしく、神奈川の仏教系の進学校に通っていた私は親近感を覚える。男子校というのも大きいかもしれない。 あまりにも気になったので、彼の出ているyoutubeの動画をチェックしたり著書を買って読んだりしている。彼の主張を大まかにまとめると、現代におけるマルクス主義の再定義、ということになるだろうか。 マルクス主義と言えば、私が中学受験の勉強をしていた頃に父の部屋にマルクスの顔写

          植物

          最近植物を購入し育てている。種類はサンセベリアという品種であり、枯れにくいからという理由で購入した。見た目も葉っぱが綺麗な緑色でハイドロカルチャーで育てているので土の色も赤褐色で葉っぱとの色合いがお洒落っぽい。 このサンセベリアであるが、今の容器が段々と小さくなってきた為植え替えのタイミングを迎えている。寒い時期ではなく、5月〜10月に植え替えをするのが良いらしい。 その為昨日は丁度良いサイズ感の鉢を探していたが、買うには至らなかった。植物の容器の高さと底の長さを測っていたが

          砂の女 part2

          以前に読んでいた、「砂の女」という作品を読み返していた。結果的には気になるフレーズのオンパレードであった。 まず、私はこの作品について致命的な勘違いをしていた。作品の最後に主人公の失踪届が地方裁判所から発行されて終わるのだが、それは現実世界の方における失踪であり砂漠で失踪したわけではない。 しかし私がこの作品を再び読む前に抱いていた印象は、最後に主人公が死んでしまう話であった。 失踪届を死亡届と勘違いしていたようだ。 砂の女を名作たらしめる理由は、砂の女側から見た男性の姿が描

          砂の女 part2

          人間関係

          私は勉強が好き、な方だと思う。それは新しいことを知れることに喜びを感じるからであるが、本を読んだり勉強をしたりしていると「そこに居ても良い感」があるからだとも言える。 勉強が好きな反面、対人の人間関係に関しては疑問符が浮かぶ。いや、きっと極端に苦手なわけではない。そうだとしたら対人の仕事である介護には就業しない。けれど、対人ではない仕事をしている人の話を聞くと、そういう方が向いていたんじゃないかと思わないでもない。 話は少し変わるが、昨日乙武洋匡さんと宇野常寛さんが江東区の選

          人間 part2

          youtubeで又吉さんが仲の良い芸人達と好きな本について語る「第一芸人文芸部」という動画を見ている。又吉さんは色々なジャンルの本に精通していて、自分の足を使って書店を開拓されていて本当に本が好きな方なのだなと思った。 今朝色々と思うことがあり、又吉さんの「人間」という本を読み返していた。 作中で、「現状を打開しようとあがいているが人間として適切なだらしなさも持っていて台無しになり苦しそうにしている」主人公のことが好きだという登場人物が出てくる。 この台詞は当に私のことを言い

          大人になれない

          31にもなって未だに人任せにしてしまう。仕事も先輩の判断を、本当に正しいか検証することもなく実行する。理解判断する力が乏しい。 けど乏しいまま生きてこれてきてしまっている。 それは周りの人や環境に恵まれているからなのか、世の中が便利だからなのか。そういったモヤモヤを抱えつつも、酒の飲めない自分はお笑いのラジオを聴き問題を有耶無耶にする。 ラジオなどのコンテンツそれ自体には何も悪くない、むしろ明るい気分にさせてくれる良いものだが、自分の使い方がどこか現実逃避的な部分があるから本

          大人になれない

          https://stand.fm/episodes/65ffa794fd02005c87e8aa5d 寿町のひとびと という本を読んだ感想について話しました。一横浜市民として、この町については考えるところが多いです。 支援する側、される側という枠組み自体に疑問を抱きました。

          https://stand.fm/episodes/65ffa794fd02005c87e8aa5d 寿町のひとびと という本を読んだ感想について話しました。一横浜市民として、この町については考えるところが多いです。 支援する側、される側という枠組み自体に疑問を抱きました。

          一息

          毎日バタバタである。 今日は介護の仕事の中でも特に大変とされている入浴介助の日だった。浴室と入居者様が生活されているフロアを行ったり来たりして、息付く間もない程だ。当然終わったら後片付けがある。 自分にとっては大変だが、世間的に見れば普通というか特別忙しくはないだろう。 明日も予定が2つ入っている。おそらく3つに増えるだろう。全て自分が興味があること、好きなことだ。 社会人も10年目になると、少し余裕が出てきて自分の専門以外に興味関心が増えてきて色々と手を出すようになる。行動

          https://stand.fm/episodes/65e70887d7b7d118aa0288fb 宮崎哲弥さんの「教養としての上級語彙 知的人生のための500語」を読んだ感想について語りました。 初のLIVE配信の為、間延びしてしまいましたが良い経験になりました。

          https://stand.fm/episodes/65e70887d7b7d118aa0288fb 宮崎哲弥さんの「教養としての上級語彙 知的人生のための500語」を読んだ感想について語りました。 初のLIVE配信の為、間延びしてしまいましたが良い経験になりました。

          水木しげるの妖怪百鬼夜行展

          昨日横浜そごうにて開催されていた、「水木しげるの妖怪百鬼夜行展」に行ってきた。 水木しげるは、彼の書いた大人が読むような妖怪事典を幼少時から読み慣れ親しんでいた。 今や本が好きだと周囲に公言しているわけだが、その原体験となっている1つとして水木しげるが挙げられる。 話は逸れたが、肝心の展示の内容は色々と気になることが多かった。とりわけ気になったのは、水木が妖怪のイラストを作成する際に参考資料を神保町の古書店から仕入れていたことだ。 私の通っていた大学のキャンパスから神保町は程

          水木しげるの妖怪百鬼夜行展