白百

原研哉さんの「白百」という本を読み終えた。
この本は、とあるyoutuberの方が「東大の現代文の過去問で有名なのは2009年の白の問題だ」と話されていたので、興味を持ち書店で取り寄せてもらった。余談ではあるが、私が欲しかったのは「白」という方の言わば旧バージョンであったのだが、どういうわけか手元に来たのは最新版の「白百」の方であった。ラッキーだった。
この本は原研哉さんが白という言葉から連想する100個の事象、例えば紙やスピッツなど、についてエッセイが書かれている。本書における白とは、実際に白いかどうかではなく主観的に白いと感じるかが定義であるらしい。試しに白で連想するものについて想像してみる。雲や白い目で見られる、などありきたりなことしか思いつかない。他には、白いTシャツを着てパスタを食べていたらソースが飛び散り染みができてしまった、といったところか。
白には何か張り詰めたものがあり、ちょっとしたことでその張りは損なわれてしまう。だからこそ、尊いのだと思う。

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