偏り

朝起きて、自分が今まで書いてきたnoteをふと見返してみた。福祉や資本主義批判など、だいぶ偏ったことを書いていたなと思った。
それら1つ1つは間違ってはいないけれど、力のかけ方とか視点の広さが欠けている気がした。
振り返りつながりで言うと、最近本棚の整理も行った。実際やってみると、不要な本だったりまだ読んでいない本が出てきたりして有意義だった。
不要な本はもう何度か読み返して元は十分取れたなという本。例えば、「苦役列車」と言う本だ。
この本を買ったのは大学生であり、単位を取得したり異性関係に困難を感じる中で肉体労働者のあられもない日常を曝け出したこの本に救われた気になった。人生とは、嫌なことが連続して降り掛かってくるものなのだと当時は思っていた。
今はそれは偏ったものの見方だと思う。
生きていく上で大変なことはあるにせよ、人生そのものを苦役列車に喩えようとは思わない。
自分の偏りを自覚した時、偏りの対象は手放すべきだと思う。

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