働き方改革

宇野常寛さんの「水曜日は働かない」を読んだ。
Twitterにも書いたが、宇野さんが水曜日には働かない選択肢を選んで数年そうした生活を経て今何を思うのかが気になった。
水曜日を働かない、と決めるだけで実に多くのことができるだろうなと想像する。
例えば、学生時代に途中で挫折した漫画を途中で読み終えるとか。
そういった生産性がないことに時間を費やせばお金にはならないが心の豊かさは感じられるかもしれない。
一方で、働いているからこそ得られているものもある。例えば、時間の制約だったり周囲からの目があるからこそ段取り良く効率的にやるべきことをこなす(実際にできているかはさておき)努力ができる。そうした頑張りはプライベートでの遊び、例えば遊びの予定を立てることに活きていると自分は思う。
働くことの弊害もあって、声を大きくしては言えないが皆が皆定時で業務を終えられているわけではない。男女が平等に家事や育児に取り組むことがよしとされている現代社会において、仕事に時間を取られすぎると家庭内のタスクに皺寄せがくる。
そうして仕事は残業、疲れた身体で家事をやる、となると自分の時間を持てない。
又、毎日定時で帰れていないとなんとなく締まりがない印象も与えてしまうだろう。
働くことのメリットは当然あるが、ただ働いていればいいわけでもない。
水曜日は働かない、という宇野さんの活動はご自身にとって成功だったのかは分からないが、多くの人が再考すべき新しいライフスタイルへの挑戦であると思う。
自由って一体なんだ?という疑問を持った全ての人に本書をすすめたい。
働き方改革は現場で既に静かな形で進行しているのだ。

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