天童荒太

天童荒太『永遠の仔』論-繋がり-

天童荒太『永遠の仔』(1999 幻冬舎)

 氏が抱いている大きなテーマの一つに「家族」があります。そして、「家族」の喪失によって引き起こされるであろう精神的傷を、孤独、トラウマ、虐待、差別、愛情の欠如…といった問題として具体化させ、社会に対する痛切なメッセージとして投げ掛けるのです。個々の内面を深化させ、その深奥に潜んでいる未分化な情念を細密な描写で捉えつつ、巨視的な立場から個人の問題を捉えなお

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情報の渦の中、読んで下さり有難うございます…。
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最近読んで面白かった本

お部屋の模様替えに伴い、本棚の整理を始めたものの「あーこれ面白かったよなぁ」と作業を中断して読んでしまうので整理が進みません。

そんなSETAが、最近、読んで面白かった本をいくつか紹介しようと思います。

わたしの独断と偏見で選んでおりますので、失敗しても怒らない心の広い方は、ぜひ参考にしてください。笑

まず、第4位! #祝祭と予感 #恩田陸

この本は、大ベストセラー「蜜蜂と遠雷」のスピンオ

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○今日は 天童荒太 先生のお誕生日です おめでとうございます 今年は問題作多発の予感!

※この記事は2020年03月26日に書かれたものです。

天童荒太○巡礼の家には苦難の10年の暗示がある
○大学卒業後、就職せずにアルバイトをしながら
映画のシナリオライターを目指していたが、
86年(陽寅)の納音年の大半会日に「おかしな星ふるらくえんじま」で、
第3回アンデルセンメルヘン大賞(86-0402/陽子)優秀賞受賞(栗田教行名義)。
同年「白の家族」で、ありえないDNA「龍」の対冲日に

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○幸せ発電しますね!あなたも?!
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天童荒太 『家族狩り』

幻世(まぼろよ)の祈り―家族狩り〈第1部〉
遭難者の夢―家族狩り〈第2部〉
贈られた手―家族狩り〈第3部〉
巡礼者たち―家族狩り〈第4部〉
まだ遠い光―家族狩り〈第5部〉
(天童荒太・新潮文庫)

1995年に新潮社から1冊の単行本として出版され、山本周五郎賞を受賞した『家族狩り』、ずっと文庫に落ちたら読もうと楽しみにしていたのに、一向に文庫にならず(これほど文庫化を待ったのは椎名誠『アド・バード

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読んで下さってありがとう♪♪♪
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圧巻の主人公。天童荒太さんに脱帽!

■感想文『悼む人』/著者・天童荒太さん

『悼む人』は登場人物のキャラクターが素晴らしいです。主人公の青年の対比としての蒔野という人物が出てきますが、蒔野は序盤から私たちを物語へとグイグイ引き込みます。本書は、主人公を取り囲む周囲の人物の視点で物語が展開されていきます。母親の死や娘の出産など、いろいろな死生観が出てきます。特筆すべきは、主人公の死生観です。成熟していない青年の価値観は自分の経験則か

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スキと感じてくださって、ありがとうございます!
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からだと傷

皆様
お風邪をひかれていませんか?

わたしは…絶賛大風邪ひいて布団に強制送還です。
しなくちゃいけない仕事いっぱいあったのに…(泣)
つらい。

ふとんの向こう、カーテンで閉ざされた窓の外から微かに曇り空の気配を感じます。
加湿器がちいさく唸りをあげ、熱で熱くなった手で、私はこの文章を書いてます。
スマホで…。

なんでこんなに身体が弱いんだろう、昔から。
いやになります。

一年で一度も病院行

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あなたの存在が必要です
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あたしを作るものたち 3

突然だけど、うちの母は本当に本が好きな人で、多分子供のことも本好きになるように育てたかったんだろうなぁ……と、思う。
事あるごとに「これ、面白いよ」と言ってあたしに本をすすめてきた。

この本を勧められたときにあたしは中学生だったのか、高校生だったのかは覚えていないけど、真っ先に思ったのが「こんな分厚い2冊、読めるはずがない」だった。
それくらいにこの「永遠の仔」は分厚かったし、読み始めればとても

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嬉しいです!
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「ペインレス」天童荒太

天童荒太「ペインレス」

やっと読み終えた。

心の痛みも体の痛みも壮絶。

心の痛みのない人達が進化した人類モデルってのはあながち外れてないのかもと思ったり。

50年後とかはもう今でいうサイコパスだらけの世の中になっていくのかも。 

おしおき=心の痛み

ごほうび=体の痛み

みたいに表現されててSMってそういう事かと変に納得。

官能小説だとエロ本だと思ってそこまで入り込めないけど

一般

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すやすやぴー😴♥️

【読書】あふれた愛/天童荒太

実家に戻るたびに、亡き父の本棚からその時の気分で選んだ数冊を持ち帰るようにしてる。

これは、自分の名前が入ったタイトルに導かれ手に取ったもの。東京に出てきて1年半で早くも仕事を変えることになり、展示会なんて全くの未経験業界への挑戦、将来に対するそこはかとない不安、自分を取り巻く人間関係や環境の変化、、、精一杯気を張っていた分、自己肯定感や人間臭い感情や愛に飢えていた時だった。

私と同じく愛情表

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「だから人間は滅びない」(天童荒太)

その書名にドキッとして思わず手に取った。天童荒太氏と言えば作家として有名だが、これは新書の本だ。いろんな期待を持って読み始めると、衝撃的な書名とは裏腹な、暖かな人たちの厳しくも優しい取り組みが紹介されていた。

この本は、社会起業家と言われる社会問題に目を向けた取り組みを行っている人たちと天童氏との対談で構成されている。「災害」「農業」「貧困」「子育て」などに関わる取り組みが紹介されており、どれも

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嬉しい!感激!
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