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天童荒太、注目!

02/21./2024.
今朝のnhkラジオ深夜便4時台は、天童荒太だった。聞きては女性アナウンサー。

最新刊本『ジェンダークライム』の話しから。
以下、ランダムに。それを聞いた感想をうまく書けないままに。

↓↓↓↓
『ジェンダークライム』は、警官のバディものだそうだ。
八王子南署強行犯係の鞍岡(柔道高段者・バリバリ肉体派)は、ある男性が裸体で縛られて殺害された事件で、警視庁本部の捜査一課の若手刑事・志波とバディを組むことになる。
志波は、『レイプの痕跡は?』と訊ねるが、鞍岡は『はぁ?』って顔。
鞍岡は、ある重要な局面で、性犯罪を軽視する風潮は、我々の罪だと語ります。
この言葉、これを書くためにこの小説を書いた。

https://books.bunshun.jp/articles/-/8638、

参照。

例えば、「主人」「うちの主人」という言葉。その言葉を用いることに無抵抗な感覚、これはおかしい。
例えば、ある組織でのセクハラ事件。
加害者側の方に「え?」っていう思いがあった、チョットした悪ふざけだったと。
男は外へ出ていって働き、女は家にいて家庭を守る、忍従して当たり前、といった価値観が根強くあった、だから?男性側に、自分のものというか支配的感覚があった、
けれども「セクハラ」という言葉が一般的になることで、そういった言動が言語化されることで、認識が変わってきた。

物語も。
私(天童荒太)は、解ってない・気になってるからこそ、物語を書くんです。
『ジェンダークライム』で、冒頭の方で、
鞍岡が聞き込みで、とある家の妻君に「お宅のご主人は」という訊ねかたをしたのに対して、志波は「それって、その女性に対して失礼だ」と言う。←←ここ、「失礼」という言葉だったかは?曖昧。聞かれた鞍岡は「はぁ?」。こんなシーンを思い浮かべて、物語が動き出した。

私(天童荒太)は、25年前にだした『永遠の仔』で、児童虐待を取り上げたが、あの頃から気にかかっていることは、他人事・外側からの視点ではダメで、自分のこととして描こうとした、~虐待を受け続けている児童のつもりになって書いた、そうしたら実際寝込んだ。
けれど、刊行した後に、何通もの手紙がきた、曰く、「書いてくれてありがとうございました」とかの。
幼児を置き去りにする事件で、若い母親が非難されるけど、じゃあ父親は?

『ムーンナイトダイバー』刊行の後。
とある会合で発言した女性から言われた。
「私は福島県浪江町から避難してきているものです。書いてくれてありがとう、とどうしても伝えたくて、それだけでここに来ました」

それで報われた。
そういった人たちは、めだたない。
本人が隠してる場合もあるだろうし、あるいは、そういう人たちは隅っこの方にいたりする。

(とにかく)、私には違和感というか、気になってることがあって、それを掘り下げたくて物語を書くんです。
物語は、感情に届く力があると思う。
評論とか脳に働きかけるものではなくて、物語として読む、そこでのシーンや言葉は、感情を伴って記憶される。
 ↑↑↑↑

まぁ、そんな様な内容。
これ、私の記憶だけで書いている。けっこう曖昧。細かなとこのまちがはあると思う。

ともかく。
「物語とは?」、

厳しく辛い現実からの逃避的な要素だけではない、また新たな要素が私の中に生まれたのだった。

「ジェンダークライム」は、天童荒太の創作だそうだ。
&、天童荒太、要注目!だ。

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