雑 感 碧すぎる夏の昼下がり 中也の詩を読み読み耽けて 天才性に絶望する そして その夕暮れに道造と順三郎につまずいて ポッケをふくらまし やがてくる厳冬に 中也本人でもなく かような友人もいないことに 安堵して暖かい眠りを迎える