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好きな曲で勝手にCDを作る

好きな曲で勝手にCDを作る

「This is Youth」

これまでの人生をかけたベストアルバム。これを聴けば向暑はるが分かる。

1.monolith / 04 Limited Sazabys

3分あるならカップラーメン作らないでこの曲を聴いている。

2.Long for the Blue moon / SHANK

英詞を覚えるくらいに歌ったしベースを弾いた。

3.モンスター / ELLEGARDEN

レッドブ

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1998

向暑はるは自分が生まれた年の前後の名前がつけられた素敵な曲を知っている。

あと一年早く生まれてたらなとか、あと一年遅く生まれてたらなとか。

そんな誰を恨むわけでもない悲しい気持ちが、この二つの曲を聴くたびに感じる。

でもハンバーガーのメインが、バンズに挟まれたハンバーグだとするならば、

これらの曲に挟まれた向暑はるは、二つの曲の主人公であって、二つの曲に支えられる人であってもいいはずだ。

上京は音楽と共に

あんなに楽しみにしていた”東京”も、地元を去る時はそんな気持ちはほとんど消えていた。

普段泣かないおばあちゃんが、見送りで泣いていたのも悪かった気がする。

上京しようと思った理由であるあの子もいなくなってしまったし、空虚と疲労を抱えたまま地元を離れることになった。

新幹線の中で幸せの数を数えてみたけど、一つも思い浮かばなかった。

だからこそ変わろうと思った。

とりあえず田舎人だとバレない

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隣にいて教えて

彼女が勧めてくるアーティストはイマイチ好きにはなれなかった。

好きになろうと何度も曲を聴いたけど、向暑はるの耳と感性にはしっくりこなかった。

でも彼らの曲を聴いて喜ぶ彼女を見て、彼らのことを心から感謝したりした。

今になってそのアーティストが好きになっているのは神様のちょっとした嫌がらせなのかもしれない。

あの時の黙ったまま泣いた彼女は、何もできなかったのではなく、

むしろそこで”答え”

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桜の詩

国道沿いの横断歩道で手を繋ごうとした。

恥ずかしいからと断られたけど、横断歩道を渡った後の狭い路地で手を繋いだ。

春というには遠すぎる、肌寒い帰り道だった。

昔の人はよくこの季節を春と言ったものだ。

古典の授業で習ったばかりの旧暦を振り返った。

向暑はるは、その季節を乗り越えた後に咲く”桜”を楽しみにしていた。

隣の小さな手を握りながら、

一緒に観にいこう。

なんてことは言えなかっ

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大袈裟に歌うラブソングは照れるけど

何故かGW中に、中学の時にバカみたいにリピートしてた曲がスマホから流れてきて、それを聴いて過ごす時間がありました。

結局それが面白くなっちゃって、中学の時に聴いてた曲をひたすら思い出すという遊びも一人でやってました。

「大好きだよ」とか「愛してるよ」とかストレートに愛を伝える歌ばっか聴いていると分かって、なんだか恥ずかしくなると共に、青春してたんだなあと物思いにふけました。

ここに中学の頃の

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普通に好きだよ

田舎の地元を飛び出して一人暮らしを始めた理由をよく聞かれます。

強いて言えば、LINEやInstagram、Twitterなど都会の人が使っているオモチャと同じものを使っているのに、何か埋まらないものがあったからです。

何をしても退屈でつまらなくて、時々怖くなって、それを忘れようとしての繰り返しでした。

例えば、週刊少年ジャンプに出てくる主人公は生まれた時から、既に両手に何か持っているじゃな

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あの夏へ

昆虫採りの網と虫かごを持って家を飛び出す。

青くて広大な空を見て、深呼吸をする。

自転車がいつもより早く進む。

どこかでセミが鳴いている。

汗も気にせず無邪気に遊ぶ。

身体にたくさん傷がつく。

でも痛くはない。

家に帰ると幸せな冷気が迎えてくれる。

扇風機という友達とお話をする。

シャワーを浴びて初めて傷が痛む。

そしてなんだか眠くなって

蚊帳の中で明日の夢を見る。

___

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天使と悪魔

子供の頃、正義のヒーローを見て、「悪」は滅ぼさなければいけないと学びました。

だけどこうして大人になって、いつも戦っているのは「自分の正義」と「誰かの正義」な気がします。

正義が支配するマジョリティーこそが正しいとは一概には言えません。

本当は「賛成」と「反対」の間に答えがあって、正義を突き通すだけでは答は見つかりません。

正義も悪も二つあって初めて答えが見つかるのです。