Finish
何かを終わらせる
これは、誰しもが何度もしてきたことだろう。
宿題を終わらせる
仕事を終わらせる
家事を終わらせる
例を挙げればキリはない。
そんな中で
「戦争を終わらせる」
という言葉をあなたは使ったことがあるだろうか。
私は戦後生まれであり、つまりは物理的にはこの国のあの戦争が終わってから生まれたわけだから、これを使う機会はなかった。当然の話だ。
だが果たして
「本当に戦争は終わっているのだろうか」
実質的には終わっていないのではと感じている。
そう考えたのも、最近観た3つの映画がまさにこの
「戦争を終わらせる」
がテーマだったからだ。
「ゴジラ-1.0」
特攻だったが敵艦隊に突っ込まずに終戦を迎えた主人公が、日本に出現したゴジラを倒すことが「戦争を終わらせる」こととして物語は進んでいく。
「ほかげ」
戦後を生きるとある女性にスポットを当てながら、とある人がとある方法で「戦争を終わらせる」を表現した。
そして
「鬼太郎誕生 ゲゲゲの謎」
戦地からなんとか帰ってきて戦後に会社員になった水木が主人公だが、彼は戦争中に上官から受けた理不尽な扱いなどが夢に出てきてうなされる。そして経済という世界での戦争がまだ続いている。
この3作を観て私が考えたのは、
まだ戦争は"終わっていない"
である。
いわゆるドンパチの戦争ではなく、形を変えて今このれいわの時代でも争いが起きていて、私たちはそれに苛まれている。
ではなぜ今だに戦争が終わっていないのかといえば、私たちが戦争にきちんと向き合ってきていないからではないか。
皆さん、胸に手を当てて考えてほしい。
あの戦争は何が原因で起きて、何が問題で、何が残されたか、
真剣に考えたことがどれだけあるだろうか。
そしてそれらを
周りの人たちと話して理解を深めること
をどれだけしてきただろうか。
私たち
国民の無知や無関心
というものによって今も尚、
戦争は終わる気配がない
と言っても過言ではない。
是非ここで挙げた三作品のみならず、
「戦争を終わらせる」
ために私たちは
様々な映画を観て考えて行動
していくしかない。
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