hari9m Kai

鍼灸あん摩マッサージ指圧師のKaiが、映画のことやらなんやらを書いていきます。

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最近の記事

Seat Report No.2

皆さんは映画館のどこの席に座るだろうか。 私は最後列が好みなのだが、劇場(シアター)によって観え方に違いがあることを前々から感じていて、それをまとめたら自分が再訪する時のみならず、誰かの役に立つかもしれない。 そして車イスの方が観る席についても各劇場で違うわけで、それも合わせて書くことで映画館という空間について考えるきっかけになればなと思い、書いているSeat Reportの2回目はこちら。 【TOHOシネマズ 新宿】 
・新宿
 ・スクリーン10(5階)
 ※ 正面入

    • Seat Report No.1

      皆さんは映画館のどこの席に座るだろうか。 私は最後列が好みなのだが、劇場(シアター)によって観え方に違いがあることを前々から感じていて、それをまとめたら自分が再訪する時のみならず、誰かの役に立つかもしれない。 そして車イスの方が観る席についても各劇場で違うわけで、それも合わせて書くことで映画館という空間について考えるきっかけになればなと思い、今回からSeat Reportを書いていく。 今回はこちら。 【kino cinema新宿】 ・新宿 ・THEATER 2(5階

      • Finish

        何かを終わらせる これは、誰しもが何度もしてきたことだろう。 宿題を終わらせる 仕事を終わらせる 家事を終わらせる 例を挙げればキリはない。 そんな中で 「戦争を終わらせる」 という言葉をあなたは使ったことがあるだろうか。 私は戦後生まれであり、つまりは物理的にはこの国のあの戦争が終わってから生まれたわけだから、これを使う機会はなかった。当然の話だ。 だが果たして 「本当に戦争は終わっているのだろうか」 実質的には終わっていないのではと感じている。 そ

        • Rising

          想像してみよう… あなたは道を歩いている 石につまずくでもなく 誰かに行手を邪魔されることもなく 歩いている でも振り返ってみてほしい 振り返った先に転んでいる人がいるかもしれない 段差を上がれない人がいるかもしれない 行手を遮られている人がいるかもしれない …周りで起きていることに気付くのは難しくもある 特に自分自身が問題なく歩けていると、つい周りへ視線を送れなくなったりする。 これは改めて胸に刻んでおきたい大切なことなのだが、こう考えたのは試写会でこ

          Frame

          好きな風景 というのは、誰しも一つぐらいはあるのではないだろうか。 「旅先で観た青い海」 「家のベランダから見える都市と空」 「どこまでも続くような道と地平線」 同じように 絵画の好きな構図 というのもあるのではないだろうか。 「テーブルと花瓶と窓」 「川と船と橋」 「人と道と山」 それぞれに良さがある。 私は風景なら海があるのが好みだし、絵画だと奥行きがあるものをずっと観ていたりする。 こういった好みというのは映画にも繋がると思っていて、今回取り上げる作品は

          Before & After

          ※「ザ・フラッシュ」と「岸辺露伴 ルーヴルへ行く」の核心に触れています 多分多くの人が「あの時ああしていればな〜」の一つや二つはあるのではないだろうか。私にもあるといえばある(笑) そういう後悔があったとしても、基本的にというか絶対的にその過去は変えられない。それが現実である。 しかし、過去改変ができることもある…そう映画の中でならできるのだ。 バックトゥーザフューチャー ターミネーター アバウトタイム など過去を変えて未来を変える系の作品は枚挙にいとまがない。

          Before & After

          Rain

          自分はこうだと思っていても、隣の人もそうであるかは分からない。 例えば カレーの付け合わせは福神漬けという人もいれば、らっきょうという人もいるだろう。 ラーメンと言えば味噌という人もいれば、醤油という人もいるだろう。 それらと同じように、何が正しいのかなんて簡単には言えない。 しかし、人は時として自分が正しいと思い込みがちである。 今回の映画に出てくる彼がそう見えた…それはトム・クルーズが演じる"チャーリー"である。 映画 「レインマン」 父が亡くなりその遺産

          Hug

          人は一生のうちに何人の人と出会えるのだろうか。 調べてみると、何らかの接点を持つ人は 30,000人 だという。プロ野球楽天ゴールデンイーグルスの本拠地の収容人数が約30,000人なので、あの球場満員ぐらいか…といってもピンとこないので、とりあえず沢山の人(笑)ということで話を進めていこう。 生きていると本当に様々な人と出会い、助けられる。しかし、それらも人生の分岐点での自分の選択によっては、会ったけどそれ以上にはならないかもしれない。 そう、人生で出会う人は多くい

          What is real?

          Who is your hero?と聞かれれば、食い気味に私ならこう答える… 「ウルトラマン」 子どもの頃に初代ウルトラマンから80までの昭和シリーズは一通り観たし、平成シリーズはウルトラ兄弟が集合する映画を観に行った。 そんなウルトラマンの魅力とは何か。ウルトラマンや怪獣の造形美、この世界について考えさせられるストーリー、そして特撮だと思う。 何年か前の特撮博物館はもちろん行って大満足で、つまりはそこで館長だった庵野秀明が作るエヴァンゲリオンは私好みでは?!と帰り道

          What is real?

          free and awake

          子どもの頃にはなかなかできなかったけど、大人になってからある程度思う存分できるようになったことはあるだろうか。 大人買いもその一つだろう。 私でいえばガチャガチャがそれであり、我が家はいくらかはガチャガチャをさせてもらえる環境であったが、渇望が当時あったことはよく覚えている。(教育上、好きなだけさせないようにしていたのは良かったと今は理解できる) その反動で大人になってからガチャガチャをよくしているのだが、子どもの頃に100円だったものが最近は500円が当たり前になって

          free and awake

          Can You?

          昔から 「○○するな」 と言われると逆に ○○してしまう 話があるが、皆さんもついそうしてしまった経験があるのではないか。 浦島太郎は開けるなと言われた玉手箱を開けてしまったし(ただ開けずにあのまま生きるのもどうなのかなとも思うが)、見るなと言われていたのに障子を開けてみたら助けた鶴だったということもあったし(鶴だとバレてもそれはそれでOKとはいかなかったのか)、野球で高めを打つなと言われると頭の中に高めのイメージができあがって振ってしまうこともある。 それなら

          Vote

          明日は衆議院議員総選挙だ。 そんな中、この動画が公開された。 「VOICE PROJECT 投票はあなたの声」 https://www.youtube.com/watch?v=Ygtmbwj0sV4私も“投票に行こう”というのに大賛成だ。 今やこの国では18歳以上の誰でもが投票できるが、その昔は貴族だけできたり、女性はできないということもあった。 その背景を考えれば、投票しないという選択肢はないだろう。もちろん白票を投票しない(誰かの名前や党名を書く)というのが私のスタ

          shape

          世の中には様々なものがあり、色々な形をしている。 その一つひとつもまた、視点を変えると違って見えるから面白い。 そんなことをTVドラマ「#家族募集します」を観ながら改めて考えた。 ひょんなことから、シングルマーザーやシングルファーザーとその子どもたちが家族となり、一つ屋根の下で暮らしていくストーリー。 それぞれが苦悩していても頼れる人がいなかったり、その悩みを打ち明けられる人がいない中で、昨日まで他人だった人たちと家族になることで、明日へ向かって元気に歩いて行けるよう

          daily

          毎日必ずしていること、皆さんはあるだろうか。 ・朝のランニング ・昼食は手作り弁当 ・仕事帰りに行きつけの店で一杯(今はできない地域もあるが) ・お風呂上りのストレッチ人によって色々あると思うが、そういう日々の何気ないことの積み重ねが今日に繋がっている…そんなものを感じられるのが今回観た映画、「海街diary」だ。 3人の姉妹(綾瀬はるか・長澤まさみ・夏帆)は鎌倉で暮らしているが、実父が亡くなったことがきっかけで物語は動いていく。 実父が実母(前述の3人の母)と別れた後

          Usen MUsen

          世界がこんな状況になってから気がつけば1年以上、リモートワークやリモート飲み会といった“直接”その場に行ったり会ったりしなくても、成立することが広がっている。 しかし、その一方で“直接”ということへの渇望も高まっていて、“直接”会うことの大切さを私自身も改めて感じている。 思い出してみれば、ほんの少し前までは映画館のチケットだって窓口に行かなければ買えなかったし、ライブのチケットはチケットぴあの窓口で買っていた(そういえばチケットぴあの店舗運営が終了した)。本だって本屋に

          Bravo

          「ブラボー!」と人生で何度言ったことがあるか…多分ない(笑)でもそれはブラボーという言葉を使っていないだけで、人生最高ー!は何度かあったなと。 というわけで、今回観た映画は「人生、ブラボー!」だ。 若い頃に行った精子提供により533人の子が誕生し、その中の142人から身元開示の裁判を起こされた42歳独身男性のダヴィッドが主人公で、そんな彼が身元を隠して“実子”たちを訪問していくストーリー。 自分の子どもが533人…まず想像ができない(笑)というか、ダヴィッドとこの子ども