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Rising

想像してみよう…


あなたは道を歩いている

石につまずくでもなく

誰かに行手を邪魔されることもなく

歩いている

でも振り返ってみてほしい


振り返った先に転んでいる人がいるかもしれない

段差を上がれない人がいるかもしれない

行手を遮られている人がいるかもしれない

…周りで起きていることに気付くのは難しくもある


特に自分自身が問題なく歩けていると、つい周りへ視線を送れなくなったりする。

これは改めて胸に刻んでおきたい大切なことなのだが、こう考えたのは試写会でこの映画を観てきたからだ。

TILL (ティル)
https://www.universalpictures.jp/micro/till


現在劇場公開中のこの作品は、実際に起きたことから作られた。

1955年イリノイ州シカゴで14歳のエメット・ティルは母メイミー・ティルと穏やかに暮らしていた。そんな中、ミシシッピ州の親戚宅をエメットだけで訪れるのだが、とあることをきっかけに白人の怒りを買い、白人集団に拉致され、そして凄惨なリンチの末に殺されてしまう。

変わり果てた息子と対面し絶望するメイミーだっだが、立ち上がることを決意する…というストーリー。

目を覆いたくなるシーンも少しあるが、
それよりもこの映画は

「あなたはどこに立ち、何を見て、どう行動するのか」


を突きつけてくる。

自分が恵まれているとつい他者への視点が疎かになりがちだ。
だからこそ、この映画を観て自分はどう生きていくのかを考えたい。

そして、

この映画を観て多くの人がメイミーのように立ち上がってほしい

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