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山口順平
2019年5月19日 08:24
かつて世の中には「良い」と「悪い」の間の「しょうがねえな〜」という処に落ち着く事象がたくさんあった。わざわざ「悪い」と断るほうが無粋な類のダメさ。どうすれば「しょうがねえな〜」になるのか、定義づけは難しいのだけど。たとえばローリング・ストーンズは「しょうがねえな~」であり、モンティ・パイソンも「しょうがねえな~」である。ぼくにとってかけがえのない「しょうがねえなぁ~」といえば、とんねるず。昔からず
2019年5月18日 07:36
2~3年前、音楽業界がカセットテープ市場の復刻を狙っている時期があった。流行ってるってことにしてメディアも度々取り上げていたが、一部の物好きなアーティストがノベルティグッズとしてカセットシングルを発表していただけで、肝心のオーディオメーカーがかつての高品質なCDラジカセや安価のカセットテープを再販売することはなかったので、結局そのまま断ち切れてしまったムーブメントである。ぼくはそれよりも少し前
2019年5月17日 00:03
くつが一足あったなら私も踊りを踊るのにそのくつさえもないのにくつさえもないのに笛や太鼓を叩いてもただ切なさばかりが増すばかりこの世が嫌になるばかり嫌になるばかりIrene goodnight, Irene goodnightGoodnight Irene, goodnight IreneI'll see you in my dreams─ 高田渡 「くつが一足あったなら
2019年5月15日 23:24
年齢順で並べると、(1)いかりや長介(2)高木ブー(3)仲本工事(4)加藤茶(5)志村けん 公開コントの登場順で並べると、(1)いかりや長介(2)高木ブー(3)仲本工事(4)加藤茶(5)志村けん ボケる頻度で並べると、(1)加藤茶(1)志村けん(3)仲本工事(4)高木ブー(5)いかりや長介 4人体制での実質の地位で並べると、(1)志村けん(2)加藤茶
2019年5月12日 22:21
多くのスポーツ競技のトーナメント戦では、勝って終えられるメダリストは1位と3位である。2位は3位より上なのに、負けて終わるから3位より浮かない顔をしている。もういっぺん2位と3位で戦ってみるという手はあるが、それじゃ余計に不公平だ。表彰式では1位だけが注目され、2位と3位の表彰台の高さが違うことなどどうでもよくなっている。世界はもっと2位を思いやったほうがよいのではないか。そこでいくつか
2019年5月10日 01:19
もしも寝なくていい生物になったら、人はどうなるのだろうか。ずっと起きている生物になったら。一日24時間ではなくなるかも知れない。24時間というのは日周運動を相対化して定義づけられたものだが、一方で「人が起きている時間」だとして25時といった観念も現に在るわけで。ずっと起きているとなればいよいよ太陽のことを完全に無視した新時間が生まれるのかも知れない。場合によっては個々人が
2019年5月9日 22:47
幼少の頃、わが家には昔ばなしの絵本がけっこうあった。墨や切り絵で雄々しく描かれた立派なやつである。それゆえ恐ろしい物語はより恐ろしく、そうでない物語も不気味にみえたものだ。洋邦問わず、昔ばなしには違和感をおぼえる内容が多い。人間じゃない生き物が口を聞くとか、そういうことじゃなくて。たとえば意地が悪い人に対する仕打ちがきつすぎたり、ちょっとした親切に対する御礼が仰々しかったり。この結末から何を学