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はきだしゆらと
2024年6月12日 02:32
タイトルだけを捉えると、いわゆるハウツー本かな、と思うだろう。ぼくもそう思った。しかし、少し読んでみると、その手の本とは違うことに気づく。そして、読み物としての面白さがあり、「へー」とか「ふふふ」みたいなリアクションが出てきてしまう。情緒的な語りもあれば、案外鋭い考察もある。アカデミックなタイトルと、レトロ感のある表紙から、この内容は「言われてみれば、たしかに」といった程度の整合性はあるものの
2020年12月22日 15:46
ぼくは、ドラえもんが好きだ。入りはアニメからで、マンガにはあまり親しみがなかった。小さい頃は「大山信代さんのドラえもん」を見て育ち、今の「水田わさびさんのドラえもん」に切り替わってからは少し間が空いたが、ここ最近は毎週欠かさず視聴しているし、録画ながらもドラがおじゃんけんにも挑んでいる(自粛なし)。映画も劇場で観ている。尚、スタンドバイミー2については、「劇場版の2」に対して過度な期待を寄
2020年12月17日 18:36
インパクトのある表紙。およそまともな本には見えない。アウトサイドの文字の元、日の丸に富士山と、紹介する内容が我が国・ニッポンで起こっていることだと主張してくる。イキイキとした老人たちが「俺はここだ」と言わんばかりに存在をアピールしている。「水道橋博士、絶賛!」の帯がかえってうさん臭さを放つ本書。出会ったのは、中野ブロードウェイのとある書店だった。2018年初版の本書は、全編カラーの代わりに
2020年12月14日 02:59
先ずは、この極めて印象的な表紙をご覧いただきたい。かつてTBS系で放送され、悲しい事件と共に急な番組終了の憂き目にあった「クレイジャーニー」でもお馴染み、写真家・佐藤健寿(さとうけんじ)氏の「奇界遺産」という大判の写真集である。大変人気な番組であった上に、佐藤健寿氏は、ぼくが学生時代から著書や嵐よういち氏のポッドキャストをよく聞いていた、丸山ゴンザレス(だるま似のオジサン)氏同様に、番組準レ
2020年12月4日 23:23
代官山の蔦屋書店で購入したこの漫画。「代官山の蔦屋」に全く相応しくない本書(失礼)は、漫画関連のピックアップコーナーの前列にありながら、陳列されていた4冊すべてが埃をかぶっていた。オシャレ書店の国内筆頭株である代官山蔦屋で、表にありながら埃をかぶっているという、あまりにトリッキーな陳列と、如何にも「手塚でございます」という表紙に堂々と鎮座する著者・田中圭一氏の文字に、同じく代官山には不釣り
2020年12月8日 01:36
本書は、自称「青年実業家」の田中泰延氏の、いわゆる普通のHow to(ハウツー)本とは一線を画した、エンタメエッセイである(自己解釈)。およそ青年1人分(24年)を広告業界の巨塔・電通でバリバリのコピーライトしていた、紛れもないオジサン・田中氏の独自の視点から、タイトルの通り「書くこと」について、極めてシンプル且つわかりやすい内容で真に迫ってくる。さて、ハウツー系だ!と思うと、勉強する気