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本の紹介(ネタバレ少)

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読んだ上でおすすめの書籍を出来るだけネタバレを省いて、少なく抑えて、紹介します。 ぼくなりの良本、是非一度立ち読みでもしてみてください。 一人称は、ぼく。なるべく素直な気持ちで。
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おとなになるのび太たちへ: 人生を変える『ドラえもん』セレクション:本の紹介(ネタバレ少)

おとなになるのび太たちへ: 人生を変える『ドラえもん』セレクション:本の紹介(ネタバレ少)



ぼくは、ドラえもんが好きだ。

入りはアニメからで、マンガにはあまり親しみがなかった。小さい頃は「大山信代さんのドラえもん」を見て育ち、今の「水田わさびさんのドラえもん」に切り替わってからは少し間が空いたが、ここ最近は毎週欠かさず視聴しているし、録画ながらもドラがおじゃんけんにも挑んでいる(自粛なし)。映画も劇場で観ている。尚、スタンドバイミー2については、「劇場版の2」に対して過度な期待を寄

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アウトサイド・ジャパン 日本のアウトサイダー・アート:本の紹介(ネタバレ少)

アウトサイド・ジャパン 日本のアウトサイダー・アート:本の紹介(ネタバレ少)



インパクトのある表紙。およそまともな本には見えない。

アウトサイドの文字の元、日の丸に富士山と、紹介する内容が我が国・ニッポンで起こっていることだと主張してくる。イキイキとした老人たちが「俺はここだ」と言わんばかりに存在をアピールしている。

「水道橋博士、絶賛!」の帯がかえってうさん臭さを放つ本書。出会ったのは、中野ブロードウェイのとある書店だった。2018年初版の本書は、全編カラーの代わ

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奇界遺産:本の紹介(ネタバレ少)

奇界遺産:本の紹介(ネタバレ少)

先ずは、この極めて印象的な表紙をご覧いただきたい。

かつてTBS系で放送され、悲しい事件と共に急な番組終了の憂き目にあった「クレイジャーニー」でもお馴染み、写真家・佐藤健寿(さとうけんじゅ)氏の「奇界遺産」という大判の写真集である。
大変人気な番組であった上に、佐藤健寿氏は、ぼくが学生時代から著書や嵐よういち氏のポッドキャストをよく聞いていた、丸山ゴンザレス(だるま似のオジサン)氏同様に、番組準

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うつヌケ うつのトンネルを抜けたひとたち:本の紹介(ネタバレ少)

うつヌケ うつのトンネルを抜けたひとたち:本の紹介(ネタバレ少)



代官山の蔦屋書店で購入したこの漫画。「代官山の蔦屋」に全く相応しくない本書(失礼)は、漫画関連のピックアップコーナーの前列にありながら、陳列されていた4冊すべてが埃をかぶっていた。

オシャレ書店の国内筆頭株である代官山蔦屋で、表にありながら埃をかぶっているという、あまりにトリッキーな陳列と、如何にも「手塚でございます」という表紙に堂々と鎮座する著者・田中圭一氏の文字に、同じく代官山には不釣り

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読みたいことを、書けばいい。:本の紹介(ネタバレ少)

読みたいことを、書けばいい。:本の紹介(ネタバレ少)



本書は、自称「青年実業家」の田中泰延氏の、いわゆる普通のHow to(ハウツー)本とは一線を画した、エンタメエッセイである(自己解釈)。
およそ青年1人分(24年)を広告業界の巨塔・電通でバリバリのコピーライトしていた、紛れもないオジサン・田中氏の独自の視点から、タイトルの通り「書くこと」について、極めてシンプル且つわかりやすい内容で真に迫ってくる。

さて、ハウツー系だ!と思うと、勉強する気

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